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ユスモク木工教室【1回目】

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ユスモク念願の木工教室が2/6にスタートしました。

遊子川小学校の3年生から6年生のクラブ活動として、
1回45分の授業を週に1回、全5回の予定で実施します。

開催に先立ち、子どもたちにどういうものを作らせようかとずいぶん迷いましたが、
開催直前に子どもたちがユスモクを見学に来てくれたので、
その時になにが作りたいか要望を聞いてみたなかから、
「宝箱」を作ることに決めました。
なかなか夢があっていいじゃないか、と。

子どもたちに作らせるわけだから、
あまり作業が複雑で難しいものをやらせるわけにもいかず、
できるだけ楽しんで、必ず完成できるものを作らせたい。

...というわけで釘を使わず、ボンドだけで組み立てられるものとし、
材料もある程度切り出しといて、体験程度にノコギリを使うことにしました。


木に触れて、木の温もりを感じ、
モノを作る楽しさというものを体験してもらいたい。
木に価値を見出し、森を誇り、自分たちの暮らす地域を誇る気持ちに繋がってほしい。

...これがこの木工教室のねらいであります。


ユスモク囲炉裏

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事の発端は、公民館があまりに寒いので囲炉裏を置こうという話からはじまりました。

経費節減で公民館予算が絞りに絞られて、ろくに暖房やストーブを点けられず、
どうしたもんかと関係者で知恵を絞った上での案でした。
まあ、田舎ならではの発想ですよね。
都会であれば、囲炉裏を構えようとしたら逆に高くついちゃうわけで。

自分のくつろぎ小屋を自分で作った、というおっちゃんが
ユスモクで囲炉裏を作ってくれることになりました。
その小屋にはこれまた自作の囲炉裏があって、その囲炉裏がまたイイ感じだったのです。
そのおっちゃんは大工というわけでもなくて、
退職して都会から故郷に戻ってきて農業をしている方なんですが、
まあ元気な方で、もりあげ隊の活動でもお世話になっております。

しかし。
結局役場の上の方からのお達しで、囲炉裏を置くことすら許可してもらえませんでした。
理由はただ「危ないから」。
場所柄子どもが来ることも多い中、囲炉裏があるのは危ない、と。
そんなこと言ってたら何も置けんやろ!
...と文句たらたらなわけですが、文句を言ってるだけではなにもはじまらない、
とそのおっちゃんは地域内の農協販売店に頼み込んで、
店内のくつろぎスペースに作った囲炉裏を置かせてもらったのでした。


その農協に置かれた囲炉裏の画像をFacebookにアップしたところ、
「うちにもほしい!」という反響がありました。


こうしてユスモク囲炉裏物語は展開していくのであります。


ユスモク立体看板

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ユスモクの立体看板を作りました。

これまでの制作で出た端材の山をみて、
これでなにか作れないかな、と思ったのが事の発端でした。

そう思っているうちに、何気なくFacebookを見ていたら、
山で獲れた鹿の頭骨の引き取り手を探す旨の記事を見つけて、
「これだ!」と思って、すぐさまほしい旨のコメントをしたところ、
無事この頭骨をいただくことができたのでした。


ユスモクのロゴには鹿の頭をあしらっています。
これは遊子川で鹿が獲れるからではなく、
遊子川に伝わる七鹿踊りで使われる鹿の面をあしらったものです。

端材で「ユスモク」の文字を作り、その横に鹿の頭骨を置けば、
ユスモクをアピールする良いオブジェ、立体看板ができるかなあ、と。


ユスモク焼き印

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ユスモクの木工所が整う前から、ユスモクのロゴを考えていました。
まあ他にすることがないから、だったからですが、
それはそれとして、木工所の「イメージ」を明確にしておくことが重要、
とかねてから考えていたことも事実で、ロゴ作成はその一環でした。

木工所そのものは「木材の活用で地域の活性化を目指す」という
ユスモクの理念をアピールする「イメージ」の原点となりますが、
いかんせん現場に行かなければその存在は伝わらない。


木工所を離れてもユスモクの「イメージ」をたくさんの人に伝えるために。
ユスモクのロゴをユスモクで生まれた作品に焼き付けることにしました。

で、作りました、ユスモクの焼き印。


ユスモク中間報告

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人生も半ばまで生きてくると、
人生とは科学や論理で規定されるだけの世界ではないことに気づきます。

このことに気づくか否かで、生きる世界の「広がり」に差が出てくると思うのです。
別段狭い世界でも十分幸せに生きる人もたくさんおり、
そういう生き方も悪くないのでしょうが、
気づいてしまったからには、広い世界を堪能したい。
それが僕の生き方だと思うのです。

地域おこし協力隊の多くの志望理由は、「社会貢献」だと思います。
海外青年協力隊などの経験者も少なくないと聞きます。
が、僕は正直なところ、社会貢献が第一の志望理由ではありません。
もちろん、現職にいる間は全力で社会貢献していく所存ですが、
自分が求める道を実現する過程で、そのとっかかりとして出会えた「ご縁」。
それがこの職を選んだ理由だと思っています。

念ずれば花開く。
心から望むものがはっきりすれば、自ずと望むものを手に入れる機会が現れる。
それが「縁」というものであり、その縁の兆しを見逃さないことが、
事を為すのに必要な能力ではないでしょうか。
要は「チャンスは見逃すな」という単純な論理。


僕が求める道。
それは世間に認められて大成功し、大金持ちになることではない。
大自然のそばでモノづくりをしていくこと。
そうやって作られたモノの魅力を社会に伝えていくこと。
それは社会のためではなく、自分のため。
しかし、社会のためにもなると信じています。

その信念のもとに、取り組んできたのが地域木材有効活用であり、
その拠点が「ユスモク」なのです。


ユスモクは県の補助を受けて実施しております。

その名も「愛媛県新しい公共支援事業」。
平成23年度、24年度の2ヵ年事業です。

補助を受けて行う以上、お金を出してもらっているスポンサー(県)に対して
その進捗を報告する義務があります。

その中間報告をしに松山まで行ってきました。


ユスモク【製材】

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ユスモクでは、主に地域内の間伐材を収集、加工して木工作品を作ろうとしております。

まずは間伐材を木工所に集め、間伐材の皮を剥ぎ、ある程度乾燥させた後、
製材工程に入るわけですが、ユスモク自体は現状それほど大がかりな製材装置を持ってないので、
どこか外で製材してもらう必要があります。

最初は近くの森林組合で製材してもらう予定でしたが、
どうせなら地域内で完結させたい、ということもあり、
個人で製材をしているところへ持って行って製材してもらうことになりました。

個人といってもそのこだわりは半端無く、
およそ本業とは別に片手間でやっているとは思えないほど本格的な製材所。
これも立派な地域のリソースですよね。


魅力は探せばある。
探さないからなにも見つからないのだ。


ユスモク記念日その2

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【ユスモク予定地】


以前「ユスモク記念日」という記事を書きました。

それはユスモクの予定地として使われなくなった保育所を使うことを、
行政が理解してくれ、物置きと化していた場所を使用許可を得るために、
中に置いていたものをみんなで真冬の中、汗を流して移動した日でした。

...それからおよそ5ヶ月。

首を長くして心待ちしていた使用許可が下りました!

これで保育所として使われていた場所を木工所として使うための工事、
電気工事、機械の設置などの具体的な整備に入れます。

だから6月29日はユスモク第二の記念日。


...これからいくつ記念日ができるのだろう。


名刺新調!

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【表】


名刺を新調しました。
家のプリンタが壊れて使えなくなったので、
今回はもりあげ隊のポスターやカレンダー作成でお世話になった印刷会社に発注しました。

ちなみに前回までのデザインはこちら

新しい名刺は前回とはガラっと変えて、ユスモクを全面に押し出したものにしました。
これからの活動の中核になるものですし。

木工ということで木色のブラウンを基調としたシンプルなスリートーンデザインにしました。
前は付けていた顔写真もとっちゃいました。
個人の売り込みよりも、ユスモクを強調したかったので。

正確にはユスモクのロゴはまだ正式なものではないのだけれど、
まあ作っちゃったから、的なノリで押しきりたいと思いますw

あー、早く制作活動スタートさせたい!


ユスモク図書【第一弾】

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地域木材有効活用事業で整備する遊子川の木工所「遊子川木工所」、
略して「ユスモク」。

ユスモクでは、自由に木材を加工できる場所である他に、
木工を学ぶ場にしたいと思っています。
木工の先進地でもないても遊子川では、林業のプロはいても木工のプロはいない。
だから自分たちで木工技術を学んでいく必要があります。
作りながら学ぶのが一番身につく方法ではありますが、
知識を蓄えることで学ぶことを併用すれば鬼に金棒。


...というわけで、遊子木では木工に関する本をそろえていくことにしました。
当面は補助金で購入していきますが、ゆくゆくは自分たちで買い揃えてゆけたら
いいなと思います。

年度末の締め間近になってから急いで選書したので、
あまり良いセレクトになってないかもしれません。


ユスモク・機械運搬

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地域木材有効活用事業のベースとなる遊子川木工所、通称「ユスモク」。

少ない予算でやりくりするために、最低限の投資で事業はスタートできるように、
木工所で使用する機械類の一部は、使われなくなった遊休機械を再利用する予定です。

その予定地となる施設は未だ利用許可待ちではあり、
本当は施設の利用許可が下りてから運搬作業するべきなのですが、
機械が置かれている部屋が倉庫として利用することになり、荷物が置かれてしまうと
運搬が困難になる、という事情から、急遽遊子川に持ってくることになりました。

機械が置かれているのは明浜地区の廃校となった学校の一部屋。
遊子川からは車でおよそ1時間。
6,7人がかりで運んできました。


都会のようになにもかもが分担される場所だと、
自分ができないこと、やらないことであっても、
どこか他所でできる人がいつの間にかやってくれたりするものだけど。

田舎では基本的に自給自足が原則。
機械を運ぶ、と短い言葉で言ってしまうと瑣末な作業のように思えるけど、
そこには重さのぶんだけ作業量は増す、というシンプルな物理の法則が作用する。


重さを感ずることで人は「生きる」ことを実感するのではないだろうか。


カワハギ

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諸事情により、なかなか木工所の整備を開始できない状況です。

ただ待ってるわけにも行かない。
できることを探してどんどんやらなければ。

...と書くと僕が主導権を持ってどんどん事を進めているように聞こえるかもしれないけど。

違います。

土地勘が全くない、というのはやはり行動がそれなりに制限されるわけで。
近くに活動を理解してくれている地元の人がいてくれるおかげでかなり助かってます。
行動力もあるので、どんどん関係者に連絡をとって事の段取りをしてくれて、
逆にこちらが引っ張られてます。

でも、この状況ってよくよく考えれば好ましい状況なのでは?
だって、一部とはいえ地域の人が自主的に地域活性化に動いているのだから。
言い訳ではなく、前へ進むためのモチベーションと捉えたいと思います。
そのほうがものごとが良い方向に進むのだから。


さて、では最近は何をしているか、というと。

木工で使う木を集めはじめてます。

一言でいってしまうと、なんでもないようなことに思えるけど、
これがけっこうな重労働。


何かをやる、ということは重さを感じることだ。
それはやることの大切さを感じるということ。


ユスモク記念日

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なにも置かれていない、がらんとした部屋。

一見、なにも始まっていないように見える。


しかし、確実にはじまっている。
作業進捗で言えば、−50が−20になった程度だけど。
気持ちはすでにプラスに転じている。


遊子川の新しい工房計画。
その計画の中心となる、地域内の使われなくなった施設。

数日前まで、ここは物置になっていました。
数えきれないほどの荷物でいっぱいでした。
ほんとうにここが使えるのか、と不安になるほどに。

それを運びだして、ようやくなにもない状態に。

まだ行政レベルだけど、徐々にではあるけれど、
企業が動き、地域が動き始めている。

それが目に見えた日である。

だから、この日を忘れないようにしたい。
だから、今日は「ユスモク記念日」。


ユスモク(仮)モクモクと、その2。

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[F'案]


かつて東京でエンジニアをしていた頃。

開発中の製品について、そのプロセスを公開するなんて、もってのほかでした。
開発のノウハウは資産であり、それを公開することは、
その資産の価値を無にする行為に等しいからです。
いわゆるブラックボックス・システムと呼ばれる現代社会のモノづくりの基本システムです。

一方で、インターネットが発達し、ソフトウェアの果たす役割が大きくなってくると、
ソースを公開して、皆で共有するオープンソース、いわゆるホワイトボックス・システムが
にわかに台頭してきました。

ノウハウを公開してどうやって儲けるんだ?
...と最初はそのシステムの良さがよく分からなかったけれど、
偏見を捨て、本質的な面から眺めれば、ホワイトボックス・システムのもつ「良さ」が見えてくる。


三人寄れば文殊の知恵。

良いものをみんなで共有すれば、その良さはさらに良くなる。


ユスモク(仮)モクモクと。

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[ロゴ第二案(第一案はこちら)]


遊子川の木工での地域づくり。

着任当時は僕一人の目標であったものが、
地元の地域活性化組織での県費補助申請が受理されたことで、
にわかに「地域のもの」になりました。

あらためて地域づくりは個人でやるものではなく、
組織でやるものだということを痛感します。

そして地域づくりにおいて行政の果たす役割の大きさにも。


目標を明確にすること。
そして、その目標が魅力あるものであること。
さらにその魅力を伝え続けること。

これらの条件さえクリアしていれば、あとはなんとかなる。
コスト的に、時間的に、環境的に厳しくとも。


順調に進んでいますよ〜。
遊子川木工、通称「ユスモク」計画。


ユスモク準備着々と...

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遊子川木工普及計画がここにきて急加速しております。

やはり県費補助申請受理の効果は大きく。


工房予定地の視察に続いて、本日は、遊休木工機械の視察。
明浜の小学校跡地に眠っているという木工機械を見に行ってきました。

補助金が得られるといっても、予算的に厳しい状況には変りなく、
再利用出来るものは極力再利用していかねばならない。

それにしても行政のコネクションはやはりスゴイ。
土地勘のほとんどない今の自分にとって、強力な味方であることを実感する毎日。


自分の想い(イメージ)がようやく地域に通じたと思ったら、
一気に現実がイメージに追いついた。
それどころか、現実は一気にイメージを通り過ぎ、より鮮明なイメージが求められている。

どんな作品を、どんな材料で、どんな機械で、どんな風に作るのか。
具体的な設計図が必要な段階。


ヤバい。
どんどんイメージしなきゃ。
どんどんイメージを鮮明にしなければ。


遊子川木工所「ユスモク」(仮)

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※すべてはアンオフィシャルで、まだ個人的な着想段階です。


県費の補助申請が通過したことで、にわかに木工普及計画が目の前に迫ってきました。

まだまだ先の話と思っていた「絵に描いた餅」がいきなり絵から飛び出しそうになり、
びっくりドキドキしている、といったところでしょうか。

どこに工房を整備し、どんな材料・道具・設備を使って、どのようなものを作るのか。
これらの具体的なイメージを関係者各位に説明する必要が出てきました。


全てはまだはじまったばかりで、予定は未定、一寸先は闇。
順調にことが進んでいることを喜ぶ反面、
本当に上手くいくのだろうか、という不安もある。


それでも前に進むしかない。

確実に言えることは、僕の想いを理解してくれている人が少なからずいる、ということ。
その人達のおかげで、想いを形にしてゆける。


本日は工房予定地を視察。

すべてはここからはじまる。


地域木材有効活用事業

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過疎地での地域おこしで一番ネックとなるのは「リソース不足」。

人的資源にしろ、経済資源にしろ。


人的資源の確保は一朝一夕でできるものではなく、長い時間が必要。
経済資源もけっしてその確保は簡単なものではないけれど、
方法によっては人的資源に比べれば即効的な確保が期待できる。

その方法の一つが「補助金」制度。
事業開始の段階での資金の確保が一番難しい。
補助金制度を上手に活用して、事業を軌道に乗せることができれば、
それはそれで立派な地域おこしと言えるのではないでしょうか。


自分が取り組もうとしている木工普及活動について、県の補助金を得るべく、
松山へプレゼンテーションをしに行ってきました。

じつはこのプレゼンは二回目。
一回目は別のテーマで、お手伝いという形だったのですが、残念ながら不採用。
幸いにも二次募集があって、今回木工普及活動で補助申請をする機会を得ました。


大学でもさんざんプレゼンはやったけれど、何度やっても緊張するものだね。

大学とはまったく異なる環境ではあるけれど、
やってることは変わらない。

「魅力」を伝えること。
...これに尽きる。