「ユスモク」と一致するもの

「モッコー・ケッコー・タノシーゾ」展

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3月の最大の残務。

木工文化を地域に根付かせるためのクラブ活動「ユスモク・クラブ」の成果展示、
「モッコー・ケッコー・タノシーゾ」展を現在開催中です。

宇和町のギャラリー喫茶池田屋にて。
3月9日(日)まで。

過去のワークショップでの成果物に加えて、メンバーによる自由制作品も展示してます。
みなさまからのお越しをお待ちしております。


Facebookでは早くから告知してたのですが、
ブログでは展示がはじまってからの案内になってしまいました。
すみません。


学習発表会2014

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遊子川小の学習発表会。
毎年この時期に公民館で行われています。

学校主導の行事なので、公民館は基本的に場所を貸すだけなのですが、
年を越してからすぐの時期からおよそ1ヶ月弱のあいだ、
ほぼ毎日のように公民館にきて出し物の練習を一生懸命やってる姿を
傍目に見てると、「頑張れ!」と応援したくなります。

普段は頼りなく、フザケてはしゃぎまわっている姿からは到底想像できないのですが、
これがいざ本番、となると大人顔負けの演技をするからスゴイ。
先生の指導の賜なんでしょうね。


僕自身は自分以外の何かを演じる、という行為が非常に苦手です。
子どもの時分にそういう劇とか演芸を経験してこなかった、というのもありますが、
自分以外の何かになる、ということにすごく違和感を感じてしまいます。
たぶん、エゴが相当強いんだと思う。

ただ、こういう発表会を見てると、
自分以外の何かになる練習をすることで、より自分を深く知ることができるのかな、
とも思います。

喜怒哀楽の表現は人間らしさの根源である。
その表現力に欠ける自分はどこか欠陥品、という劣等感が自分の中にどこかある。
そんなに深刻なものではないのだけど、この仕事をしていると
この欠点はやはり治したほうがいいのかなあ、という気になります。

何歳になっても人は変われる。何歳になっても人は成長できるんだ。


ユスモク・クラブ第9回・第10回

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新年最初のユスモク・クラブは2回にわたって、
木工旋盤(ろくろ)を使っての木皿づくりに挑戦しました。

ろくろは皿やお盆、コップなど、円筒・円柱状のものを加工するときに使われる機械。
作業には熟練を要し、誰でも簡単に扱えるシロモノではないですが、
遊子川公民館及びユスモクでは木工文化を普及するという目的であえて導入し、
愛媛大学の工作実習室で旋盤の指導をしている専門職員の方に講師をお願いして、
ろくろの基本的な扱い方を学びました。

いきなりお皿などの大物の加工は難しいので、
1回目は1〜2センチほどのどんぐりの小物加工で基本操作を学び、
2回目は直径10センチ弱の小皿づくりにチャレンジしました。

熟練が必要な機械なので、すぐにお店に出せるレベルのものが作れるわけではないですが、
普段目にしている木器がどのようにして作られているかを知り、
実際に自分でも作ってみることで、モノづくりの楽しさを体感することは
木の良さ、モノづくりの大切さを認識する上でとても貴重な体験だと思うのです。
そこから地域性を生かしたモノづくりが生まれたらいいなと思います。

作ることは楽しいんだ。
まずはそれを知ってもらいたい。


ユスモク・クラブ第8回

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ユスモク・クラブ第8回。
今年最後のワークショップです。

今回は砥部町で家具の制作やリフォームを手がける株式会社LINK WOOD DESIGN代表、
井上大輔氏に来ていただきました。

木材塗装が強み、ということで木材塗装のノウハウを
実際の木工作を楽しみながら学びました。

塗装、というとただ色づけをするだけが目的のように思われますが、
木はナマモノ。
反ったり割れたり、腐ったりと工業製品としてはなかなか取り扱い材料でもあります。
その特性を一定に保ち、また木材を保護するために、という目的もあります。

僕自身は木目も木の魅力として積極的に表現に使っていきたいと考えていますが、
長く大切に使ってもらうためには、
何も塗らない、という選択を簡単にしてしまうわけにもいかない。

木目の良さを引き立てるような塗料、塗装を学びたい。


シェアトーク「日本の田舎について」

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木工先進地視察で東京に行くことになったので、
久々に母校・タマビへも顔を出そう、と恩師に連絡をとっていたら、
自分の自宅の一部を改装して整えたコミュニティスペース「シェア奥沢」にて、
今の僕の活動について報告することになりました。

日本には気軽に近隣住民が交流できるスペース「アゴラ(広場)」が少なすぎる。
公民館や市民プラザといった類のものがパブリックスペースとしての交流の場に
相当するわけですが、得てしてこういう場所は形式的な手続きが必要だったりして
「気軽に」交流するには今一歩だったりします。

シェア奥沢は古い民家をベースとしているので、
親しみやすく気軽に立ち寄ってフランクに会話がしやすい雰囲気となっています。
イベント運営費も参加者同士リーズナブルな価格でシェアし合う。

こうした「繋がりやすさ」が本音を引き出しあい、
新しく良いものが生まれる土壌となるのではないでしょうか。


オケクラフト

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木工で地域づくりに取り組むに当たり、
先進事例に学ぶべく、さまざまな木工による地域づくり先進地を訪れました。

その中でも一番最初に知り、最も行きたかった場所。
それが北海道の置戸町で展開しているオケクラフトでした。
しかし、遠方であることからなかなか行くことがかなわず、
地域おこし協力隊の任期終了間際になってようやく行くことができました。


今から30年前、公民館活動の一環としてオケクラフトはスタートしました。
木工の文化がほとんどなかったので、まずは木に関する本を集めることからはじめ、
その中に、工業デザイナーの秋岡芳夫氏に関するものが多かったことから、
秋岡氏に依頼して置戸に講演にきてもらい、地元の青年木工グループと交流を深めました。
その後秋岡氏の紹介により木工デザイナーである時松辰夫氏が地域に入り、
技術面での指南を受けながら置戸町での木工活動がスタートしました。
「オケクラフト」という名前も秋岡氏による命名です。

特筆すべきなのは、オケクラフトの推進が「生産教育」という概念を元に、
教育委員会主導で行われていること。木工職人を育てるための環境を用意し、
内外より人材を招き入れ、モノづくりに関する教育を施し、
自立していくまでのサポートを行っています。

さらにオケクラフトの活動を継続的なものとするための経済活動を民に委ね、
官の部分でできること(教育)、民の部分でできること(経済活動)を把握し、
官民の連携がきっちりと取れていることが素晴らしい。

そしてなにより勇気づけられたのは、
オケクラフトがはじまった状況が、今の遊子川とよく似ているということ。

それは取りも直さずユスモクの将来性を信じさせてくれるものでもあります。


えひめ生涯学習「夢まつり」

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11月最後の週末。

松山はひめぎんホールで開催されたえひめ生涯学習「夢まつり」にて、
ユスモクの木工体験を実施しました。

基本的には、奥伊予ふるさと祭りでやった木工体験と同じ内容、
フォトフレーム作りと本棚作りを都会部で実施しました。

最初は材料代くらいは、とふるさと祭りの時と同じ値段で参加費を設定してましたが、
フタを開けてみると、周囲の出展者が無料もしくは低価格としていたこともあって、
最初は全然客が来ず。

やむなくフォトフレームだけでも参加費を無料にした途端、
人がどんどん来るようになりました。


木工に対して、趣味のレベルからもう一ランク上の意識を持ってもらいたい。
そこがなかなか難しい。


ユスモク・親子木工体験

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11月の週末はほぼユスモクの木工教室です。

市からの依頼で親子木工体験を開催しました。
本来なら、木工所で実施したかったのですが、
10組20名ほどの人数で入りきらない、ということで、
おとなりの小学校図工室を借りての開催となりました。

さて、何を作ってもらうか散々悩んだ結果、
昨年度、遊子川小のクラブ活動で作った宝箱を作ってもらうことにしました。
言ってしまえば新たなる妙案が思い浮かばなかったわけですが、
こういう時に過去の実績が役に立つわけで。

前回は1回45分を6回、と十分な時間をかけることができたのですが、
今回は親のサポートがあるとはいえ、3時間程度の1回で完成させなければならず、
あらかじめ各パーツを準備しておくなどして極力作業を簡略化し、
さらには見た目をもう少し良くするなどしてブラッシュアップを行いました。

さらに前回は近所の建具屋さんが助っ人で来てくれたのですが、
今回は都合が悪くて来てもらえず、自分一人でやらねばならず。


まだまだイベントごとには不慣れで、毎回ドキドキしながら取り組んでます。


ユスモク・クラブ第7回

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ユスモク・クラブ第7回。

今回のテーマは「愛媛の木材の現状」。
講師は八幡浜市で製材所を営む有限会社マルヨシの井上剛さんにお願いしました。

これまでは加工技術についての実技研修がメインだったのですが、
今回はちょっと趣向を変えて、現場見学・講義形式としました。

まず前半は、近くの原木市場を見学し、後半はスライドによる講義を行いました。

自分たちが暮らす地域の木材が社会の中においてどのように状況にあるか。
厳しい現実を眺めつつ、それでもその中に将来への希望を見出す。
木材に対して熱い情熱を持つ方の言葉には、力があります。

「木工」というものに対してグローバルな意識を持ち、
その魅力を再認識してもらいたい。

それが今回の講座の目的。


奥伊予ふるさと祭り2013

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城川町の文化祭「奥伊予ふるさと祭り」。

一昨年は客として足を運び、去年は愛大の講座で参加できず、
任期最後の年にしてようやく出展者として参加することができました。

今回は、毎年地元の林業会社が開催している木工教室に
遊子川公民館が主催する木工クラブ活動「ユスモク・クラブ」が協働するという形で
参加させていただきました。

地元の林業会社は本棚、ユスモクはフォトフレーム作りを行いました。
売上を上げることより、地域内へのアピールが主目的となります。

ユスモク・クラブの活動もアピールすべく、
木工教室の様子を写した写真や制作物の展示も行いました。