わたしのグランパ

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グランド・パパ、略して「グランパ」。
わたしのお爺ちゃん。

珠子が生まれて間もない頃、
人を殺めて刑務所に服役していた祖父が13年ぶりに出所した。
中学1年生にしてはじめて出会う祖父。
そこから始まる祖父と孫娘の奇妙な交流。

身内に犯罪者がいると、「手紙」のように本来は重苦しいものになるのが本筋。
そこがなぜか、ハートフル・ウォーミングでポップな仕上がりになっている。
そこがこの物語の魅力といえば魅力。


菅原文太&石原さとみがいい味出してます。

美人なら誰でもいい、というわけでもない。
モデルの美人はどこか人を拒絶しているような雰囲気があってあまり好きになれない。
その点、国民的美少女というのは庶民的、というか、
誰の心にもすっと入ってくるような、そんな魅力に溢れている気がするな。

「仁義なき~」のグランパとのギャップも面白い。

最近はこういうグランパがいなくなった。
やたらめったら前科者がいてはそれはそれで困るけれど、
若者に威厳を示しながらも、若者の将来を良い方向に導いてくれる
大人が少なくなった。

子供に対して過保護か、無関心かの両極端な態度。
それで健全な子供が育つはずがない。
子供が分からないのは親自身が自分を理解してないからだ。

「最近の若い者は...」という愚痴はよく聞くけれど。
本当にだらしないのは、若者を導くべき大人たちだ。
子は親の背中を見て育つ。

大人がだらしないから子供がそれに倣う。


この歳で大学に通っている頼りない自分も、
そういうだらしない大人の一人なのかもしれないけど。

でも。
子供を正しい道に導いてやるのが大人の役割だ。
子を持ったことはないけれど、
歳をとってきて、なんとなくそのことが分かるようになった気がする。


いつか。
自分もグランパになりたい。
孫と友だちになれるような、そんな爺さんになりたい。


原作は筒井康隆さんなんですね。

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「時をかける少女」はあまり好きになれない(原作は読んでない)けど、
グランパは好きだなあ(こちらも原作は読んでないけど)...