未来予想図

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未来予想図ようやく観てきました。

前売り券を買ってはいたものの、ドリカム吉田美和の旦那の死、という出来事とあいまって
混雑する劇場で観るのがいやだったのでほとぼりがおさまるのを待っていたわけですが
気づけばどんどん上映が終わっていってしまって...

あせって近くの上映劇場を探して観にいったわけです。
千葉の蘇我の「エクスワイジー・シネマズ蘇我」というところまで行ってきました。
片道1時間半、交通費を考えれば高い鑑賞料金となってしまいました。
トホホ...


が、やっぱりチケットを無駄にせず観にいってよかったと思いました。


ガウディ最高。

正直この映画のストーリーには期待してませんでした。
あくまでガウディの建築が見たくて観にいったようなもんです。

それならガウディの建築を解説した専門のDVDでもみりゃいいだろって話ですが、
架空の設定とはいえ、人間ドラマの中にガウディの建築が関わっていくのか。
それが観たくて。


実際さやかと慶太が大学の卒業旅行でスペインに訪れるシーンが一番良かった。
サグラダファミリア贖罪聖堂、グエル公園、カサ・バトリョ...
フランク・ゲーリー、ピカソ、ロルカへの思いもあいまってますますスペインに行きたくなった。


ストーリーのほうは一組の男女を通した人間模様を描いたもの。
恋に順調な若い二人が人生を歩き進むにつれてぶち当たる壁に苦しみ、
いろんな人に助けられて成長する...
まあ恋愛ドラマ、ヒューマンドラマの王道ですが、
王道だからって甘くみると途端に陳腐なものになってしまう。

僕は映画評論家でも映画の専門家でもないのでこの映画の優劣は良く分からないけど、
監督や役者たちが持っている実力に対して作ろうとしているものに欲張りすぎた、
あれもこれも表現しようとして上手くかみ合わなかった、
...そんな気がしました。

男女の愛、友情、仕事仲間とのコミュニケーション、家族愛...
全てをアピールしようとしているのが分かるのだけど、なんとなく陳腐に感じてしまう。
それは果たして作り手の問題なのか、見る側の僕の屈折が問題なのか。


とにかくガウディの建築とドリカムの音楽がなければ...
たぶんわざわざ映画館まで、1時間半もかけて観に行ったりはしなかったと思う。


 「人間が作り出すものはあらかじめ自然の中に存在している。
  人間はただそれらを自然の中から見つけ出すだけなのだ」


人間の体内にいるような感覚。
その感覚を味わうことで人間は自然の一部であることが自覚できる気がする。
そこから本来自分がやるべきことが見える気がする。

だからスペインに行ってみたい。ガウディの建築に触れてみたい。