東京カテドラル・内観編【丹下健三|東京都文京区】

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※外観編


東京カテドラル聖マリア大聖堂へ行ってきました。


自由学園明日館と同じくちょうど1年前に訪れているのですが、
素晴らしく感動したのでもう一度行きたい、という想いと
せっかく撮った写真をPCの故障で失ったのでもう一度撮りたい、という想いと
「勉強のため」という理由であれば内部を撮影できる、と友達から聞いて、
ぜひとも中を撮影したい、ということで行ってきました。

1年前と同じく快晴。
桜はまだ満開とまではいかなかったけど。


外観を一通り撮り終えた後、いよいよ中へ。
受付でおそるおそる撮影の許可を求めたところ、あっさりOKしてくれました。


[注意]

東京カテドラル内部は原則撮影禁止です。
特別に(...といっても受付で一言ことわっただけですが)許可を得て撮影してます。
画像の公開については悩みましたが、「学術利用であればOK」という許可の範囲内
...と自主判断して公開してます。

関係者の方々で問題があると思われる場合は
コメントなり問い合わせフォームなりで連絡していただけますでしょうか。

本ブログに掲載の写真は原則転用禁止(理由はこちら)なのですが、
本記事に掲載の写真の一切の転用をことさら"厳格"に禁じます。

とくに深い宗教心があるわけではないですが、
宗教の持つ荘厳さと礼節には敬意を持っているつもりです。


人間にとって一番の武器は「信じる」ことである。

...紆余曲折の人生を経て今、心からそう感じます。


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巨大なコンクリートのピラミッド内にいるような空間には圧倒される。

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座席。
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床。
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それでいて荘厳な静けさ。
コンクリートという近代的なマテリアルを利用しながら
中世からずっと続く宗教の神聖な雰囲気を継承している。

内部は極力照明が落とされていて暗めです。
ゴシック教会では窓を多くとって光を多く取り込もうとしているのとは対照的ですね。
日本の「陰翳礼讃」の文化を取り入れているのでしょうか。

それでいて十字部の窓、天窓により適度に外光を取り入れられていて、
素晴らしい空間を映し出しています。


中央祭壇の十字架。
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天井部分。
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後方パイプオルガンへの階段。
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関係者以外は登ることはできません。


パイプオルガン。
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重厚でありながら、浮遊感も感じさせる不思議さ。

聖歌隊らしき人がパイプオルガンの演奏の元、聖歌の練習をされていました。
音楽については素人ですが、コンクリートシェルに反響する音色がことさら
神聖な雰囲気を醸し出しているように感じました。


受け付けそばにある洗礼室。
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ピエタ像。
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聖マリア像。
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いずれも天井からの自然外光を取り入れることにより、
自然の神聖さ、というものも示唆するように工夫しているように感じました。


前回はいきそびれた地下聖堂へも行ってみました。


地下聖堂への通路。
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地下聖堂全体。
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祭壇。
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地下天使
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聖堂の隣にある納骨堂。
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空間を意識させるもの。

それが「建築」というものなんでしょうね。


【information】

アクセス:JR目白駅から徒歩25分(バスも出てます。「ホテル椿山荘東京前」下車)
     地下鉄有楽町線「江戸川橋駅」(出口1a)より徒歩15分

※注意!:本来は神に祈りを捧げる神聖な場所です。
    宗教に対する真摯な気持ちを持ち、節度ある行動を心がけましょう。