今年度のユスモクの活動として、地域外への制作物の展示を考えております。
その一環で宇和町の展示スペースを見学させてもらいました。
四国電力が古民家を整備して再生させたとても素敵な空間です。
明治になって西洋の合理主義が日本に入ってきてからというもの、
新しいものほど価値がある、という価値観が日本にもたらされました。
それは革新的な生産性をもたらす一方で、
「モノ」の寿命を縮め、不要になったらすぐに捨てる、という
莫大な「ゴミ」も社会に創出することにもなりました。
かつては、侘び・寂の風情を大切にし、
年を経るごとに増す価値観を大切にし、
モノを大切に長く使う習慣が日本にはあったはず。
ただやみくもに昔に回帰するのではなく、
古いモノを時代に合ったカタチで使ってゆく。
古いモノを新しい使い方で使う。
こういう古民家再生空間はユスモクの目指す「レトロモダン」路線にマッチします。
積極的に活用していきたいものです。
正面ファサード。
グラデーションのかかった暖簾が実に古くて新しい。
土間。
二階。
一階。
ギャラリー。
中庭。
目の前に、明治の旧校・開明学校がある実に良い光景。
古きを温め、新しきを知る。
良いものは長く使われ、新しい使い方を何度となく生む。
そういうものを作っていきたいものです。
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