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自然な構造体【フライ・オットー他】

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計算が苦手だ。

昔から算数・数学、物理の類は苦手だった。
微積分が現代社会にどのように生かされているのか、
未だによく分からない。

考えることと、計算することはたぶん別回路だと思う。
脳の中で使われる部分がそれぞれ違うのではないだろうか。

そんな自分が建築、とりわけその「構造」に惹かれるのはなぜなのだろう。
理数系が苦手なのに、理数系の高専に進学したのは、
単なる気まぐれだったのだろうか。


2年生の時、建築構造の授業を受けにわざわざ八王子まで通った。
美大なので構造計算はさわり程度しかやらないのだけど、
それでもけっこう混乱した。
それでも授業は面白かった。


この世界に確かに「存在」しているという実感がほしい。

だから構造というものに興味があるのだと思う。
それを計算ではなく、直感で得たいのだと思う。


木を使い、木を知り、木を生かす

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TOKYO ART BEATで知って、見に行ってきました。

リサーチより手を動かしてモノを作れ、という段階なのですが、
ちょうど卒業制作で自分が創りたい、と思うものに近いイメージだったので、
どうしても見に行きたかったので。


場所は表参道の「Gallery 5610」。
spiralの真裏にこんな素敵なギャラリーがあったんですね。
spiralの正面側は良く通るのだけど、裏側は今回はじめて訪れました。


東大大学院農学生命科学研究科というなにやら小難しそうな研究所の
社会人向け木造建築コースの学生さんたちの作品展示らしい。

ギャラリーの内部に模型展示がしてあって、
外の中庭に実寸モデルの作品が3つほど展示してありました。


これこれ。
こういうことをやりたかったんだよ。

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バイトの面接からの帰り道すがら、
かねてより楽しみにしていたセシル・バルモンドの展示に行ってきました。
久々の東京オペラシティギャラリー。

来年度大学に残れるかどうかの瀬戸際に、
入場料1,000円はきつかったけど。
まあ、あせっても仕方がない。


昔から計算は苦手だった。
にもかかわらず、バリバリ理系の高専へ進学した。
美大に入っておきながら、建築構造へ興味を持った。
自ら苦労を背負い込むような選択ばかりしている気がする。

しかしその一方で、
その選択には自分の本質に関わるなにかしらの意味がある気もしている。


得意か苦手か、できるかできないかで選択するのではない。
自分の中の好きか嫌いか、という声によって選択すべきである。


僕の好きな10の橋

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(出典:Wikipedia)


大野美代子さんの作品集に触発されて。


僕の好きな建築シリーズ、橋梁(世界)編。

正確には10個じゃないけど、大好きなカラトラバの橋は一括りにして
無理矢理10個にしちゃいました。

今回は日本国内ではなく、世界各地の橋をピックアップ。
やはり国外の方が好きな橋が多いので。
そのうち国内編もまとめるかもしれません。


この歳にして海外経験が少ないので、ほとんど訪れたことはないけれど、
いつか訪れてみたい橋達。

...というわけで画像、データ等はネットから適当に拾っています。
(カラトラバについてはオフィシャルサイトより)


BRIDGE 風景をつくる橋

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課題で最初橋も設計したい、と言っていたこともあって、
先生が貸してくれた本。

大野美代子さんという橋梁デザイナーの作品集です。
橋梁デザイナーといっても、元は多摩美のインテリアデザイン出身。
最初はインテリアデザインの仕事をしていたところ、
ひょんな縁で橋梁を手がけるようになったとか。
剣持勇さんに師事し、倉俣史朗さんと机を並べて仕事をしたこともあるのだとか。

1971年、まさに僕が生まれた年にエムアンドエムデザイン事務所を設立し、
男社会の土木橋梁の世界で三十有余年活躍。


日本の橋梁は、長い間、技術者のみによって設計されてきた。
技術の高さが、意匠の高さとされていた。
まさに「Form Follows Function」を地でいく世界だった。
その意味ではモダニズムの核となる世界だったのかもしれない。


しかしそんな橋の世界にもデザインは必要だった。
だって橋も人が使うもの。
技術と社会の接点があるところに必ずデザインはある。

構造デザイン講義【内藤廣】

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内藤廣さんが東京大学で3年間行った構造デザインの講義をまとめた一冊。

構造デザインの入門書のバイブルと言っても過言でないくらい秀逸。
工学系の建築科、土木科の学生に向けての講義なので、
美大学生には多少分かりにくいところもなきにしもあらずですが、
少なくともこれまで読んだ構造デザインの本の中では一番分かりやすく、
構造デザインの意義、使命などを明確に伝えてくれるものだった。

マリオ・サルバドリの「建築構造のはなし」もすごく良いのですが、
現在活躍中の建築家による生の声は同じ時間軸であるだけに分かりやすい。


いわゆるアカデミズムによる知識のための知識ではなく、
建築家自身の経験による「生きた知識」なので、より説得力がある。
講義ではあえて「・・・という感じ」という主観的な表現を使い、
その後に「あなたにとってはどういう感じなの?」と学生に考えさせる。
デザインにとって必要なのは知識を詰め込むことではなく、
自ら「考える」ことによって感性を磨いていくことなのだ。


デザインこそは、土木であろうと建築であろうと、また他の工学分野にしても、すべてのエンジニアが持つべき能力だ。デザインマインドなくして社会は語れない。工学が社会と向き合うこと止めない限り、エンジニアにとって、デザインは必須の教養であり、必要不可欠の武器なのだと思う。デザインこそは、技術の周辺にあるのではなく、コアにあるべきものだと考えている。講義にはそういう信念を持って臨んだ。だから「構造デザイン」なのだ。若者達の頭のどこかにこのことを植えつけておけば、いずれそれは彼らが実社会の中で各々のやり方で活かしてくれるはずだ。そういうことを勝手に想像しながら講義をした。


本を読むだけでも、構造デザインの価値をこれだけ感じるのだから、
実際の講義はさらに有意義なものだったと思います。

受けてみたかったなあ...


[ダイティンゲンのサービスエリア](出典:Google マップストリートビュー、撮影日2014年)


先日読んだ佐々木睦朗氏の本で知りました。

ハインツ・イスラー。
1926年スイス、チューリッヒ生まれの建築構造家。

トロハの影響を受け、ガウディの逆さ吊り理論を用いて1400ものシェルを作ったといわれる。

Wikipediaも英語版ドイツ語版くらいしかなくて情報が少ないのだけど。


代表作であるダイティンゲンのサービスエリアの写真はやはり僕を惹きつける。


...これこそ本質的な構造美だと。


FLUX STRUCTURE【佐々木睦朗】

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この本もなんとか夏休み終了前に読み終えました~

構造の大家、佐々木睦朗氏の著書。

お名前は前からちょくちょく耳にしていたのですが、
今回はじめて著書を読みました。

建築家独特の文章の難しさ、というよりは科学者、理論家独特の文章の難しさ。
それでもまあ建築家の文章よりはすっきりしてて比較的読みやすかったかな。

八王子での「構造力学」の先生が佐々木氏の下で仕事をしていたこともあって、
その仕事、作品についてもいくつか予備知識はありました。

せんだいメディアテーク金沢21世紀美術館、フィレンツェ新駅など。


目黒パーシモンホール【日本設計】

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目黒パーシモンホール
東京都立大学移転跡地に目黒区の複合文化施設として2002年に日本設計の設計で誕生。
ちなみに施設名称はこの界隈の地名「柿の木坂」の柿(英語でpersimmon)からきています。


自宅から一番近い区立図書館を利用しにちょくちょく訪れます。
目黒区は世田谷区よりも蔵書が豊富なので、
目当ての本がないときの最後の拠り所として重宝してます。

今の家に引っ越す前はここから2,3分のところに住んでいたので
毎日のようにここを通ってました。
とても心地の良い空間で、好きな場所ですが、
引っ越す前はまだ今ほど構造に対して深い興味を抱いてなかったので、
この建物をじっくり眺めることはありませんでした。


今あらためてこの建物を眺めるとけっこう面白い構造をしていることに気付きました。


ムーヴマンスケッチ

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[左足首 - 上面]


金曜日は「生物と芸術」の授業。

人体及びその他の哺乳類の身体を美術解剖学的見地から学ぶもの。

前期はまず骨学(ムーヴマン)を学びました。
前期最後の授業は先生が持ってきた人体標本をスケッチ。

全部繋がった1つの人体をスケッチできるのか思ったのだけど、
バラバラのパーツの中から好きな部位を選んでスケッチ。

自分は左足首をチョイス。

1時間半かけてスケッチ。

...正直絵は得意じゃない。

入試のときにももデッサン試験はなく、デッサンなんて一度も習ったことはない。
デッサンの基本も知らず、デッサンのデの字も知らないわけですが、
なんとかここまでこれている...というか良い成績がとれている。
デッサンとスケッチは別物みたいです。

もちろんデッサンはできるに越したことはないのでしょうが、
デッサンはできなくてもスケッチはできる。

しかし形を追求する者としては、
スケッチはやはり不可欠のような気はします。


エドゥアルド・トロハの構造デザイン

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キャンデラに続いて現代建築構造の源流を探求します。

この構造家の本は大学の先生に教えてもらいました。

エドゥアルド・トロハ。
1899年、キャンデラと同じくマドリード生まれ。
世代的にはキャンデラの一回りほど先輩にあたります。

父親と3人の兄たちは優れた数学者やエンジニアで、
そんな環境下でごく自然に兄たちと同じエンジニアの道を進む。
スペイン国内で順調に成功していきます。
途中スペイン内戦が勃発しますが、体制的にはフランコ側にいたため、
その後も順調にスペイン国内で成功していきます。

キャンデラがスペイン内戦で反体制側にいたため、
メキシコに亡命せざるを得なかったのとは対称的です。

コンクリート技術を追求する自らの研究所、トロハ研究所を設立し、
その後その活動は国際的に世界をまたにかけたものになり、
IASS(国際シェル構造学会)というシェル構造の世界的な研究機関を設立し、
自らその初代会長に就任する。

社会的な地位という点ではキャンデラよりはずっと成功しているのかもしれない。
実際その実績は素晴らしく、彼の残した功績は偉大だ。
スペイン内戦時にはフランコ側にいたとはいえ、優れた人格者でもあったのだと思う。
本書の巻末にトロハ研究所の所員たちに向けた遺言書が紹介されているのですが、
そこにはトロハの所員に対する愛であふれていた。


しかし日本では、トロハよりはキャンデラのほうが有名な気がします。
Wikipedia日本語版にはキャンデラの項目はあるけれど、トロハはない。
ネットで検索してもキャンデラの作品のほうが多く引っかかることからも
どうやらこの傾向は日本だけじゃないみたいです。

それは単なるスター性の問題だろうか。
単なる時代背景による技術の差なのだろうか。


技術に固執するか。
それとも感性に固執するか。

...僕はキャンデラとトロハ、両方とも好きです。


Felix Candela―フェリックス・キャンデラの世界

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フェリックス・キャンデラ。

1910年スペイン生まれの構造家。
スペインで建築の基礎を学んだ後、ドイツ留学を目の前にしてスペイン内戦勃発。
フランコの敵対政権についたため、敗戦後メキシコへ亡命。
そしてこの亡命先で花開くわけです。


世界の現代建築の潮流を大雑把に分けると、
バウハウスに端を発するゲルマン系と、ガウディに端を発するラテン系に
大きく分けられると思うのです。
ちゃんとした根拠ではなく、あくまで僕の主観的な感じ方ですけど。

ゲルマン系はドイツの国民性に代表されるかのごとく、
スマートな直線で構成された白系統の建築で、
モダニズムの主流をいくもの。
中央ヨーロッパ、北欧、アメリカ、日本など「北方」がメイン。

一方ラテン系は、
ユニークな曲線でカラフルな建築で独創的。
スペイン、メキシコ、南米など「南方」がメイン。

北のスマートな建築も大好きだけど、
自分が本質的に好きなのは南の建築だと思う。

ガウディ、カラトラバ、ニーマイヤー、バラガン...
南の建築を代表する建築家はどれもどこかプリミティブなところがある気がするから。
しかし彼らは天才肌でもあるからなかなか真似しようとしても真似できないのだけど。

キャンデラも例に漏れず偉大な天才だったようです。

スペインで建築を学んでいた当時、すでに同じ国内で活躍していた
エドゥアルド・トロハに惹かれるも冷たくあしらわれ、
ドイツ留学が決まっていながらも内戦勃発でおじゃんになるという
不遇に遭いながらもそれを好機とするポジティブさ。
たぶんトロハに師事し、ドイツに留学していたら
その後の彼の名声はなかったのかもしれない。

彼自身新しい技術や素材を開発したわけではないけれど、
すでにあるものを活用して独創的でありながら汎用性のある建築を生み出した。
また当時発展途上だったメキシコでは設計だけの仕事はなく、
設計から施工までこなせなくてはならなかった状況が
彼をトータル的なオールラウンダーにした。

HPシェルにこだわり、
極限までその厚さを薄くしながらも強度を保ち、
全体の意匠としては曲線なのに基本要素は直線で構成できるので
独創的な形を生みながらも経済的である。
複雑な計算のみに頼らず、シンプルな数式から答えを見出そうとする一方で、
エンジニアにありがちな論理的思考最優先という考えではなく、
自身の「感覚」を大切にしようとするそのスタイル。


...まさにHPシェルの大家という称号がふさわしい。


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八王子の「構造力学2」の小西先生から紹介された本。

archiforum(アーキフォーラム)という1997年から大阪で1年ごとに
開催されている講演会シリーズの2006-2007年の講演記録で、
現在最前線で活躍する若手構造家8人と4人の建築家が
自身の活動実績を紹介しながら技術や建築に対する思いを語ったもの。

小西先生自身、この講演者の中の一人です。
授業でも紹介された石上純也氏と組んで作った薄いテーブル、
薄い構造体の「FK house」、RCとコンテナで作られた倉庫、
木造なのに内部に11mの大開口のある「BEAM」、
1階と2階で平面が45度ねじれている「TWIST」などが
紹介されていて、復習するには良い感じでまとめられています。

とは言っても、たぶんすでに建築の仕事に携わっている人を対象にしているのか、
構造を勉強しはじめた学生にはいささか難しい内容で、
現状では小西先生以外の部分は半分程度しか理解できなかった気がします。
小西先生の授業で全部解説してくれないかな...


それでも現在最前線で活躍する先輩たちの熱き想いは伝わってきた気がする。
12人12様の建築の面白さ、構造の面白さに刺激を受けた。

ピーター・ライス自伝 あるエンジニアの夢見たこと

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セシル・バルモンドの本をAmazonで検索したら、
「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で出てきた本。
Amazonってホント商売上手い。

しかし貧乏な僕はまずは図書館だけど。
図書館ってホント便利。
八王子キャンパスの図書館にありました。


セシル・バルモンドと同じく、Arup出身の構造エンジニア。
時代的にはライスが先輩にあたります。
セシル・バルモンドがコールハースやリベスキンドと組んだのに対し、
ピーター・ライスはレンゾ・ピアノやリチャード・ロジャースと組んで
多くの名建築、名構造を世に残しています。

  ・ポンピドゥー・センター(ピアノ&ロジャース)
  ・ロイズ(ロジャース)
  ・IBMパヴィリオン(ピアノ)
  ・メニル・コレクション美術館(ピアノ)
  ・ジェノヴァ港湾再開発の大桟橋(通称「ビゴ」、ピアノ)
  ・関西国際空港ターミナル(ピアノ)

とくにピアノとは「ピアノ&ライス・アソシエイツ」というユニットを一時期
組んでいたほど深い関係だったみたいです。


ピアノ&ロジャースのみならず多くの名建築家とも仕事しています。

  ・シドニー・オペラハウス(ヨーン・ウッツォン)
  ・CNITのファサード(ジャン・プルーヴェ)
  ・TGV/PERシャルル・ド・ゴール空港駅(ポール・アンドリュー)
  ・グランダルシュの「雲」(スプレッケルセン/ポール・アンドリュー)
  ・ルーヴルの逆ピラミッド(I.M.ペイ)
  ・ジャパン・ブリッジ(黒川紀章)
  ・ラ・ヴィレット(アドリアン・ファンシベール)


ヨーン・ウッツォンのシドニー・オペラハウスでデビューし、
ポンピドゥー・センターで一躍有名になった。
彼の携わってきた建築をざっと俯瞰するだけでも彼の残した偉大な功績が伺えます。
ピエール・ルイジ・ネルビ、オーヴ・アラップ、フェリックス・キャンデラなどと列せられる
偉大な構造家の一人なのでしょう。

そしてセシル・バルモンド、サンチャゴ・カラトラバなどの現代の大家ががこれに続く。

まだまだ未熟故にピーター・ライスの構造エンジニアとしての個性が理解できた、
というより建築家と構造エンジニアの関係が明確になった...
というのが正直な感想。


建築家だけでは大規模でユニークな建築は建たない。
構造エンジニアの存在意義をこの本は教えてくれる気がします。


Santiago Calatrava - the Artworks

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今月の仕事の報酬でいただきました。

カラトラバのアートワークス。

エンジニアでありながらアーティストでもある。
それが彼の作品を僕の心に惹きつける。


こう言うとクサい表現ですが、
彼は僕にとってまさに「希望の星」。

- エンジニアとして過ごした14年間はけして無駄でなかった -

卒業するときに胸を張ってそう言えるように。
今、僕は頑張っている。

informal【セシル・バルモンド】

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セシル・バルモンドの名著。

400ページにわたる分厚い本で字も小さいのですが、
オールカラーでスケッチや写真が多く、
意外にあっという間に読み終えました。

しかし内容はさっぱり理解できない。
なんかべつの次元の話を聞いているみたいで。

それでも彼の言葉は僕を惹きつける。
構造の魅力が、構造の秘密がそこにはある気がした。


Number 9 【セシル・バルモンド】

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Arupの副会長であるセシル・バルモンドの著書。
a+uで彼を知り、wikipediaでこの本を知りました。

a+uで彼の文章を読んで、建築家独特の難しい言い回しにちょっと心配したけれど、
とても読みやすく、数学の苦手な僕でもあっという間に読み終えました。

この本を大学の図書館ではなく、世田谷区の図書館で見つけたのも納得。

この本には建築や構造については一切触れられていません。
そして難しい数学の専門書でもない。


あるのは「シグマ・コード」というシンプルな数字の哲学。
数学の構造を通じて伝わってくる構造の魅力。

Cecil Balmond セシル・バルモンド【a+u臨時増刊号】

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大学の研究室で借りた本。

a+uのセシル・バルモンド特集。

最近知った建築構造エンジニアなのですがArupの人なんですね。
Arupで30年間活躍し、現在はArupの副会長。
この間の、Arupの展示ではこの人の存在に気付かなかったなあ...

コールハースリベスキンドの建築の構造設計を多く担当。
日本の建築家では伊東豊雄や坂茂あたりと組んでいるみたいです。


エンジニアサイドなだけに難解な文章で理解しにくいですが、
その中にも詩的な表現が多く現れているのが目を惹きました。


Arup Japan 設立20周年記念展覧会

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[ニコラス・G・ハイエックセンター]


建築エンニジアリング集団「Arup(アラップ)」の
設立20周年記念展覧会へ行ってきました。


この展示のビジュアル全般をうちの大学の先生がやっている
という伝で知ったのですが、建築構造に興味がある、と言っておきながら
全くはじめて知る名前でした。


Arupは1946年にオーヴ・アラップにより設立。
ヨーン・ウッツォンのシドニー・オペラハウス、
レンゾ・ピアノ&リチャード・ロジャースのポンピドゥー・センター
など著名建築家の構造設計を数多く担当。

日本では1989年に関空の設計を機に日本事務所であるArup Japanを設立。
以来国内においても実に数多くの著名建築の構造設計を手がけてきました。

関空、セントレア、メゾンエルメス、犬島アートプロジェクト、ソニーシティ、
新丸ビル、秋葉原UDX、新宿/名古屋のモード学園ビル、
ザ ジュエルズ オブ アオヤマ、ジ・アイスバーグ、
ホテルメトロポリタン、富弘美術館、ノマディック美術館、モバイルアート、
そして今回の展示会場であるニコラス・G・ハイエックセンター...


どこかで目にしたことのある美しい建築構造のほとんどをArupで
手がけているといっても過言ではない圧倒的な実績の多さ。
それでいて、あまり世間には知られていない控えめさ。

...これぞエンジニアリングの鏡ではないでしょうか。

構造力学2

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久々に八王子キャンパスに行ってきました。


今年は八王子の授業を2コマ受講しますが、
今回はそのうちの1つ「構造力学2」の授業を受けに行ってきました。

この科目はオープン科目ではないので本来受講はできないのですが、
去年受けた「構造デザイン」の先生からこの科目を紹介してもらい、
担当講師に聴講の許可をお願いしたところ、快諾してくれました。
正式な履修ではないので単位にはならないんですけどね。


本来は環境デザイン学科3年生の必修科目。
先週が初回の授業だったのですが、健康診断で受講できず、今日が初受講。


どきどきしながらいざ教室へ。