「内子」と一致するもの

ユスモク・クラブ第1回

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遊子川もりあげ隊では遊子川地区における木材有効活用事業として、
ユスモク(遊子川木工)を展開しております。

昨年度は主に活動環境の準備に費やされました。
今年度は活動を地域に広めていくことに取り組みます。

それが「ユスモク・クラブ」。
読んで字のごとくユスモクのクラブ活動、ユスモクの仲間づくりです。
月に2回程度、愛媛県下よりさまざまな木のスペシャリストを教師として招いて
木工教室を開催していきます。


その第1回を先日開催しました。


しだれ桜祭り

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内子に一本のしだれ桜があります。

...いや、無数にあるけれど。

一本のしだれ桜が多くの人を惹きつけています。
そこにいたるまでには、長い年月がかかったことでしょう。

まちづくりとは、地域活性化とはこういうことだと思うのです。
人が何人訪れたとか、いくら稼げたかとか、そういうことではないのです。
それは確かに地域活性化に必要な要素ですが、地域活性化そのものではない。

本当にその地域の魅力や価値を認める人が集い、幸福を共有する。
そしてその幸福を持続させ、継承させ、発展させていく。
その価値は量や金額で判断されるものではなく、物理的に計量できるものではない。

地域づくりの目指すところはそういうところにあるのではないでしょうか。


愛護班スキー体験活動2013

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去年に引き続き、遊子川愛護班でスキーに行ってきました。
場所は内子町のSOLFAオダスキーゲレンデ。

愛護班は地域の子供達へ社会教育活動を行なう団体です。
公民館はその事務局として活動協力をしております。

子どもたちとその両親が一緒にスキースクールに入り、
スキー操作を教えてもらいながら、雪山を楽しんでもらうイベントです。
僕は公民館職員さんたちと一緒に引率という形で参加しました。

遊子川は四国の山間部でけっこう雪が降る地域ですが、
あまりスキーには馴染みがないようで、去年は参加者のほとんどが初心者でした。
今年もほぼ同じメンバーなので、今年も大変かなあ...

...と思っていたら、やっぱり大変でした。
ただ、去年とは違った大変さでしたけど。

子どもたちの成長のスピードって本当に早いんですねえ。


第4回えひめまちづくりシンポジウム in 内子

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えひめ協同・まちづくりネットワーク主催の「えひめまちづくりシンポジウム」に
パネリストとして呼んでいただきました。

「都市生活者から見た田舎の良さ、暮らし方」というお題で
15分ほど報告してほしい、とのこと。

移住先進地である内子での開催なら、
お隣りの西予市でまだ2年足らずしか生活してなくて、
しかも行政の支援を受けてきている自分のような人間ではなく、
内子の移住者にもっと適任者がいるような気もしますが、
来て2年足らず、という「移住新人」の立場から見えるものもあるだろうし、
なにより「地域おこし協力隊」とて活動してきたことで見えてきたもの、
伝えられるものがあるだろうと思い、お受けすることにしました。


田舎は都会と比べて劣っているから人が田舎から都会へ流出しているわけじゃない。
都会中心の経済社会、というスタイルもあるだろうけど、
田舎の価値が国全体で共有できていない。

人間生活の原点のほとんどが田舎にあるのに、
その価値が忘れられている。

田舎の価値、魅力を再発掘し、分かりやすい「カタチ」でアピールすること。
それが地域おこし協力隊の重要な任務の一つだと思うのです。


内子町・長田地区再訪。

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えひめ協同・まちづくりネットワーク主催の「えひめまちづくりシンポジウム」、
石畳を見学し、宿泊した翌日は、長田地区へ。

内子町は都会からの移住者が多く、内子町全体で140名ほどいるそうです。
その中でも長田地区は一番多く、現在7人ほどの移住者がいます。
移住者同士のネットワークも充実していて、
移住に失敗して出て行く人はほとんどいないとか。
それを行政だのみではなく、移住者同士のネットワークで実現しているのがスゴイ。

今回は内子移住促進会議の役員で、移住生活20年の方の案内で、
移住者の方々を訪問しました。


移住の決断は移住者本人がするものですが、
移住後の生活は移住先が田舎の場合、移住者本人だけでなんとかするのは難しい。
リソースが少ない上に、ITネットワークとの連携も個人レベルでは普及していても、
地域レベルではまだまだ実用には程遠い状況。
人的ネットワークが中心の田舎において、
新参者が田舎のネットワークに参入していくのは大変です。
それはこの一年半の遊子川での生活で痛感してます。

移住先が都会であるならば、移住者本人だけでなんとかなるものだけど。
そこが田舎暮らしに憧れはあってもなかなか一歩を踏み出せない部分でもある。
費用の制限もあるし、なにを、どこに、どのようにして頼むのか。
土地勘がなければさっぱり分からない。


土地の人と風の人が上手く融合していく仕組み。
それを考えていくことがこれからの田舎には求められるのでしょうか。


内子石畳散策再び。

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えひめ協同・まちづくりネットワーク主催の「えひめまちづくりシンポジウム」、
シンポ前の地域内見学、内子の町並みに続いて石畳地区へ。

石畳地区は去年の夏に一度訪れています。
その時は一人で気の向くままに散策したのですが、
今回は石畳の宿を運営している「石畳の宿さくらの会」の代表の方に、
石畳の各スポットを案内していただきました。
やはり地元の方に案内してもらえると、より地域の魅力が見えてきますね。


自分たちが暮らす地域を地域外の人たちに案内する。
地域に誇りを持っていなければできないことだと思います。
「この地域にはなにもない」「行政は何もしてくれない」「世知辛い時代になった」
...と嘆いているだけの人にはとてもできることではありません。

持続的・進歩的・進化的な地域づくりをしていくためには、
たしかに経済活動も大切です。
しかし、それ以前に地域で暮らす人たちが、
地域を誇りに思う気持ち、地域を大切にする気持ちがなければならない。

地域の良さが地域外に伝わることで、地域外から人がやってくる。
地域の内外への人の出入りが活発になることで交流・交易がなされるようになり、
地域が健全に発展していく。

地域づくりとは、そういうものではないでしょうか。


内子町並み散策再び。

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えひめ協同・まちづくりネットワーク主催の「えひめまちづくりシンポジウム」に
パネリストとして呼んでいただきました。

会場は内子。
シンポジウムの前に、前日午後から当日午前にかけて八日市・護国町並保存地区、
石畳地区、長田地区を参加者一同で散策。

各地区とも何度となく訪れている場所ですが、
今回はそれぞれ各地区を熟知しているガイドさんによる解説つきだけに、
より見えてくるものがあったような気がします。

同じ場所であっても、同じ時間は一瞬たりともない。
ただ物理的に遠くへ行くことだけが冒険なのではない。
同じ場所でどれだけ多くのものを見つけられるか。
それもまたワクワクする冒険なのではないだろうか。


まずは内子の街並みをあらためて歩いてみる。


大洲和紙会館

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ユスモクの木とコラボする素材を求めて内子へ。

大洲和紙を求めて大洲和紙会館に行ってきました。
大洲和紙、なのに内子なんですね。

ネットで調べてみると、先日愛大の講座でおじゃました龍宮茶屋の近く、
松山に行く時にいつも通る道のそば。
...まったく気づいてませんでした。


ここ最近ずっと言ってるような気がしますが、
近くにありながら気づいていない貴重な存在、というものがなんと多いことか。
そのような存在に気づくたびに、
少しずつ「幸せ」が積み重なっていくような気がして嬉しくなります。


紅葉2012:小田深山渓谷

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ユスモクで第一作から第四作目まで、一気に作り上げた後、
スランプがいきなりやってきた。

ネタ切れ、というよりはネタがありすぎて逆に身動きとれなくなった、
...みたいな。

すっかり煮詰まってしまった。
こういう時は無理に続けても症状はひどくなるだけ。
こういう時は潔く休んでリフレッシュする。

押してダメなら引いてみろ。
進むも勇気、退くも勇気。

...と自分に言い聞かせ、一日休みをもらってリフレッシュすることに。


テレビを見てたら、小田深山渓谷が紅葉の見頃だそうな。
松山に行くときはだいたい内子から砥部街道経由で行くのですが、
小田深山への入口をいつも素通りするわけで。

今回、途中下車してリフレッシュ!


複(副)業型自伐林家のススメ

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高知県いの町に林業の現場を見学しに行ってきました。

ECPR(えひめ地域政策研究センター)主催の地域づくり人養成講座の全6回のうちの1回で、
僕はこの講座の受講生ではないのですが、僕が木工で地域づくりに取り組んでいることを
知っているECPRの担当者から誘っていただき、参加させてもらいました。
つくづく自分がやりたいことをアピールしておくことの大切さ、
縁を大事にすることの大切さを感じます。


林業の現場といっても、現在の日本の林業の主流ではなく、
これからの林業の新しいカタチを提唱している林業のベンチャー的なNPOの取り組みを
紹介していただきました。

日本の国土の7割が森林であるにもかかわらず、木材の自給率は3割程度。
この事実だけでも日本の林業に元気がなく、正常な状態といえないことが分かりますが、
今回の講座で、いかに日本の林業界がいびつな構造になっているかを知ることができました。

僕自身はモノづくりで身を立てたい、と思っていますが、
自分がつくろうとしているものの原材料がどのようにしてできあがっているかを知ることは、
より良いものを創るために欠かせないことだと思うのです。
そしてその追求をするために自分は田舎に来た。

良い木工品を創るには良い木が必要で、
良い木を得るには、良い森づくりが必要である。


森づくりを意識し、実践することが、良い木工製品を作るための出発点のような気がします。