タグ「宇和」が付けられているもの

西予産にはロマンがある

sakai_mokkoukujira.jpg
マッコウクジラならぬ「モッコウクジラ」


木であらゆるものを表現する酒井久夫氏の展示を見に行ってきました。

氏の作品はギャラリーしろかわでの展示ではじめて見たのですが、
そのリアリティたるや。
しかも技術の緻密さだけでなく、少しひねった作品のテーマやタイトルがまた面白い。
技術とセンスが巧みに組み合わさって、より魅力ある作品になっています。

今回は宇和の四国電力のギャラリー「よんでん和み館」での開催だったのですが、
ギャラリーしろかわと違って写真撮影OKなのが嬉しい。
しかも知り合いの四国電力のスタッフの方のはからいで
ケーブルTVの取材でこられていた酒井さん本人とも会ってお話しすることができました。
おおよそ大工らしからぬ穏やかさで、ユスモクへの協力も前向きに捉えていただきました。
なんかできたらいいなあ。

木がとても魅力ある素材だということを社会に伝えたい。

酒井さんの作品は木の可能性を実によく伝える好例ですよね。


古民家再生よんでん和み館

nagomikan_noren.jpg


今年度のユスモクの活動として、地域外への制作物の展示を考えております。

その一環で宇和町の展示スペースを見学させてもらいました。
四国電力が古民家を整備して再生させたとても素敵な空間です。


明治になって西洋の合理主義が日本に入ってきてからというもの、
新しいものほど価値がある、という価値観が日本にもたらされました。
それは革新的な生産性をもたらす一方で、
「モノ」の寿命を縮め、不要になったらすぐに捨てる、という
莫大な「ゴミ」も社会に創出することにもなりました。

かつては、侘び・寂の風情を大切にし、
年を経るごとに増す価値観を大切にし、
モノを大切に長く使う習慣が日本にはあったはず。

ただやみくもに昔に回帰するのではなく、
古いモノを時代に合ったカタチで使ってゆく。
古いモノを新しい使い方で使う。

こういう古民家再生空間はユスモクの目指す「レトロモダン」路線にマッチします。
積極的に活用していきたいものです。


地デジの時間

jidesitime1.jpg


宇和町の池田家さんで開催されたイベントに参加してきました。

池田家さんは先日ユスモクの囲炉裏を納品させていただいた素敵なギャラリー喫茶です。
その酒蔵がまたいい雰囲気の空間で、いろんなイベントに使われています。

今回はデザインを地域づくりに生かす「地域デザイン」講座ということで
参加したのですが、正直講師の迫田さんについてはあまり知りませんでした。
まだまだ勉強不足。

加えてこの日は病み上がりに花粉症、と体調がイマイチだったこともあり、
講座だけ参加して交流会には参加せず、ちょっと消化不良な感じだったのですが、
迫田さんのお話は少なからず刺激を受けました。


デザイナーと名乗るには、まだ実績も自信もない。
それでも「デザインとはなにか」については、人一倍考えている自信はある。

ただこれまでは、デザインはデザイナーがするものだと思ってた。
でも技術が技術者だけで行われるものではないように、デザインもデザイナーだけがするのではない。
誰もがデザインという行為をしている。
ただ、デザイナーはその行為をより強く意識し、その行為の効果を強く信じている。

デザイナーが人々をデザインへと導く。
そしてみんなでデザインする。

みんな=地域が「地域デザイン(地デジ)」。


本舗合同セミナー&オフ会

ikedaya_out.jpg


愛媛の地域密着型ポータルサイト「本舗」のオフ会に行ってきました。

本舗は愛媛県としての一つの集まり、ではなく、
宇和島・八幡浜・大洲・西予・松山・愛南の各地方でそれぞれ本舗があり、
今回はその合同イベント、ということになります。

「機能」で集合する都会とは異なり、「地域」でつながる地方においては、
このような地域主体のポータルサイトは重要な役割を果たす...
...と思って、このブログを立ち上げた直後に、僕も西予本舗に登録はしたものの、
いまいちその効果が実感できず、結局放置状態でした。

そんな状態だったのでFacebookでイベントの誘いを受けた時も、
あまり乗り気ではなく、当初は行くつもりもなかったのですが、
大番頭の方が近くに来たついでに、とユスモクに寄ってくれて、
直接お声がけをしていただいたことで、思い直して行くことにしました。


ネットは大変便利です。
しかし、どんなにネットが発達したとしても、
直接会ってコミュニケーションすること以上のことはできません。
あくまで「直接のコミュニケーションをサポートする」というのが
ネットの役割であり、それはこれからも変わらないと思うし、
変わるべきじゃないと思います。

ネット世界、なんて言葉が常識的になりつつあるけれど、
僕はネットに世界があるなんて思わない。

ネットはしょせん離れた現実と現実を繋ぐツールでしかない。


kasagitogecave_mountain.jpg


夏休みの「ゆすかわっ子よりみちクラブ」。

午前中の海と打って変わって、午後は山。
三瓶から移動して宇和へ。

宇和盆地の広大な田んぼを抜けて、一転山の中へ。
雨包山登山道に負けないでこぼこ道を登りきると...


そこには小高い丘がありました。
頂上には小さなガラスの山がありました。

一年ほど前、遊子川に来る前に行った北海道のモエレ山を思い出しました。

古の王は、今、西予市の中心を見下ろして何を思っているのだろう。


「結婚支援を通じた地域活性化セミナー」

marrigeaction20120208.jpg


表記のセミナーに参加してきました。

文字通り、結婚を促進することによって過疎地の人口増加を目指すことで
地域を活性化していく。

そのためのノウハウや成功事例をレクチャーされるのかと思ってたのですが、
蓋を開けてみるとちょっと様子が違ってました。


もともとこの手の地域活性化には疑問を感じていて、あまり乗り気ではありませんでした。
今回もいわばピンチヒッター的に参加しました。

で、いざ会場に入ってみると...

参加者の大半は結婚推進委員の人たちでした。
僕のような地域活性化要員はほとんどいませんでした。

この歳にして独身の身にしては、肩身が狭いことこの上ないw。


明間板ケ谷元快学級研修会

akanma_presen00.jpg


「地域おこし要員」というと、地域おこしのプロのように思われるかもしれません。
しかし「地域おこし協力隊」は、けっしてそのプロフェッショナルではない。

「地域おこし」はデザイン以上に未成熟な分野のように僕には見える。
その段階で、ことさら技術や手法に寄るのは危険だ。
地域おこしに必要なものがことさら「元気」だと感じるのはそのせいかもしれない。

僕にとって、地域おこしは本道ではない。
この言い方は適切ではないかもしれない。

「外部からの客観的な視点」が地域おこし協力隊の武器とするならば、
その任期は長くてはならない。
地域に染まってしまうとその視点は失われてしまうから。
地域おこし協力隊に3年という任期が設定されているのはそのせいだと思う。

では地域おこしのプロは短期決戦を常とし、
地域を転々とするのが宿命なのだろうか。
地域に愛着を感じはじめた頃には、別離が待っている。

別離は辛い。
その辛さから自分を守るために次第に地域への愛をセーブするようになる。
そんな状態で継続的に地域おこしを成功させるのははたして可能なのだろうか。

...だから僕は地域おこしは本道とは思えない。
本道に入るための「きっかけ」として捉えている。
しかし、それは本当に大事なきっかけである。


8月の公民館職員研修会が縁で、宇和の明間(あかんま)公民館から、
板ケ谷地区の限界集落対策の研修会での講話を依頼されて行ってきました。
「西予市の限界集落に接して」というお題で。


明間は老人会が名水百選・観音水を活用して、そうめん流しで地域を活性化させている、
いわば地域おこしの先進地。
逆にこちらが勉強させてもらいたいくらいですが、
やはりこうして僕達の話を聞きたい、と言ってもらえるのは嬉しい。

それは地域が「外からの視点」の必要性を理解してくれていることに他ならないから。


観音水 【名水百選】

kannonsui_clearwater.jpg


宇和は明間にある名水百選、観音水に行ってきました。

卯之町へ行く道中の看板を見かけるたびに行きたいなあ、と
前から思っていたのですが、念願かなってようやく。

ただ名水が湧きあがっているだけでなく、
その清水を水路に流した流しそうめん屋が併設されていて、
それも食してきました。

平日だというのに結構な込み具合で、お店は大繁盛。
名水百選効果なのか、この流しそうめんが評判なのか。
まあ、両方なんでしょうけど、このそうめん屋さん、
実は地元の老人会で運営されているそうです。

これも一つの地域活性化なんでしょうけど、
老人会でやられている、というのが素晴らしい。
老人が元気、ということは地域全体が元気、ということなのだから。


遊子川や城川も、こんなふうに活性化していったらいいなあ。


宇和文化の里

uwaculturetown_street2.jpg


愛媛は夏目漱石、正岡子規を生んだ教育のまち、文化のまち。

宇和もその例外にもれず。
卯之町の駅周辺、幹線道路の国道56号線の一本裏側に商店街が展開し、
さらにその一本裏の路地に「宇和文化の里」が展開しています。


今回は炎天下のなか、3つのお寺を歩きまわった後の夕刻の時間で、
身体はぐったり、ゆっくり散策する時間もないこともあって、
今回はサラッと流す程度にとどめました。


伝統は良いものを残そうという人間の心理が形成する人間社会の共有財産である。
伝統に囚われすぎると「新しき良きもの」が生み出せなくなるし、
伝統を無視しても「新しき良きもの」は生まれ得ない。

「新しき」は常に「古き」を参照するのだから。


歴博(愛媛歴史文化博物館)

rekihaku_hall1.jpg


ネットショップのセミナーを受けに本庁そばの「歴博」まで行ってきました。


愛媛県歴史文化博物館。
略して「歴博」。

本庁そばの小高い丘の上にあるその博物館は、
細長い切妻屋根の建物に、円い双塔の建物がくっついた造形的に面白げな施設。

セミナーそっちのけで建物内を歩きまわりました。


なかなかステキな建物です。