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瀬戸内国際芸術祭2013【男木島】

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鬼ヶ島(女木島)を脱出して、男木島へ。

かつては、女木島・男木島二つの島をあわせて雌雄島と呼ばれていたらしい。
男木島のほうが大きいのかと思いきや、女木島のほうが大きいらしい。
女のほうが大きく、恐ろしい鬼がいた、ということは、
ここは女系社会だったのかな。


そんなことを思いながら、男木島に上陸。

いやあ、ここもなかなか面白かった。


瀬戸内国際芸術祭2013【女木島】

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瀬戸内国際芸術祭。

先の三日間では回りきれなかった女木島と男木島にどうしても行きたくて。
再度やって来ました。

先の芸術祭鑑賞レビューはこちら。

犬島 / 小豆島 / 直島 / 豊島


今回は一人旅なのでひたすら下道で高松へ。
深夜1時半に出発して、朝6時前に高松に到着。
7時に駐車場が開場、8時の便で女木島へ。
高松から女木島までは船で20分。


女木島って鬼ヶ島だったんですね。
鬼ヶ島って本当にあったんだ。


瀬戸内国際芸術祭2013【豊島】

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瀬戸内国際芸術祭2013。
犬島小豆島直島

最終日は豊島へ。
天気も晴れて絶好の鑑賞日和。

高松港から直島・本村港経由で豊島・家浦港へ。

瀬戸芸での不満は海上交通の煩雑さと便の少なさでしょうか。
あまり便利にし過ぎるとキャパオーバーという問題も出てくるんだろうけど。
まあ、あれこれ行き方をみんなで考えるのもまた旅の楽しさでもあるんだろうけど。


豊島には基本的に3つのエリアがありますが、
今回は時間切れで甲生(こう)地区には行けませんでした。
家浦港周辺と島キッチンのある唐櫃岡(からとおか)集会所周辺と豊島美術館に
行ってきました。


瀬戸内国際芸術祭2013【直島】

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瀬戸内国際芸術祭2013。

初日の小豆島から高松を経由して、念願の直島へ。
なんといってもこの瀬戸芸の元祖。
メジャーになりすぎて今やアートのメッカになりつつあります。
外国人の観光客もこの島はひときわ多い。


しかし、かつて巨大企業に勤めていた身としては思うわけです。
規模が大きくなりすぎると、目が行き届かなくなり、見失ってしまうものも出てくる。
それを看過していると、いずれはとりかえしのつかない衰退に向かってしまう。
...というのは考えすぎだろうか。

ひと言でいえば、人多すぎ、待ち時間多すぎ。
都会で行列をなすのとなんら変りない。
平日でさえこうなのだから、休日はもっとひどい込みようだと思われます。
まあ、もうじき会期を終える時期だからこれが当然の状況なのかもしれないけど。

人が多く来ればそれだけ潤うのかもしれないけど、
それだけ地域は疲弊もしていくのではないでしょうか。

芸術は心に余裕をもって向き合うもの。
直島が芸術の聖地として長らえるには、混雑に対する何らかの対策が必要だと思う。
でなければ商業主義の波にのみこまれていずれは消えていってしまう気がしてなりません。

すばらしい場所だけに心配はつのります。


瀬戸内国際芸術祭2013【小豆島】

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瀬戸内国際芸術祭2013。

犬島での鑑賞を終える頃、天気は本格的に雨の様相。
とりあえず本日の宿がある小豆島へ。

土庄港でお昼を食べ、オリーブバスで坂手港方面へ。
宿は食事なしだったのだけど、
現地で適当に調達すればいいや、というのがあまかった。

途中、窓外には御輿を担ぐ祭りの集団が。
そう、この日はお祭りだったのです。
これがあとで困ることになる一因となるわけですが、
このときはそんなことになるとはツユほどにも思わず。

まあ、でもそのトラブルが元で、宿の人と仲良くなることができ、
瀬戸芸スタッフの生の声が聞けたわけで。

災い転じて福となす。
旅は道連れ世は情け。

これだから旅はオモシロイ。


タオル美術館ICHIHIRO【愛媛県今治市】

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今治のタオル美術館に行ってきました。
今治の特産品である今治タオルをアピールするミュージアム。
けっこうな山奥にあるんですな。

正直あまり期待せずに行ったのですが、思った以上に良かった。
外見は、安易なヨーロピアンスタイル。
デパートのような本館の奥にちょこっと美術館があるのかな、と思いきや、
美術館のボリュームがけっこうスゴイ。
内容もなかなか良かったです。
タオルをここまで芸術的に表現できるんだ、と感心しました。
美術館の中にタオル工場があるのも斬新だった。


やるな、タオル美術館。


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JDNの読者プレゼントに当選し、
香川県立ミュージアムで開催されていた丹下健三展に行ってきました。
2013年の瀬戸内国際芸術祭のイベントの一環として、
世界的建築家としての礎を育んだ瀬戸内での作品を中心に展示。


14年間勤めた会社を辞めて、己が求める道を探して入った美大で、
デザインに出会い、建築に出会いました。
結局いまだに建築の道を進むことはできていませんが、
自分は最終的には建築をやりたい、という気持ちはいまだ変わっていません。

といっても、建築を職業として数多くの建物を設計したいわけではなく、
「モノづくり」から「空間づくり」という長いプロセスを経て、
ただ一つ、たった一つ、自分が心から作りたいと思うモノを、理想の環境に建てたい。
そして後世の社会に何かしら影響力を与えるようなモノを作りたい。
それが自分の夢。

そのために気の遠くなるような長い道を亀のごとく遅い歩みで、
ゆっくり進んでいます。
建築とは早急になされるものでも評価されるべきものでもないんじゃないかな。


丹下健三という建築家はその長い行程の中で、
間違いなく無視することのできない天才。


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建築はそのようにして、様々に接合しうるはずのものなのである。もし、そのようにして、繋ぐことができたならば、例の設問に対しても、もっと違った解答をだせるのではないだろうか。建築は必要か不必要か。建てるべきか、建てざるべきか。あるいは建築か革命か。粗雑な設問を超えること。そのために建築は切断であるという前提を疑うこと。切断されたオブジェクトではなく、関係性としての建築について考察すること。まずはそこから始める。(隈研吾『負ける建築』)


今治市は大島の亀老山へ行ってきました。

かつて人間は自然と共に生きてきた。
文明が発達するにつれ、人間は自らの身を自然の猛威から守るために、
自分たちの住居や社会を自然から切り離した。

人間のその選択ははたして正しかったのか。
それは自然と社会との接点である建築に携わる者として、
建築家が背負うべき永遠の命題ではないだろうか。

隈研吾氏が手がけた亀老山展望台はまさにその命題を人々に問う建築のような気がします。


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丹下健三設計の香川県庁舎の内観編。
(外観編はこちら

最初に訪れた時は閉庁日で中に入れませんでした。
二度目の来庁は、香川県立ミュージアムで開催されている、
丹下健三展のチケットを入手したことがきっかけでした。
丹下さんの生誕百年ということで、いろいろイベントも開催されており、
普段は入れない県庁舎内を巡るツアーガイドに参加しました。


前日21:30に西予市明浜町を出発。
R56→R11を経由してひたすら下道で高松へと向かいます。

深夜1時半頃、四国中央市の24時間スーパーの駐車場にて仮眠、
2時間ほど寝てたら警備員に起こされて移動、近くの道の駅でさらに1時間仮眠を取り、
朝8時頃には高松に到着。
1時間ほどサンポート高松をぶらぶらした後、香川県庁へ。
10時からツアーガイドスタート。


志度寺【四国八十八ヶ所霊場:第八十六番】

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香川県さぬき市にある志度寺に行ってきました。

四国八十八ヶ所霊場第八十六番。
志度湾に面した静かな場所でした。

お目当ては重森三玲が1962年につくった枯山水庭園「無染庭」。
四国で唯一三玲の庭が見れる場所なのでしょうか。


境内には立派な五重塔が建っており、なかなかの規模のお寺ですが、
訪れた時にはちょうどお寺の人が掃除をしたものの、
全体的には人の気配を感じず、廃墟感が少なからず漂っていました。

意図的にこのような寂れた感じを出しているのか、
はたまたあまり手入れがされなくなってきているのか。


エヒメノタマビ【愛媛県美術館】

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2013年8月。
松山の愛媛県美術館で1つの展示がスタートしました。
タマビ出身の愛媛に縁にある人たちによる展示です。

愛媛に来る直前の4年間、社会人学生として通った者として、
自分も出展させてもらうことに。
盆踊りの準備と重なって、なかなか思うように作品作りが進みませんでしたが、
なんとか間に合わせることができました。


芸術は天賦の才を備えた特別な人だけのものではありません。
エゴの中にあるイメージをエゴの外にある人や社会に伝えたい、
共感を得たいと思っている人すべてのためにあります。
そして、その想いはヒト社会をより良いものにしていくためには不可欠なものです。

また、芸術は木の良さを伝えていくために不可欠な要素です。
だからユスモクではその制作活動にアートを意識して取り入れたい、と考えています。


吉村芳生展【香美市立美術館】

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テレビでとある画家が紹介されていました。

その人が描く絵はいわゆる精密画なのですが、
驚くべきは色鉛筆で描かれている、ということ。
線の細い鉛筆では色彩が淡くなってしまうと思うのですが、
その人が描く絵はとてもコントラストが鮮やか。
そして精密なんだけどどこか画家の個性が刻まれていそうな独特な雰囲気。

もう一つ惹きつけられたのは描き続けた自画像。
新聞紙上に描く、という点以外はとりたてて特徴のないその絵に、
還暦近くになるまで誰も振り向かなかった。
それでも彼はひたすら描き続けた。

彼に筆をとり続けさせたものはいったいなんだったのか。
それが知りたくて、彼の絵がみたくなった。
調べたら高知の香美市立美術館で展示をしている、とのことで、
このGWに行ってきました。


世間がなんと言おうと貫き通すべき「芯」。
僕はそれを持っていたい。


高知県立美術館【日本設計】

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吉村芳生氏の絵を見に香美市まで行った帰り。

せっかくここまで来たのだから、と高知県美に行ってきました。
設計:日本設計。

愛媛県美にすらまだ行ってないのに。
愛媛県美は専用駐車場がないんだもの。
車ががないとどこへも行けない田舎者にはなかなか行きづらい。

その点、高知県美には駐車場がある。
さすがにGWで混んでたけど、なんとか停めることができました。

基本的に内部は回廊形式のシンプルな構成なんだけど、
外部は切り妻屋根のブロックを垂直に組み合わせた複雑な造り。


美術館という場所が好き。
そこは物理的にはなにも生み出しはしないけど、
自分の中にある「感情」を意識させてくれる。
理性が感情をコントロールするんじゃない。
感情が理性を刺激する。

そういう行為が生きて行くためには必要なんだ。


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土佐清水市のR321から険しい山道を登り切り、
足摺岬へ向かって下っていると突如あらわる白亜の殿堂。
レストラン、天然温泉(プール)施設を備えた宿泊施設「足摺テルメ」。
今回は宿泊はせず、温泉だけ入ってきました。

駐車場側からは独特のエントランス以外はほとんど建物の形状が見えず。
エントランス横の階段を上がるとようやく建物の反対側が見えてきます。

レストラン、天然温泉(プール)施設部分は海に突き出る岬のごとく、
客室部分は斜面形状に沿って地中に埋め込まれたが如く。
実に見事に大地と融合しているように見えます。

さぞかし名のある建築家が設計したのかな、とググったら。
團紀彦さんが1998年に設計したらしいのですが、
オフィシャルサイトのWorksには掲載されておらず。
実際のところはどーなんでしょ。


どんなに優秀なデザイナーがデザインを行ったとしても、
そのデザインを利用するユーザー、「デザイニスト」が
そのデザインの意図を理解していなければ、そのデザインは生きてこない。
もっともデザイニストに理解してもらえるようなデザインをすることも、
デザイナーの力量が問われるところではあると思うのですが。
逆にデザイニストの柔軟な発想によりデザイナーのデザインがさらに活きることもある。

うーん、デザインってムツカシイ。
でも、だからこそデザインはオモシロイ。


金剛福寺【四国八十八ヶ所霊場:第三十八番】

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足摺岬にある四国八十八ヶ所霊場第三十八番、金剛福寺。

室戸岬にも第二十四番、最御崎寺(ほつみさきじ)がありますが、
岬にはこういう霊場がつきものなんでしょうか。


とくに深い信仰心があるわけではないですが、
東西問わず宗教施設を見るのが好きです。
その空間は具体的な機能を提供してくれる場所ではないですが、
そこは「信じる」という行為がパワーになることを教えてくれます。
太古より人間の生きる力となってきた。

いつか。いつの日か。
八十八ヶ所の霊場を歩いて巡りたい。


四国最南端の岬・足摺岬【高知県土佐清水市】

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四万十市の中村駅まで出かけたところで。

せっかくここまで来たのだから、と足を伸ばして足摺岬まで行くことに。
東側は宿毛市、西側は四万十市から、
いずれもR56からR321を経由して40分ほどで岬のある土佐清水市に入り、
そこからさらに山道を20分ほど走ると岬に到着します。

去年の夏、世界ジオパークに認定された室戸岬に行きました
こちらは岬の突端、海のそばまで割と楽に行けたのに対し、
足摺は岬に向かうまでにけっこうな山越えが待っている上に、
岬付近は交通規制されていて、岬から800m手前で車を止められました。
岬まで10分ほど歩くか、100円のシャトルバスで向かいます。
さらに足摺岬は岬自体も断崖絶壁になっていて、海とは隔絶されていて、
どこか近寄り難い雰囲気。

高知の二つの岬は対照的な雰囲気で面白い。


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♪ 僕が旅に出る理由はだいたい100個くらいあって

  ひとつめはここじゃどうもいきがつまりそうになった

  ふたつめは今宵の月が僕を誘っていること

  みっつめは車の免許とってもいいかななんて思ってみたこと ♪

  (くるり『ハイウェイ』)


GW後半4連休。
めずらしくなにも仕事が入らず。

...かといって遠くへ出かけられる余裕なし。

遊子川はとてもいいところだけど。
仕事も充実してるけど。
免許はすでに持ってるけど。

それでも人間、リフレッシュは常に必要だ。

だから僕は旅に出る。
泊まりじゃなくて日帰りでも、新世界を求めて出かける行為は立派な旅なんだ。


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四国八十八ヶ所霊場第七十五番、善通寺。
香川県善通寺市は弘法大師の生誕地です。

唐より帰国した空海は父・佐伯善通が寄進した四町四方の地に、
唐で師事した恵果和尚の住した長安・青龍寺を模した寺を建立しました。
寺名は父の名をとって善通寺とされました。

その後鎌倉時代になって佐伯家の邸宅跡に誕生院が建立され、
江戸時代までは善通寺と誕生院はそれぞれに住職を置く別々のお寺でしたが、
明治になって善通寺として一つのお寺となり、
元からの伽藍部分を東院、誕生院の部分を西院と呼ぶ二院構成になっています。

当地は香色山・筆山・我拝師山・中山・火上山の五岳が屏風のように連なっており、
「屏風浦」とも称されていることから山号は「屏風浦五岳山」、
弘法大師生誕の地であることから院号は「誕生院」となっています。


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香川県庁舎に行ってきました。
まずは外観をレポート(内観編はこちら)。


香川県立体育館と同じく丹下健三設計。
香川県立体育館がモダニズムの巨匠にしては異色の有機性の強いものであるのに対し、
こちらはまさに正統派モダニズムの作品。
近代建築の巨匠ル・コルビジェの「近代建築の五原則」を忠実に踏襲したものとなっています。

かつて官公庁という場所は威厳を重視するがゆえに、
いかつくて重厚な面構えで近寄りがたい雰囲気のものでした。
ときの香川県知事・金子正則は「民主主義時代に相応しい庁舎を」と、
香川県丸亀市出身の洋画家・猪熊弦一郎を介して知り合った丹下氏に設計を依頼します。

1958年に東館(旧本館)と議事堂が建てられますが、
それは日本の伝統的な「梁」を表現した外観とする一方で、
センターコア方式を採用し、1階の天井を高くして四周をガラスで張り巡らし、
壁に猪熊弦一郎氏の壁画を置きました。
その空間はとても明るく、重厚な外観でありながら市民に開かれたものになっています。

2000年に新本館が建てられます。
丹下さんの新旧時代の作品を一度に見ることのできる貴重なケースと言えます。
新本館は旧本館の倍以上の高さでありながら、今風の「軽さ」を備えたものであり、
旧本館の圧倒的な存在感は今も色褪せません。
この新旧二つの建物を見比べてみると、同じ設計者でもこうも作風が違ってくるのか、
と興味深いものがあります。

時代背景、社会情勢、経済状況などの変化もあるでしょうが、
そこには設計者の思考の変化も少なからず影響しているのではないでしょうか。
2000年完成の新本館はもはやかつてのモダニズムではない。
旧本館よりも高層でありながら、そこには重厚感はなく、むしろ軽さを感じさせる。
モダニズムが終焉し、ポストモダンすらも霧散してしまい、
様式という様式が存在しない時代。

それは丹下健三という世界的建築家をもってしても個性が際立たなくなる時代なのだろうか。
個性的な建築、というものが許されない時代なのだろうか。

そうだとすれば、なんとつまらない世界か。


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香川県立体育館に行ってきました。

世界的建築家・丹下健三。
彼の数々の名建築の中でも自分が一番好きなのは、1964年に建てられた3つの建物。
彼の名を一躍世界に知らしめた国立代々木競技場東京カテドラル
そして今回レポートする香川県立体育館。

この3つの建築が好きな理由は、その有機性。
建築がただ箱を作るだけのものではないことを教えてくれる。
大海原に漕ぎ出す舟のような外観のその建物は、
空間効率はけっして良いとは言えないけれどここにいるだけでワクワクさせてくれる。

幸福とはただやみくもに効率化して便利さを追求することだけで
得られるものではないんだよね、きっと。


1/3にこんぴらさん参り瀬戸大橋記念公園に続いて高松入りして立ち寄りました。
この日はまだ正月休みで体育館の中に入れず、やむなく外観だけ撮影しました。
結局高松に一泊して翌4日から開館となったことで、中に入ることができました。
残念なことに耐震的に問題あるとかで、現在は3階のアリーナは使用できなくなっており、
一階のトレーニングルームやスタジオのみ利用されているようです。

坂倉準三設計の西条市体育館のように取り壊すことにならなきゃいいのですが。


※現在体育館は老朽化により閉鎖されており、中に入ることはできません。