最近の映画に興味がもてなくなったといっても
全ての映画に絶望したわけじゃない。
どんなに昔を懐かしんでも僕等は現在（いま）を生きていかなければならない。
一生かけても全てのトラディショナル映画を見ることができなくても、
「現在」を楽しめなければやはりその人生は半分損したようなもんだ。
だから僕はまたモダンムービーを心から楽しめるようになりたい。
．．．ってな願いを込めて。
すごく面白いわけじゃない。
でもなんとなく面白い。観ていて心地よい。
なんとなく懐かしい。でもどことなく新しいテイストもある。
．．．そんな映画。
どこにでもいそうでどこにもいない兄弟、間宮兄弟。
マニアック兄弟、間宮兄弟。
新幹線が大好きで、ゲームが大好きで、企画ものが大好きで。
いろんなことに凝っていて、家には楽しいおもちゃが一杯。
佐々木蔵之介とドランクドラゴン塚地コンビの間宮兄弟と
沢尻エリカ（姉）＆北川景子（妹）コンビの本間姉妹がそれぞれいい味出してる。
本間姉妹はホンマかわいい姉妹。
最初は姉のほうが間宮兄弟に興味津々だったのに、
最後のほうは妹のほうが間宮兄弟に興味津々になってるところなんかイイ。
弟の勤める学校の女教師、常盤貴子演じる葛原依子先生も抜けてるようで
大人な女なところとか、間宮兄弟のお母さん役の中島みゆきの幸せ感いっぱいな
ところとかもイイ。
でも僕の一番のお気に入りは、
間宮兄の先輩の奥さんに間宮弟が惚れて口説くシーンで
お気に入りミュージックを間宮弟がMDでプレゼントしようとしたところ、
戸田菜穂演じる奥さんが胸のジッパーを下ろすと．．．
．．．iPodが表れる。
ジッパーをおろす仕草の色っぽさにドキドキしながら
iPodが表れたときにぷっと吹き出す面白さ。最高です。
最後の主題歌の着メロが流れながら着信した電話かメールに二人が驚くシーンでは
思わず"朗報でありますように！"と願わずにはいられない。
他人にそう思わせるこの二人はやがて幸せ者なんだろうな。
けしてモテそうにない兄弟だけど、誰もがこの兄弟を羨ましく思うはず。
毎年必ず帰省して親に顔を見せ、母親の誕生日には兄弟二人でもてなす。
ものを大切にして、日々の出来事を楽しんで、人を大切にする。
そしていつまでも兄弟仲よく暮らす。
幸せになるためにしなきゃいけない「当たり前のこと」をぼくらはどれだけしてないか。
この映画を観てると痛烈に感じます。
「Hey,ブラザー！仲良くしようぜ！！」
こう言うだけで人はどれだけ幸せになれるのだろう．．．
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