大学の研究室で借りた本。
a+uのセシル・バルモンド特集。
最近知った建築構造エンジニアなのですがArupの人なんですね。
Arupで30年間活躍し、現在はArupの副会長。
この間の、Arupの展示ではこの人の存在に気付かなかったなあ...
コールハースやリベスキンドの建築の構造設計を多く担当。
日本の建築家では伊東豊雄や坂茂あたりと組んでいるみたいです。
エンジニアサイドなだけに難解な文章で理解しにくいですが、
その中にも詩的な表現が多く現れているのが目を惹きました。
(出典:Wikipedia)
[サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2002(伊東豊雄)]
[バタシー発電所再開発計画『Twist』](出典:The New York Times)
形状を作り出そうと考えるとき、我々は空間に区切りをつけていく。我々はアーチを架け、結び合わせ、折りたたみ、包み込むといったパターンから逃れられない。分岐したり枝分かれするときには、そこにはリズムがある。それぞれの結節点は、またべつの埋もれたビートである。折りたたむとき、それぞれの折れ線は構造である。ゆるやかにあるいはしっかりと物を包み込むとき、その接触点は振動する。構成体が成長し、建築のエレメントの内に組み込まれていくとき、蓄積は安全な調和あるいは鋭い不協和音の記憶を呼び覚ます。それは安全あるいは非常な危険、安定あるいは差し迫った崩壊を想起させるものである。耐え難い緊張あるいは繰り返される従属として、ディープ・ストラクチュアは常に感じとられる。~(中略)~ディープ・ストラクチュアが音楽あるいは旧約聖書の雅歌の中にあるならば、我々はそれを聴きとるであろう。それが都市の構成要素の地図あるいはストーンヘンジの規則性の中にあるならば、我々はそれを読みとるであろう。それが池のさざ波あるいは大海の大波の内にあるならば、我々はその輪郭を感じとるであろう。それがペイントの模様や色彩の中にあるならば、我々はその振動を見てとるであろう。それは建築作品の内に存在するであろうか? 『ディープ・ストラクチュア』より
正直まだピンと来ないけど、
この文の中に構造哲学のヒントがあるような気がした。
著書。
世界を数字で表現したような本みたいです。
感覚派の僕としては興味あるところです。
さまざまな賞を受賞した名著みたいです。
ELEMENT
こちらは図解がメインみたいです。
現在ジョン・ラスキンの『建築の七燈』を読んでいるのですが、
全く理解できずくじけそうだし。