地域木材有効活用事業のベースとなる遊子川木工所、通称「ユスモク」。
少ない予算でやりくりするために、最低限の投資で事業はスタートできるように、
木工所で使用する機械類の一部は、使われなくなった遊休機械を再利用する予定です。
その予定地となる施設は未だ利用許可待ちではあり、
本当は施設の利用許可が下りてから運搬作業するべきなのですが、
機械が置かれている部屋が倉庫として利用することになり、荷物が置かれてしまうと
運搬が困難になる、という事情から、急遽遊子川に持ってくることになりました。
機械が置かれているのは明浜地区の廃校となった学校の一部屋。
遊子川からは車でおよそ1時間。
6,7人がかりで運んできました。
都会のようになにもかもが分担される場所だと、
自分ができないこと、やらないことであっても、
どこか他所でできる人がいつの間にかやってくれたりするものだけど。
田舎では基本的に自給自足が原則。
機械を運ぶ、と短い言葉で言ってしまうと瑣末な作業のように思えるけど、
そこには重さのぶんだけ作業量は増す、というシンプルな物理の法則が作用する。
重さを感ずることで人は「生きる」ことを実感するのではないだろうか。
道は常に平坦とは限らない。
凸凹を乗り越えるための工夫。
キャリヤーで重い機械を運搬。
道具の便利さをつくづく実感。
クレーンでトラックに積込み。
場所決め、誘導、固定。
単純な作業であっても、重さのぶんだけ難易度は増してゆく。
積み下ろし。
置く、という単純な行為も重さが増すと、困難な作業となる。
およそ10台ほどの機械をほぼ1日がかりで移動。
作業が終わる頃にはどっと疲れが出るけれど、
こういう作業をこなしていくたびに、
注ぎ込んだパワーのぶんだけ地域がまとまってゆくような気がする。
まだ本番ははじまってさえいないけれど。
一歩一歩障害を乗り越えてゆく。
僕は今、地域と共に生きている。
それが実感できる自分は幸せだ。
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