グラン・ブルー

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レオンの記事を書いてたら、そういえばこの映画のレビューを書いてなかったなあ、と。
DVDも持っているのに。
レオンと同じくらい僕は好きです。

実在のフリーダイバー、ジャック・マイヨールをモデルにした物語。

海の美しさをはじめとした映像の美しさもさることながら、
主人公ジャックを通して語られる、禅的精神性の美しさ、といった部分も好き。


母なる海の胎内にジャックはなにを求めていたのか。

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[水中写真家Zena Hollowayの公式サイトより]


実は僕は泳げません。
だからほとんど海には行かない。

でもイルカは好き。マンタは好き。マンボウは好き。
海に入るのは怖いけど、海の中で漂うようなあの浮遊感覚は好きです。

海は全ての生きものの故郷です。
海の中は母胎。

海に入るのが怖いのは母を知るのが怖い、ということか。
それでいて海の中で漂う浮遊感が好きなのは、母の胎内へもどりたい、という
原点回帰なのか。


物語の最後。
ジャックは地上に愛する人を残して光の届かない海の深淵へ。
海に光の届かない深海部分が存在するように、
心の底にも外からの光が届かない部分がある。

その深海部分を求めることは命を懸けて求めるほどの価値があるのだろうか。

僕にはまだよく分からない。
でも求めたい気はする。
そんな欲求が漠然とながらも僕の中にある。