遊子川公民館では、子どもたちの学外教育活動の一環として、
「よりみちクラブ」というイベントを不定期で開催しています。
現在の公民館主事さんの発案ではじまったこの企画ですが、
厳しい渓谷地形で、放課後に学校以外で子どもたちが集まって遊ぶ場所は
公民館以外にめぼしい場所はありません。
その逆境を逆手にとったユニークな取り組みだといえます。
そして主事さんのその行動力には、僕もいろいろ助けられています。
彼のおかげでユスモクは様々な障壁がありながらも順調に進捗しているのです。
さて、そんなよりみちクラブですが、
今回は川津南の子どもたちとの交流会。
午前中はピザ焼き体験、午後からは川津南の名所を訪れました。
遊子川から川津南へは車で20分程度。
しかし、遊子川の子どもたちで川津南へ訪れたことがある子はほとんどいませんでした。
まあ、厳しい自然が近い田舎においては無理からぬ話で、
用もないのにあちこち歩きまわる、という危険を冒すわけにもいかず。
田舎が保守的になるのは至極当然のことと思えます。
しかし一方で。
人の求める幸せというものは意外と近くにあるもの。
しかし近くにあるものは目に慣れすぎて、それが幸せであることに気づかない。
遠くを旅して、旅して、ようやく見つける。
それが人間が幸せを見つけるまでの理論、『青い鳥』。
危険を危険と知る。
その上で、一歩踏み出す。
ちょっと遠出をしてみる。
それが本当の「旅」だと思う。
そして、旅が人を育てる。
川津南地区。
遊子川と同じく国道から少し奥へ入った地域ですが、
遊子川よりは多少開けた平野地形のようです。
まずは、川津南のグラウンドへ集合!
整列!
ピザ焼きの説明を受けます。
まずは生地を伸ばしてトッピング。
窯入れを待つピザたち。
そして窯入れ。
焼き上がりを待つ少年少女。
最初は恥ずかしがってた子どもたちもピザが焼き上がる頃にはすっかり仲良し。
自分がトッピングしたピザが焼き上がり、嬉しそうに運ぶ女の子をインタビュー。
地元ケーブルテレビが取材に来てくれました〜
お昼ごはんは当然ピザ!
午後一、お礼がてらに遊子川のよりみちクラブで作った紙芝居を披露。
そして川津南の名所その一、穴神鍾乳洞を訪問。
地元の方に一通り説明を受け、いざ、洞窟へ。
洞窟には大量のコウモリが。
寝てて良かった〜
先史時代を思わせるゲジゲジ。
虫は苦手です...
ようやく出口。
キレイなお花が出迎える。
子どもたちは二巡してました。いやはや元気。
続いて名所その2、三柱神社へ。
急峻で長い階段。
全部で324段あるそうです。
ゼーゼー言いながら登る。...運動不足だ。
出迎える本殿。
行きは良い良い、帰りはコワイ。
大人には疲れがコワイが、子どもたちには高さがコワイ。
強面のオジサンが優しく子どもの手を引く。
実に微笑ましい。
集会所に戻って。
河津南のオバサンたちのリクエストでそれぞれの学校の校歌斉唱。
まずは遊子川。
そして川津南。
こうしてつつがなくすべての予定が終了。
まだまだ元気な子どもたちは出発までに時間を鬼ごっこで走りまわる。
つくづく元気やなあ。
こちらは神社の階段ですっかりグロッキー。
この歳で独身故か、子どもは嫌いではないけれど、少々苦手意識がありました。
公民館という場所にいることから、この一年間子どもたちと接することは
少なくありませんでしたが、お互いどこか打ち解けきれてない部分がありましたが、
今回のイベントで、そのわだかまりがずいぶん解けてきたように思います。
年度の最期の最期で、一気に子どもたちと仲良くなれた気がします。
その先にある「良さ」が見えるなら、
目の前にある苦労にチャレンジする価値は十二分にある。
チャレンジするのに遅すぎる、なんてことは決してない。
そのことを痛感した一年でした。
最期の最期まで学べる一年だなあ。
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