宇和島で大工さんによるカンナ削りの全国大会があるというので見に行ってきました。
宇和島市総合体育館。
きさいや広場の隣にあったんですね。
久々の宇和島です。
現在ユスモクで木工製作活動をしておりますが、
僕自身は大工職人の経験があるわけではありません。
美大でちょこっと木工で作品を作ったくらいで、
見よう見まねで苦労してやっているわけですが、
いかに自分が木工製作に必要な知識と技術を欠いているかを痛感させられます。
こう言うと、
「じゃあ作れる人=大工さんに頼めばいいじゃないか」
と、言われるわけですが、それはちょっと違うわけです。
デザイナーはデザインだけ考えれば良いのではなく、
職人は言われたものをただ黙って作ればいいものでもないと思うのです。
20世紀のマスプロダクトは細かく仕事を分業してきました。
それは格段に生産性を向上させたけど、その一方で、
「考えて作る」というひとつの行為を、
「考えて」「作る」という二つの行為に分けてしまったことで
「作る喜び」というモノづくりの原動力とでもいうべきものを失ってしまった。
...そんな気がしてなりません。
僕は、考えて作りたい。
ユスモクでもカンナを買ったのですが案の定全然上手く使えない。
それが職人さんの手にかかれば削り屑がシルクになっちゃうんですねえ。
削り屑を活用してフラワーアレンジメント。
...粋です。
専用の治具とカンナを使ったスプーン削り体験。
曲面仕上げもカンナでできるんですねえ。
素人はヤスリを使っちゃうわけですが。
社寺建築コーナーにて、昔の図面。
線一つとっても味わいがある。
組木細工コーナーにて。
キレイなキュービック。
さらに有機的なキュービック。
地元宇和島の化粧建具。
正確に再現された醍醐寺の模型。
職人さんを題材にした映画の上映もやってました。
間一髪間に合わず、今回は見ることできず;;
余談。
となりのきさいや広場で野菜、みかんの品評会をしてました。
見事なチンゲンサイ。
見事な丸大根。
見事なみかん。
こうしてみると、野菜や果物のカタチって美しいもんですね。
今後のユスモクでの活動に向けておおいに刺激になりました。
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