容疑者Xの献身

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ガリレオシリーズ劇場版。

難解な完全犯罪を卓越した科学力で解き明かしていく面白さが全面に出ている
ドラマ版に対して、こちらは「愛」を全面に押し出しているような気がしました。

確かに犯人は頭の切れる人間だけれど、はたして数学者ならでは手口なのか。

まあ、それはともかくこの物語は人間の繊細な部分をもろにわしづかみにする。

東野圭吾の原作は読んでないけれど、
この物語の主役は湯川博士と内海刑事のコンビではなく、
天才数学者・石神のように思える。


「あなたは人をここまで愛せるか」


まさにこの映画にぴったりのキャッチフレーズ。

砂時計

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両親が離婚し、母親の郷里の島根にやってきた少女・杏。

間もなく母親は人生に疲れ果て、自殺してしまう。
そのトラウマを抱えながらも、大悟、藤、椎香らの仲間と共に成長していくが...


心にトラウマを抱えた少女の物語。

人は誰でも生まれたときは無垢だ。
人生を生きていく過程で様々な傷が刻み込まれ、
その傷の治癒力によって人は強くなっていく。


そういう意味で多かれ少なかれの程度こそあれ、
人は誰しもトラウマの一つや二つは持っている。

これは特別不幸な誰かの物語ではなく、
ごく一般的な、そしてきわめて人間的な物語ではないだろうか。

ルパン三世 カリオストロの城

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ルパンシリーズ劇場版第二作にして、宮崎駿初監督作品。

この作品には宮崎駿の原点がある。
ジブリ作品ではラピュタに次いで好きです。
そしてルパンシリーズでは断然この作品が好き。


舞台はカリオストロ公国というヨーロッパの小さな国。
ゴート札という偽札を使って世界の裏マーケットを暗躍するロリコン伯爵から、
王女を守るべく、ルパン、五右衛門、次元、不二子、銭形など、
おなじみのメンバーが立ち上がる。

ストーリー自体は単純なんだけど、
何度でも見たくなる。


名作ってそういうもんだよね。

わたしのグランパ

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グランド・パパ、略して「グランパ」。
わたしのお爺ちゃん。

珠子が生まれて間もない頃、
人を殺めて刑務所に服役していた祖父が13年ぶりに出所した。
中学1年生にしてはじめて出会う祖父。
そこから始まる祖父と孫娘の奇妙な交流。

身内に犯罪者がいると、「手紙」のように本来は重苦しいものになるのが本筋。
そこがなぜか、ハートフル・ウォーミングでポップな仕上がりになっている。
そこがこの物語の魅力といえば魅力。


菅原文太&石原さとみがいい味出してます。

美人なら誰でもいい、というわけでもない。
モデルの美人はどこか人を拒絶しているような雰囲気があってあまり好きになれない。
その点、国民的美少女というのは庶民的、というか、
誰の心にもすっと入ってくるような、そんな魅力に溢れている気がするな。

「仁義なき~」のグランパとのギャップも面白い。

夢をかなえるゾウ

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夏休みも終わりの頃、
かつて勤めていた会社の先輩が勧めてくれた本。
ただし僕に、ではなく別の人にですけど。

この本を読めばすぐ仕事が見つかるよ、というのを横で聞いてて、
プータローは飛びついたわけです。

ブックオフで古本でいいや、と思ったのですが、
なかなかの人気本らしく、なかなか見つからない。
やむなく新刊で買いました。
だって仕事ほしいんだもの。


内容は、いわゆる「成功するためのハウツー本」です。
それをオモシロおかしく、分かりやすく書いているのだけど。

...元来こういう類の本は一切読みません。


「こういう本を読んで成功するのなら世の中成功者で溢れてるやろ」


...みたいなところもあって。
一種の詐欺じゃん、とまで思うこともあった。


しかし。
今それなりに人生を経てこの歳でこの本を読んで思うのは、
社会で成功する方法はそれほど難しいことでもなく、
成功するためのスーパーテクニック、みたいなものがあるわけでもない。


「他人」を幸せにすることで「自分」が幸せになる。
...それが人間社会の鉄則。

おくりびと

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早くも地上波登場。

アカデミー賞受賞効果ってやつでしょうか。


チェロ奏者の夢破れ、妻と共に故郷の山形に戻ってきて
意味深な求人広告につられて就いた仕事は「納棺師」だった...

ひょんなことから納棺の仕事をすることになった主人公の目を通して、
死生観を考える。

アカデミー賞受賞作品だけに賛否両論があるようですが、
僕は良い映画だと思いました。

否定派の意見としては、
納棺師は日本の伝統でもなんでもない、
納棺は宗教儀式でもなんでもない、というものが多いですが、
別にこの映画は日本の伝統を表現したかったわけでも、
宗教色を表現したかったわけでもないと思う。


死は日常からかけ離れている。
心のどこかで死を恐れ、死を恐れている自分を恥じ、
そんな自分を隠すために死を穢らわしいものとして遠ざける。

...しかし遅かれ早かれ、死は誰にでもやってくる。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦

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映画「BALLAD 名もなき恋のうた」の元となったアニメ映画。

BALLAD公開を記念しての放映なのですが。


クレヨンしんちゃんにしてはめずらしくハッピーエンドに終わらない物語。
又兵衛の最期はせつなすぎる。


高貴な姫と一介の平侍との恋。
...よくある身分違いの恋なわけですが。

戦国時代へのタイムスリップ。
...よくあるタイムトラベラーストーリーなんだけど。


どうしてこのドラマはここまで人の心を惹きつけるのだろう。

OLYMPUS PEN

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今一番好きなCM。

モノクロトーンの宮崎あおいのスローテンポでの動きに
アップテンポのBGMが抜群にマッチしてます。

なんか作業に熱中していても、このCMが流れると必ず見入ってしまう。

とくに宮崎あおいが大好き、というわけでもないのだけど。
女性の魅力がテキメンに引き出されているのかな。


モテる男とは。
優しい男と女の魅力を引き出せる男...そしてイケメン。


僕は...もちろんどれも持ち合わせていないから
この歳にして一人寂しく独身なんだな。

...勉強しなきゃ。

亀は意外と速く泳ぐ

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かなり前に深夜映画でHDDに録れていた映画。

とくにすごく面白かったわけでもないのだけど、
なんか心に残る作品でたまに見返したりする。

平凡な日々を送る主婦、スズメ。
同じ日に生まれた幼なじみ、クジャクはスズメとはうって変わって
エキサイティングな人生。

そんなスズメはある日ふとした拍子にスパイ募集のチラシを目にする。
これを機にスズメの人生はエキサイティングなものになるのか...?


いわゆる脱力系エンターテインメントなのですが、
このカテゴリって自分の感性に合わないととことんつまらなくなるのだけど、
この作品はなんか僕の波長に合う。

上野樹里、蒼井優をはじめとして、出演者全員が良い感じでシュール感を出してます。
二枚目俳優の要潤までもがちょっと間抜けなキャラを演じていて面白い。


人生をエキサイティングなものにするのに必要なものは何か?
人生を平凡なものにしているのは何か?

運か?
...いや違う。その人の「考え方」だ。