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「モッコー・ケッコー・タノシーゾ」展

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3月の最大の残務。

木工文化を地域に根付かせるためのクラブ活動「ユスモク・クラブ」の成果展示、
「モッコー・ケッコー・タノシーゾ」展を現在開催中です。

宇和町のギャラリー喫茶池田屋にて。
3月9日(日)まで。

過去のワークショップでの成果物に加えて、メンバーによる自由制作品も展示してます。
みなさまからのお越しをお待ちしております。


Facebookでは早くから告知してたのですが、
ブログでは展示がはじまってからの案内になってしまいました。
すみません。


ユスモク・クラブ第9回・第10回

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新年最初のユスモク・クラブは2回にわたって、
木工旋盤(ろくろ)を使っての木皿づくりに挑戦しました。

ろくろは皿やお盆、コップなど、円筒・円柱状のものを加工するときに使われる機械。
作業には熟練を要し、誰でも簡単に扱えるシロモノではないですが、
遊子川公民館及びユスモクでは木工文化を普及するという目的であえて導入し、
愛媛大学の工作実習室で旋盤の指導をしている専門職員の方に講師をお願いして、
ろくろの基本的な扱い方を学びました。

いきなりお皿などの大物の加工は難しいので、
1回目は1〜2センチほどのどんぐりの小物加工で基本操作を学び、
2回目は直径10センチ弱の小皿づくりにチャレンジしました。

熟練が必要な機械なので、すぐにお店に出せるレベルのものが作れるわけではないですが、
普段目にしている木器がどのようにして作られているかを知り、
実際に自分でも作ってみることで、モノづくりの楽しさを体感することは
木の良さ、モノづくりの大切さを認識する上でとても貴重な体験だと思うのです。
そこから地域性を生かしたモノづくりが生まれたらいいなと思います。

作ることは楽しいんだ。
まずはそれを知ってもらいたい。


カホン作り&演奏体験ワークショップ

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休暇中の記事が続きましたが、実際は仕事バリバリモードです。
...というか仕事がバタバタしていて記事の更新が遅れております。


仕事始めの翌日。
遊子川の子どもたちを相手にカホン作り&演奏体験のワークショップを行いました。
カホンとはペルー発祥の打楽器で、外見は木箱、
音が反響するように箱の中にスナッピーと呼ばれる金具が取りつけられており、
この木箱の上に座って演奏します。

音楽はもっぱら聴くだけで演奏にはとんと縁がありませんが、
この楽器を知ったのは先月の東京出張でのこと。
東京の木を活用する活動に取り組む会社を視察したときに、
この楽器を手作りするワークショップにより普及活動をしている組織、
「手作りカホンプロジェクト実行委員会」の存在を知ったのでした。
そして後日、世田谷ものづくり学校で実際にそのワークショップの様子を見学し、
担当の方とも話し、いろいろ協力が得られそう、ということで
遊子川でもワークショップをやってみることになりました。

広島在住の手作りカホンプロジェクト実行委員会スタッフを紹介してもらい、
カホン作りに必要な材料、作り方などの情報提供していただきました。

1日目に制作をし、2日目に演奏体験を行いました。

外見はただの木箱なのに、いざ叩いてみると魅力的な音色が出るんだな、これが。


ユスモク・クラブ第8回

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ユスモク・クラブ第8回。
今年最後のワークショップです。

今回は砥部町で家具の制作やリフォームを手がける株式会社LINK WOOD DESIGN代表、
井上大輔氏に来ていただきました。

木材塗装が強み、ということで木材塗装のノウハウを
実際の木工作を楽しみながら学びました。

塗装、というとただ色づけをするだけが目的のように思われますが、
木はナマモノ。
反ったり割れたり、腐ったりと工業製品としてはなかなか取り扱い材料でもあります。
その特性を一定に保ち、また木材を保護するために、という目的もあります。

僕自身は木目も木の魅力として積極的に表現に使っていきたいと考えていますが、
長く大切に使ってもらうためには、
何も塗らない、という選択を簡単にしてしまうわけにもいかない。

木目の良さを引き立てるような塗料、塗装を学びたい。


えひめ生涯学習「夢まつり」

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11月最後の週末。

松山はひめぎんホールで開催されたえひめ生涯学習「夢まつり」にて、
ユスモクの木工体験を実施しました。

基本的には、奥伊予ふるさと祭りでやった木工体験と同じ内容、
フォトフレーム作りと本棚作りを都会部で実施しました。

最初は材料代くらいは、とふるさと祭りの時と同じ値段で参加費を設定してましたが、
フタを開けてみると、周囲の出展者が無料もしくは低価格としていたこともあって、
最初は全然客が来ず。

やむなくフォトフレームだけでも参加費を無料にした途端、
人がどんどん来るようになりました。


木工に対して、趣味のレベルからもう一ランク上の意識を持ってもらいたい。
そこがなかなか難しい。


ユスモク・親子木工体験

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11月の週末はほぼユスモクの木工教室です。

市からの依頼で親子木工体験を開催しました。
本来なら、木工所で実施したかったのですが、
10組20名ほどの人数で入りきらない、ということで、
おとなりの小学校図工室を借りての開催となりました。

さて、何を作ってもらうか散々悩んだ結果、
昨年度、遊子川小のクラブ活動で作った宝箱を作ってもらうことにしました。
言ってしまえば新たなる妙案が思い浮かばなかったわけですが、
こういう時に過去の実績が役に立つわけで。

前回は1回45分を6回、と十分な時間をかけることができたのですが、
今回は親のサポートがあるとはいえ、3時間程度の1回で完成させなければならず、
あらかじめ各パーツを準備しておくなどして極力作業を簡略化し、
さらには見た目をもう少し良くするなどしてブラッシュアップを行いました。

さらに前回は近所の建具屋さんが助っ人で来てくれたのですが、
今回は都合が悪くて来てもらえず、自分一人でやらねばならず。


まだまだイベントごとには不慣れで、毎回ドキドキしながら取り組んでます。


ユスモク・クラブ第7回

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ユスモク・クラブ第7回。

今回のテーマは「愛媛の木材の現状」。
講師は八幡浜市で製材所を営む有限会社マルヨシの井上剛さんにお願いしました。

これまでは加工技術についての実技研修がメインだったのですが、
今回はちょっと趣向を変えて、現場見学・講義形式としました。

まず前半は、近くの原木市場を見学し、後半はスライドによる講義を行いました。

自分たちが暮らす地域の木材が社会の中においてどのように状況にあるか。
厳しい現実を眺めつつ、それでもその中に将来への希望を見出す。
木材に対して熱い情熱を持つ方の言葉には、力があります。

「木工」というものに対してグローバルな意識を持ち、
その魅力を再認識してもらいたい。

それが今回の講座の目的。


奥伊予ふるさと祭り2013

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城川町の文化祭「奥伊予ふるさと祭り」。

一昨年は客として足を運び、去年は愛大の講座で参加できず、
任期最後の年にしてようやく出展者として参加することができました。

今回は、毎年地元の林業会社が開催している木工教室に
遊子川公民館が主催する木工クラブ活動「ユスモク・クラブ」が協働するという形で
参加させていただきました。

地元の林業会社は本棚、ユスモクはフォトフレーム作りを行いました。
売上を上げることより、地域内へのアピールが主目的となります。

ユスモク・クラブの活動もアピールすべく、
木工教室の様子を写した写真や制作物の展示も行いました。


ユスモク・クラブ第6回

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ユスモク・クラブ第6回。

今回は「端材を活用した箸づくり」。

講師には宇和島高等技術専門校木工クラフト科を卒業されて、
ひきこもりの若者の自立支援の一手段として木工を活用されている田島順子さん。

昨年度一年間通った愛大の地域マネジメントスキル習得講座で知り合い、
今回講師をお願いしました。

宇和島高等技術専門校はいわゆる職業訓練校です。
これまで木工による地域づくりとしてユスモクを展開してきましたが、
やはり技術不足を痛感しており、木工技術を専門的に学びたいと考えるようになりました。
といっても、タマビでの学費に貯金を使い果たし、新たに学ぶための学資もない。
その点、職業訓練校は逆に失業保険をもらいながら通えるわけで。
周囲の話を聞いたり、一度見学に行った感じではしっかりとしたカリキュラムそうでした。
というわけで、任期終了後には自分もここに通おうと思っています。
その後、ユスモクを本格的に事業として立ち上げるつもりです。

昔は「作る」という行為は誰にとっても身近なものだった。
それがなんでもかんでも分業するようになって、なんでもしていたはずの田舎でさえ、
作る喜びから遠ざかっていった。

作ることは誰にでもできることで、楽しいことだ。

それを再認識してもらうのが今回の講座の目的。


ユスモク・クラブ第4回・第5回

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ユスモク・クラブ第4回・第5回。
今回は2回にわたって、直径3メートルの木のドームづくりに挑戦しました。

講師は実際に愛媛県内で木のドームハウスづくりを手がけている、
ライフデザイン研究所の加藤さんとデザイン・ファームの越出さん。

球体の骨格は1947年にバックミンスター・フラーが発明した
「ジオデシック・ドーム」と呼ばれるものです。
発明者の名前で「フラー・ドーム」とも呼ばれます。
三角形のフレームで球体を擬似的に構成します。

三角形をより細かく、より多く使うことで、
球体に近づけていくことができるわけですが、
今回は80個の三角形で構成されるドームを作りました。

ただ三角形をつなぎ合わせる、といっても、
二種類の三角形を微妙な角度で接続していかねばならず、
フレームの設計から部材の加工までは講師の方にお願いし、
木工教室としては三角形のフレームをネジ止めして作成し、
その後それを組み上げる作業が主な内容となりました。

木で構成する空間といえば、在来工法による箱型の家がおなじみですが、
フラー・ドームでは空間を構成するものは箱だけではない、
ということが体感できます。