♪ 僕が旅に出る理由はだいたい100個くらいあって
ひとつめはここじゃどうもいきがつまりそうになった
ふたつめは今宵の月が僕を誘っていること
みっつめは車の免許とってもいいかななんて思ってみたこと ♪
(くるり『ハイウェイ』)
GW後半4連休。
めずらしくなにも仕事が入らず。
...かといって遠くへ出かけられる余裕なし。
遊子川はとてもいいところだけど。
仕事も充実してるけど。
免許はすでに持ってるけど。
それでも人間、リフレッシュは常に必要だ。
だから僕は旅に出る。
泊まりじゃなくて日帰りでも、新世界を求めて出かける行為は立派な旅なんだ。
今回のメイン目的地は土佐くろしお鉄道の中村駅。
グッドデザイン賞をはじめとした数々のデザイン賞を受賞した駅、
ということで前から訪れてみたかったのです。
デザインは川西 康之 + 栗田 祥弘 + 柳 辰太郎による、建築家チーム「nextstations」。
遊子川からは宇和島へ向かうR320からR381→R441→R439経由で向かうことになります。
うちR441に沿って流れる川がかの有名な「最後の清流」四万十川です。
四国でも著名な観光スポットですが、今回はじめて通りました。
天気も良く絶好のドライブ日和。
しかしGWということもあってけっこうな交通量。
しかもR441は道幅がけっこう狭い。
それでもまあ、気持ちの良い天気に気持ちの良い場所を走るのは本当に気持ちがいい。
沈下橋など愛媛ではあまり見られないものを眺めつつ。
が、今回はここは目的地でなく、あくまで通過点。
ゆっくり留まって写真を撮りたい気持ちを抑えつつ、目的の駅へ。
2時間半ほど目的地へ到着。
見た目は普通の駅舎。
ここが四万十の中心?
周囲の山景とマッチするオブジェ。
四万十川の彫刻。
中に入ると...外観とはうって変わった斬新な空間。
改札。
待合室。
くの字状のベンチが直線状でありながら身体を優しく包みこんでくれるような。
ちょっと前まで放送されていた地域おこし協力隊のドラマのロケ地マップ。
中村駅周辺が舞台になってたんですね。
知らなかった。
ホームにはノーチェックで入れるみたいなので入ってみる。
ホームにもあの身体を包みこむようなベンチが。
要所要所で心地良さを感じさせてくれるけど、
やっぱり「くつろげる場所」という点ではまだまだ物足りない。
まあそれは全体が斬新的な高知駅も同じなのだけど。
斬新さだけでは良い空間は作れない。
ニッポンはアゴラ(広場)が少なすぎる。
駅は街の顔。
そういう場所にこそ、アゴラが必要なのだ。
【Information】