本舗合同セミナー&オフ会

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愛媛の地域密着型ポータルサイト「本舗」のオフ会に行ってきました。

本舗は愛媛県としての一つの集まり、ではなく、
宇和島・八幡浜・大洲・西予・松山・愛南の各地方でそれぞれ本舗があり、
今回はその合同イベント、ということになります。

「機能」で集合する都会とは異なり、「地域」でつながる地方においては、
このような地域主体のポータルサイトは重要な役割を果たす...
...と思って、このブログを立ち上げた直後に、僕も西予本舗に登録はしたものの、
いまいちその効果が実感できず、結局放置状態でした。

そんな状態だったのでFacebookでイベントの誘いを受けた時も、
あまり乗り気ではなく、当初は行くつもりもなかったのですが、
大番頭の方が近くに来たついでに、とユスモクに寄ってくれて、
直接お声がけをしていただいたことで、思い直して行くことにしました。


ネットは大変便利です。
しかし、どんなにネットが発達したとしても、
直接会ってコミュニケーションすること以上のことはできません。
あくまで「直接のコミュニケーションをサポートする」というのが
ネットの役割であり、それはこれからも変わらないと思うし、
変わるべきじゃないと思います。

ネット世界、なんて言葉が常識的になりつつあるけれど、
僕はネットに世界があるなんて思わない。

ネットはしょせん離れた現実と現実を繋ぐツールでしかない。


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会場は西予市宇和町の酒蔵をギャラリーやイベント会場に転用した池田屋。
前から噂は聞いていて、一度訪れたいなあと思っていたのですが、
今回ようやく念願かないました。
古びた感じがとてもいい雰囲気を出しています。
今回はあまり写真を撮ることができませんでしたが、
また今度じっくり撮影で訪れたいと思います。


本舗はいわゆるブログポータルです。
ブロガーは自分のブログをアピールするためにポータルに登録し、
ブログの読者は、自分がほしい情報を探し出すためにポータルにアクセスする。
一般的なポータルのコンテンツは、主に以下の二つで構成されます。
登録されているブログの新着情報とアクセスの多いブログのランキング。

ただ、僕自身はこれまで本当に使えるブログポータルを見たことがない。
情報の新規性だけが情報の価値を決めるわけではないし、
アクセスが多い記事が必ずしも情報の価値が高いわけではない。
最初はポータル自身が未熟なのかと思っていたけど、
よくよく考えてみれば、ポータルが扱う「ブログ」というメディアそのものが
未成熟だからではないか、と最近では思うようになりました。

僕は2002年あたりからブログをはじめました。
最初は無料ブログサービスを利用していましたが、
そのうちレンサバ契約してMTやWordpressを使って自分でブログを構築するようになりました。
10年間ブログをやってきたけれど、ブログ市場はたいして進化していないような気がしてます。
そのうち淘汰されるだろうな、と思っていましたが、
ブログの後に訪れたSNSの台頭により、ブログの進化は止まってしまった。
ネット初級者は、より簡単に情報発信できるSNSへ移行してしまい、
ブログは中途半端な位置づけになってしまっている気がします。

技術そのものは日進月歩で進化しているけれど、
ニーズがそれに追いついていない。
技術対策ではなく、ニーズ対策が今必要なことではないでしょうか。


基本に立ち返って。


  「なんのためにブログを書くの?」


自分が発信する情報をできるだけ多くの人に読んでもらいたい。
しかしそれは誰でもいいからとにかく多く読んでもらいたいのか?
読む人がどう思おうがとにかく多ければ良いのか?

そうではないでしょう。
どうせ発信するなら、自分が発信した内容に「価値がある」と思ってもらいたい。
そこが一番重要なはずです。


僕はFacebookではタイムリーな話題を手軽に簡潔に、
というフットワークを重視したものに対し、
ブログでは少々のタイムラグは気にせず、
文字のボリュームをしっかりとって、じっくり推敲して記事を書きます。
それ故少々「重い」内容になってしまい、
それが「とっつきにくさ」になってしまっている部分もあります。

実際僕のブログのアクセスはPVで月間5千程度しかありません。
これはけっして多い数字ではありません。
もちろんアクセス数が多ければより多くの人に情報が行き渡るわけですが、
アクセスが多いからといってそのすべてがその情報に価値があった、
と感じているとは限りません。
ユーザがどれだけ情報を有効視しているかの判断として、
リピーター率などをSEO的に測定する手法もあるみたいですが、
僕はそこまでする気になれないし、
結局のところ、自分のブログがどれだけ有効視されているかは、
「実生活にどれだけ反響を及ぼしているか」で判断すればいいと思ってます。

このブログは「地域活性化」をテーマにしています。
地域活性化について興味がある人にこのブログを読んでもらいたいし、
また、地域活性化への関心を促すようなものにしたいとも思っています。
このブログをきっかけにそういった人達と交流をしていきたいと思っています。
そして今のところ、このブログはその目的をそれなりに果たしていると思っています。

要は気にするべきは「アクセス数」ではない、ということです。
本当に読んでもらいたい人に気持よく読んでもらうための工夫をすれば、
爆発的なヒットはしなくともそれなりのスケールで購読はしてもらえる...はず。
そして実生活に何かしらアクションが返ってくる、と。
それが健全なブログの運用だと思うのです。


僕は基本的に無料ブログサービスのブログは読みません。
無料ブログサービスの多くは無料である代わりに、広告が入ります。
本来欲しい情報はワンスクロールしてやっと出てきます。
本来欲しい情報がどうでも良い広告に埋れてその重要性が隠されてしまいます。
下手すると広告のほうが本文より目立つくらいです。
無料ブログサービスはあくまでブロガーの入門的位置づけであり、
試験的・一時的なものであるべきです。


あなたのブログが個人的な自己満足で、自分とごく親しい間柄だけで完結すれば良い、
と思っているならまあ無料ブログサービスでも良いと思いますが、
それならFacebookだけで十分ですよね。

あなたのブログが経済効果を求めるもの、または社会活動として訴えかけたい、と
思うものなら、間違いなくブログに投資をすべきです。
投資と言っても今は月々500円程度でレンサバを借りることができます。
携帯料金にプラス500円すると考えればそんなに高い金額でもないはずです。
そしてスペースさえ確保できれば、多少知識が必要にはなりますが、
Wordpressなどのブログシステムを使えばほぼ無料でブログを構築できます。

無料ブログサービスである程度運用してみて方向性が定まってきたら、
多少費用を払ってでも、自分なりにカスタマイズできる環境を持つべきです。

「タダほど高いものはない」とは昔から言われることです。
無料、という甘えが情報の価値を下げます。
情報を受け取る側も無料で発信される情報にそれほど価値付けをしません。
ある程度投資をすることで、投資に対するリターンを本気で求めるようになり、
そのための工夫を自らするようになると思います。


コンテンツのクオリティを上げるために僕が心がけていること。

1.良い文章を。

画像メインのブログもありますが、一般的にブログのメインは文章です。
読み手を意識した文章作成が重要だと思います。
特定の読み手しか分からない表現は避けること。
たとえば、全体としてどんなにボリュームが大きくても、
一文一文は短く簡潔にすること。
改行と段落分けを使って、文章を長く感じさせないこと。
これだけでもけっこう違ってくるでしょう。


2.画像はできるだけ大きく、鮮明で魅力的なものを。

どんなに良い文章だとしても、それだけでは飽きるしパッとしない。
人間の情報収集の大半は視覚から得られるのだから、
やはり写真はないよりはあったほうが良いです。
その際、せっかくの画像も小さすぎて不鮮明だったり、
無駄に大きすぎてテキストが目立たなくなったりしないよう、
バランスに注意しましょう。

ちなみにこのブログでは縦横大きいほうのサイズが640ピクセルになるようにしています。


3.ブログ全体のデザインを良いものに。

良い文章、良い画像があっても、
ブログそのものの見栄えが悪ければせっかくのコンテンツも台無しです。
シンプルにタイトル、本文、ブロガーのプロフィールなどが
すぐに分かるようなレイアウトにしましょう。
その上で個性をアピールできるようなデザインがあるとなお良いですね。
広告は本文より目立たない程度に。


ブログポータルというものに対しては未だ懐疑的ですが、
異業種交流会というイベントとしては、大変良かったです。
交流すべき人と交流できましたし、Facebook上では知ってた人にも会えたし。
何より楽しかった。


最後に全員で記念撮影。

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ポータルの役割として個人的に思うことは、
ポータルそのものの機能を向上させることも大切ですが、
ブロガーのクオリティを上げるようなサポートもしてくれたらいいな、と思ってます。
例えばレンサバの紹介とか、Wordpressの使い方教室とか、
良いコンテンツの書き方とか。...まあこれは今回していただきましたが。


地域づくりに携わるものとして、
このような地域密着型ポータルサイトが積極的に活用されるようになることを期待してます。
もちろんそのために自分にできることがあるなら協力したいです。