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両親が離婚し、母親の郷里の島根にやってきた少女・杏。
間もなく母親は人生に疲れ果て、自殺してしまう。
そのトラウマを抱えながらも、大悟、藤、椎香らの仲間と共に成長していくが...
心にトラウマを抱えた少女の物語。
人は誰でも生まれたときは無垢だ。
人生を生きていく過程で様々な傷が刻み込まれ、
その傷の治癒力によって人は強くなっていく。
そういう意味で多かれ少なかれの程度こそあれ、
人は誰しもトラウマの一つや二つは持っている。
これは特別不幸な誰かの物語ではなく、
ごく一般的な、そしてきわめて人間的な物語ではないだろうか。


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グランド・パパ、略して「グランパ」。
わたしのお爺ちゃん。
珠子が生まれて間もない頃、
人を殺めて刑務所に服役していた祖父が13年ぶりに出所した。
中学1年生にしてはじめて出会う祖父。
そこから始まる祖父と孫娘の奇妙な交流。
身内に犯罪者がいると、「手紙」のように本来は重苦しいものになるのが本筋。
そこがなぜか、ハートフル・ウォーミングでポップな仕上がりになっている。
そこがこの物語の魅力といえば魅力。
菅原文太&石原さとみがいい味出してます。
美人なら誰でもいい、というわけでもない。
モデルの美人はどこか人を拒絶しているような雰囲気があってあまり好きになれない。
その点、国民的美少女というのは庶民的、というか、
誰の心にもすっと入ってくるような、そんな魅力に溢れている気がするな。
「仁義なき~」のグランパとのギャップも面白い。


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早くも地上波登場。
アカデミー賞受賞効果ってやつでしょうか。
チェロ奏者の夢破れ、妻と共に故郷の山形に戻ってきて
意味深な求人広告につられて就いた仕事は「納棺師」だった...
ひょんなことから納棺の仕事をすることになった主人公の目を通して、
死生観を考える。
アカデミー賞受賞作品だけに賛否両論があるようですが、
僕は良い映画だと思いました。
否定派の意見としては、
納棺師は日本の伝統でもなんでもない、
納棺は宗教儀式でもなんでもない、というものが多いですが、
別にこの映画は日本の伝統を表現したかったわけでも、
宗教色を表現したかったわけでもないと思う。
死は日常からかけ離れている。
心のどこかで死を恐れ、死を恐れている自分を恥じ、
そんな自分を隠すために死を穢らわしいものとして遠ざける。
...しかし遅かれ早かれ、死は誰にでもやってくる。


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かなり前に深夜映画でHDDに録れていた映画。
とくにすごく面白かったわけでもないのだけど、
なんか心に残る作品でたまに見返したりする。
平凡な日々を送る主婦、スズメ。
同じ日に生まれた幼なじみ、クジャクはスズメとはうって変わって
エキサイティングな人生。
そんなスズメはある日ふとした拍子にスパイ募集のチラシを目にする。
これを機にスズメの人生はエキサイティングなものになるのか...?
いわゆる脱力系エンターテインメントなのですが、
このカテゴリって自分の感性に合わないととことんつまらなくなるのだけど、
この作品はなんか僕の波長に合う。
上野樹里、蒼井優をはじめとして、出演者全員が良い感じでシュール感を出してます。
二枚目俳優の要潤までもがちょっと間抜けなキャラを演じていて面白い。
人生をエキサイティングなものにするのに必要なものは何か?
人生を平凡なものにしているのは何か?
運か?
...いや違う。その人の「考え方」だ。


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久々に良い映画に出会えました。
東野圭吾原作「レイクサイド」の映像化。
「容疑者Xの献身」大ヒット御礼スペシャルで放映。
子供の受験合宿中に妻が愛人を殺してしまった。
子供の受験に支障が出ないようにと関係者一同は事件を隠蔽しようとするが...
親が子供を守るとはどういうことか。
子供のために親がしなければならないことはなんなのか。


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アイドル如月ミキの1周忌に集まった5人のファン。
かつてのアイドルを偲ぶ集いになるはずが...
いやー展開が面白い。
ストーリーは始終5人が集まった一部屋で進んでいくのですが観客を飽きさせない。
映画作りの腕を感じさせる映画です。
とってもいい映画だと思います。
小栗旬、小出恵介の二人のイケメンが塚地武雅、香川照之、ユースケ・サンタマリアの
個性に負けずにでいい味出してる。
笑いが絶えない。
それでいて深さのあるストーリー。


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最近の映画に興味がもてなくなったといっても
全ての映画に絶望したわけじゃない。
どんなに昔を懐かしんでも僕等は現在(いま)を生きていかなければならない。
一生かけても全てのトラディショナル映画を見ることができなくても、
「現在」を楽しめなければやはりその人生は半分損したようなもんだ。
だから僕はまたモダンムービーを心から楽しめるようになりたい。
...ってな願いを込めて。
すごく面白いわけじゃない。
でもなんとなく面白い。観ていて心地よい。
なんとなく懐かしい。でもどことなく新しいテイストもある。
...そんな映画。

未来予想図ようやく観てきました。
前売り券を買ってはいたものの、ドリカム吉田美和の旦那の死、という出来事とあいまって
混雑する劇場で観るのがいやだったのでほとぼりがおさまるのを待っていたわけですが
気づけばどんどん上映が終わっていってしまって...
あせって近くの上映劇場を探して観にいったわけです。
千葉の蘇我の「エクスワイジー・シネマズ蘇我」というところまで行ってきました。
片道1時間半、交通費を考えれば高い鑑賞料金となってしまいました。
トホホ...
が、やっぱりチケットを無駄にせず観にいってよかったと思いました。
ガウディ最高。


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ドリカムのあの名曲が映画になりました。
その名も「未来予想図」、サブタイトルは「ア・イ・シ・テ・ルのサイン」。
主演は松下奈緒&竹財 輝之助。
今週末からロードショーです。
僕はア・イ・シ・テ・ルのサインに対して鈍かった。
たくさんのサインを見過ごしてしまった。
おかげで大切なものを失った。
でも失ってはじめて見えるものもある。
今はまだそのサインに目を向けるのは怖いけれど、
そのサインの大切さが...今は分かる。


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香港映画「星願」のリメイク版。
竹内結子&吉沢悠コンビ。
ストーリーはほぼ香港版と同じです。
お互いに想い合う盲人の男性とその世話をするナース。
しかしある日彼は突然事故で死んでしまう。
流星が流れる日だったということで神様の計らいで
3日だけ別人として現世に残ることを許される。
彼は、悲しんでいる彼女のためになにができるのか...
いやー、ストーリーはベタだけど日本版もイイ。


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「かもめ食堂」
久々の映画レビュー。
別に映画を見なくなったわけではなくて、
テレビではそれなりに映画は観てました。
でもレビューする気にならなかった。
現実とかけ離れていればいるほど、リアリズムから離れられず、
現実的であればあるほど、世捨て人になりたくなる。
なんか複雑な気分だった。
そんな中、この映画はよかった。
映画「めがね」の公開に先立って宣伝的なところでのテレビ放送なのでしょう。
淡々と日常的でありつつ、舞台は遠く離れたフィンランド。
そんなに大きな盛り上がりはないけれど、
日常と非日常が混在していて、
僕らの住む世界はそんなものなんだ、って妙な説得力があった。

大学の夏休み前のセッションのプレゼン、レポート作成、テストなどで
ばたばたしていてしばらく更新が空きました。
無事テストも終わり、夏休みに入りました。
その開放感からか、急に映画が観たくなり、テストが終わったその足で
品川のプリンシネマへ。
スカッとした気分になりたくて選んだ作品がいまさらですが「舞妓Haaaan!!!」。
阿部サダヲ&柴咲コウ&堤真一はもちろん、
小出早織もカワイくて、なかなかいい味だしてました。
「時効警察」では結構地味キャラだったのに女って化けるもんですな。
クドカン脚本だけに、おおいに笑えるのを期待して観にいったのですが...
...やっぱり大笑い。
思った以上のはちゃめちゃ展開。
以下は例のごとくネタばれ的な部分があるのでストーリーを知りたくない方は
読まないでください~

アルゼンチンババア観てきました。
とくに堀北真希のファンってわけでもなく。
とくによしもとばななのファンというわけでもなく。
原作どころかよしもとばなな作品自体読んだことないですが。
テレビで映画の宣伝を観て。
なんとなく観たくなった。
...で行ってきました。Q-AXシネマ。
映像がキレイでした。
広い空。そして広い野原。そこにすむアルゼンチンババア。
広い心は広い場所で育つ。
アルゼンチンババアというタイトルから
アルゼンチンが舞台の物語かと思ったのですがばりばり
日本が舞台なんですね...
堀北真希カワイイ。
「ALWAYS三丁目の夕陽」もそうでしたがこの娘は純朴キャラがよく似合う。
それにしても鈴木京香がババア役なんて歳をとったんだねえ...


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HDDレコーダに録れてました。
クドカン脚本、哀川翔主演。
哀川翔の記念すべき100本目の作品だとか。
脇を固めるキャストも鈴木京香、渡部篤郎、内村光良、市川由衣、大杉漣と豪華。
以前ヤンサンで連載されてたのをチラッと覚えていますが、
映画が先か、原作が先なのかは分かりません。
山田玲司作品のコミカルさが作風に出てるのかなと思ったら、
クドカンによるものだったんですね。納得。
物語はさえない教師がヒーローに、というヒーローものの王道ですが...
...もうサイコーにクダらない。
...しかしサイコーに面白い。
そしてなぜかぐっと来る。
クドカンマジック炸裂です。


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グリーン・デスティニーと同じく値段が下がってたので買いました。
2,800円とこちらはそれほど安かったわけじゃないけど
前から気になってた作品でもあったし。
宇多田ヒカルの元旦那、紀里谷和明監督作品。
この作品以外では宇多田ヒカルのPVくらいしか聞かないので
映画監督としての手腕はイマイチ...なのかどうかはよく分かりませんが。
ただムラはありそう...とこの作品を見てそう思いました。
天才肌なのかな。
原作があるようなのですが観たことはないのでこの作品単独でのレビューになります。
映像は確かに美しい。
キャシャーンがその能力に覚醒し、ロボット群を破壊しまくるシーンは圧巻です。
憎しみだけではなにも解決しない、という強いメッセージ性も感じられる。
要所要所ではスゴクいいものを感じるのだけど、
全体としてはなんかバランスの欠如と流れの悪さを感じました。
戦争は憎しみから生まれる。
人はただ存在するだけで誰かを傷つけている。
許しあうことからはじめない限りこの世界から不実な争いはなくならない。


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ニューヨークから日本へ向かうANAの飛行機の中で観ました。
やはり小画面で聞き取りにくい、という悪条件下でみたわけですが...
...これもすごくよかった~!
常磐ハワイアンセンター誕生実話をもとにした物語。
エネルギー源が石炭から石油に代わりつつある頃、
閉山に追い込まれた炭鉱会社の救済産業として観光に目をつける。
こうして誕生した常磐ハワイアンセンターのダンサーとして
集まった地元の娘たちとその家族、炭鉱夫たちと、
東京からダンスを教えに来た教師の物語。
教師役の松雪泰子、ダンサーのまとめ役になっていく蒼井優、
その兄役のトヨエツなどがいい味出してます。
この作品で蒼井優は第49回ブルーリボン賞の主演女優賞を受賞。
僕的にはヒロインは松雪泰子に見えたんですけどね。
僕が蒼井優を好きなのは演技力、というよりはその素の人間性の部分。
若いうちは変にテクニックに走るよりは素直に素の部分で勝負するほうがいい。
演技力というものはキャリアを積み重ねていくことでにじむ出るように
なるものではないでしょうか。
...と演技に素人の僕がいうのもなんですが。
時代は流れる。常に変化する。
そのことを受け入れられなければ人はい生きていくことはできない。
新しいものは最初は警戒され、否定される。
そこであきらめていては物事を変えることはできない。
変えたければ必死にならなければ。
今あるものを壊し、乗り越える勇気を持たなければ。


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日本からニューヨークへ向かうANAの飛行機の中でみました。
小さい画面、よく聞き取れない音声...と悪条件で観たのですが、
...すげーよかった。
映画館で観ればよかったよ。
物語は父親と絶縁した男がある日地下鉄に乗ってふと気づくと、
親の青春時代へタイムスリップ。
若き日の父親と行動を共にすることで父の心の奥底にある
真意に気づいていく...
...といった感じ。
男の愛人役を演じる岡本綾がせつない。
愛人という社会的にも後ろめたい位置に加えて、
男と一緒にタイムスリップして過去を知ることで
その男とは愛し合ってはいけない"間柄"だったと気づいたとき、
彼女のとった行動は...
...泣けます。
それにしても親子って難しい。
一番血が濃い間柄だからといって、すべてが分かり合えるわけじゃない。
それでもお互いの同じ血が引き合うものがあるのかも。
...あるって信じたい。
時間はかかったけどようやく僕たちは話せるようになったのだから。

イノッチ初主演映画。
渋谷シネパレスで観ました。
ちなみに木曜日はメンズデーとかで男子は千円ぽっきり。
平日の朝一番、という時間帯もあるのだろうけど、
観客も僕入れて5、6組程度。
あまり話題性がないからかもしれないけど、
けっこう豪華キャストにもかかわらずイマイチ盛り上がらず。
うーん...
正直可もなく不可もなく、というところ。
物語自体は一言で言えば男2、女1、のいわゆるドリカム。
男女の間に友情は成立するか...というのがテーマらしい。
確かに微妙といえば微妙な感情を描きたかったのだろうけど、
あまりに微妙すぎて僕にはその微妙な感情を捉えきれず、
中途半端に感じてしまいました。
イノッチはやはり初主演とあってか、表情が不自然だった気がする。
そこを岡本綾の演技力でカバーしているというか。
清木場君はエグザイルのボーカルだったんですね...
意外と演技上手いと思った。
以下例によってネタばれ的な部分もあるのでまだ観てない人はご注意を。


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隠し剣孤影抄・秋風抄を読んでどうしても観たくなって。
Amazonで安く売ってたので買っちゃいました。
やっぱえーですわ、藤沢周平+山田洋次。
絶妙の組み合わせですな。
しかし予想したとおり原作とは多少内容が異なっていました。
さらには隠し剣シリーズの他の物語の設定が盛り込まれていたり。
例えば最後の果し合いでは隠し剣孤影抄のうちの「邪剣竜尾がえし」
の秘剣が使われていたり、きえが嫁入り先で虐待された、という設定は
同じく隠し剣孤影抄のうちの「必死剣鳥刺し」に似ています。
ただそれで物語がつまらなくなった、とかそういうことはなく、
むしろシンプルすぎた原作に色を加えてさらに面白くなった、
僕はそう感じました。
あえて不服点をあげるなら、映像化された宗蔵は原作よりも浄化されて、
「いいひと」にされていたことかな...


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HDDレコーダーに録れていた作品。
坂口憲二初主演映画。
坂口憲二って主演映画あったんだ...
剣道の試合中の事故で声を失った教師が母親の故郷である
瀬戸内のとある小島に臨時教師としてやってくる...
教師生活にピリオドを打つべくやってきた教師は田舎の素朴な子供たちとの
交流から再び教壇に立つことを決意するのだった...
概ねそんな感じのストーリーです。
いじめを放任し、子供たちを欲求のはけ口にするろくでもない教師どもに
見せたい映画。もっともそういう輩は見ても改心などしないんでしょうが...