瀬戸内国際芸術祭2013【男木島】

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

ogi_042_5a.jpg

ogi_042_1b.jpg


鬼ヶ島(女木島)を脱出して、男木島へ。

かつては、女木島・男木島二つの島をあわせて雌雄島と呼ばれていたらしい。
男木島のほうが大きいのかと思いきや、女木島のほうが大きいらしい。
女のほうが大きく、恐ろしい鬼がいた、ということは、
ここは女系社会だったのかな。


そんなことを思いながら、男木島に上陸。

いやあ、ここもなかなか面白かった。


港で迎えてくれる白亜の殿堂「男木島の魂」by ジャウメ・プレンサ。

ogi_042_2a.jpg


正面からよりは背面から海をバックに眺めるアングルがイイ。

ogi_042_1a.jpg


サイドビュー。

ogi_042_3.jpg


いろんな文字で構成される丸い白屋根が印象的。

ogi_042_6.jpg

ogi_042_4a.jpg


「時の廊下」西堀隆史。

ogi_044_1.jpg

ogi_044_2.jpg

ogi_044_3.jpg

無数の和傘の骨格で表現される空間。


オンバ・ファクトリー
ogi_046_onbafactory.jpg

いろんな手押し車があります。

ogi_046_onbafactory2.jpg

ogi_046_onbafactory3.jpg


「うつしみず」 石塚沙矢香

ogi_047_2.jpg

ogi_047_1.jpg

ogi_047_3.jpg

天井から吊るされた様々な道具たち。
不思議な浮遊感。


「タイム・チューブ-ときまき つつ の家」川島猛とドリームフレンズ

ogi_048.jpg

無数の丸められた雑誌で構成されるこれまた不思議な空間。


巨大な万華鏡。

ogi_048_scope2.jpg


「SEA VINE」高橋治希

ogi_049_seavine1.jpg

ogi_049_seavine2a.jpg

和室に張り巡らせたツル花。


葉っぱには風景が描かれてます。

ogi_049_seavine3.jpg


「記憶のボトル」栗真由美

ogi_051_memorybottle3.jpg

ogi_051_memorybottle1.jpg

ogi_051_memorybottle2.jpg

島の思い出が詰まった明かり。


「漆の家」漆の家プロジェクト

ogi_052_urushihouse1.jpg

ogi_052_urushihouse2.jpg

伝統的な漆という材料を使ってモダンな表現をしているところがイイ。


「AIR DIVER (エアーダイバー)」角文平

ogi_053_airdiver1.jpg

ogi_053_airdiver2.jpg

こちらは地上から持ち上げられた島々たち。
奥の窓外の風景とマッチするように設置されているのがスゴイ。


入口の表札がまたオシャレ。

ogi_053_airdiver3.jpg

まさに「空気中を泳ぐ人」というこの展示のテーマにピッタリ。


「歩く方舟」山口啓介

ogi_054_walkingboxship2.jpg

ogi_054_walkingboxship1a.jpg

ogi_054_walkingboxship3a.jpg

どちらかと言えば「歩く島」のほうがしっくりくる。
背景の島々とのマッチングがこれまたたまらない。


作品そばの石に記されていた文章。

ogi_054_walkingboxship4.jpg

ある夜、方舟は歩き出す

10本足の立泳ぎ、

朝のくるころ、

福島の海上で100倍の

大きさに成っている

Fukushima Daiichiの

岸辺から上陸して、壊れた

4つの建屋と方舟の4つの山が

重なる位置で覆い被さり、

永い石棺になる。


2013.3.17 山口啓介

3.11への追悼作品なんですね、これは。


「男気プロジェクト」TEAM 男気

ogi_055_ogipj.jpg

カラフルに彩られた漁船たち。


「光の家」アーサー・ファン

ogi_057_lighthouse.jpg

民家の合間に、通路の家にちょこんと置かれた小さな家。
なんかファンタスティック。


男木島・女木島共に歩いて回れるスケールで、
どの展示も気軽に内部の撮影OK、というのがイイ。

ogijima_street.jpg

アーティストなんてものは有名になればなるほど、メジャーになればなるほど、
腐ってゆくものなのだろうか。
変な鎖に縛られて、本来エゴをエゴの外の世界に広くアピールするものであるはずが、
ままならなくなっていってるように僕には見える。


男木島は猫島でした。

ogijima_cats.jpg

ogijima_cat.jpg


しかし、この「歩いて回れるスケール」というのがクセモノで。
...後日の厄災へと繋がってゆく。