このDVDをAmazonで買う
HDDに録れてたので観たのですが...
妻夫木聡&SAYAKA主演。
他に山田孝之、藤木直人などが出ています。
SAYAKAって松田聖子の娘のあのSAYAKAなのかな...
物語は地殻変動だかマグマ爆発だかで壊滅した日本で
生き抜こうとする二人の高校生の様子を描いたもの。
生きている人間より死体の出番のほうが多いんじゃないかというくらい
荒んだ社会が舞台となってます。そして正直見てて気持ちのいいもんじゃない。
ただ、何かしら考えさせらるものはあります。
窮地に追い込まれたとき、人間はその本性を出すものか。
『手紙』見てきました。
ここのところ原作先読みで落胆ばかりさせられていたので、
映画公開前に原作は買っていたのだけど読まず、
映画を観てから読むことにしました。
そのせいかどうかはまだ原作読んでないのでなんともいえないけど...
...よかった。泣けた。
今まさに油がのってきている、
山田孝之&玉山鉄二&沢尻エリカの熱演が光った。
場所は「ただ、君を愛してる」と同じ渋谷TOEI。
ただし「ただ、君を愛してる」はTOEI1、「手紙」はTOEI2。
TOEI1は音がかなり悪いなあと思ったのですが、TOEI2のほうは
それほど悪いとも思わなかった。TOEI2はやはり新しいのかな...
自分のために殺人を犯してしまい、服役する兄とその周囲の物語。
犯罪は被害者とその周囲にばかり同情が集まるけれど。
それは当然のことなのだけれど。
犯罪の全てが悪意によるものじゃない。
それで苦しむ加害者とその周囲も被害者と同じく確かに存在する。
犯罪はけして許されるべきことじゃないけれど。
人のもつ「弱さ」も時として人を傷つける。
白夜行終わりました。
初回のときのような延長スペシャルなどはなしでした。
山田君の隠し子騒動が視聴率に響いたんでしょうかね...
このドラマに関していえばかえって効果的だったような
気がしなくもないですが。
まあこの物語の結末は盛り上がる、というよりは
どうしようもなく悲しくなるだけなのでふさわしい終わり方
だったのかもしれません...
ドラマは主人公二人の視点で描かれている点で
ラストも原作以上に踏み込んだものになっていました。
亮司は最後の最後で"イク"ことができ、それで典子に子供ができた。
そのことがよりいっそう悲しみをつのらせます。
そして最後の最後で雪穂が(たぶん)亮司の子供と手を握る...
どうしようもないやるせなさがこみ上げます。
たぶん"太陽"をなくした彼女には亮司の母親のような最期が
待ってるのかもしれません...
第10話が終わりいよいよ次回は最終回。
結局毎回欠かさず見てしまいました。
東野ワールドは知らず知らずにその世界に人を引き込みます。
しかし毎回見るたびに心が重くなる。
彼らがしていることはまぎれもない"悪"なのだけど。
"自我"をも持った瞬間、本来彼らを守るべき存在であった人に
裏切られるとこうなってしまうのは至極自然な気がする。
ドラマではより多くの人が死にます。
古賀刑事や雪穂の育ての親、亮司の母親は原作では死ななかった。
それでいて、本当はいい子なんだけど可哀想な境遇だから、
という同情面を前面に押し出しているのは個人的にはちょっと
気に食わないかな。もう少し冷徹さを徹底させてほしいというか。
原作では主人公の心情はまったく描かれません。
あくまで本人のとった行動と周囲の人間の心情を通してしか
雪穂と亮司の心は見えてこない。
ドラマではそこを上手く補完している。
まさに原作とドラマは表裏一体。
セットにしてよりこの物語のテーマが見えてくる気がします。
来週はいよいよ最終回。
待っているのは悲しい結末と分かっていながらも
今から心がそわそわしてしまいます。
第2話目で「なんかつまらなくなった」とコメントした「白夜行」。
が、結局その後4話目の現在まで見続けています。
これもひとえに原作の強烈なイメージとスゴ録のおかげ。
この物語は僕の心の奥底にある闇が捉えてはなさない。
信じることはパワーを生む。
疑うこともまた然り。
しかし信じることも疑うこともしない、ということは「無」なのだろうか...
白夜行第1回を見ました。
事前に小説を読んでいてすごく興味があったし。
セカチューの山田&綾瀬コンビというのも興味深かった。
主題歌:柴崎コウ、エンディングの雰囲気までセカチュー
と同じでしたね。
で。
第1回を観て。
思ったよりよかった。
構成は大幅に違うけど。
小説では最後の最後に全てが解き明かされるけど
ドラマではいきなり、犯人が明かされてます。
この物語を推理小説ではなく、
あくまで人間の「こころ」をテーマに的を絞ったのだなと。
それはそれでありかな、というよりビジュアル的には
よりこの物語の良さがでていいと思いました。
セカチューが「光」の物語なら、白夜行は「闇」の物語。
彼は私の太陽だった。
自分が進むべき道を照らしてくれた。
出自がどうあれそう思える人がいる、ということは
幸せなことじゃないでしょうか。
今後の展開が楽しみです。
(2006/02/01 drecomより移動)
『変身』に引き続く東野圭吾二作目。
スゴイ。やっぱり引き込まれる。
文章自体はいたって自然で、シンプルで、分かりやすい。
それでいて奥深いところまで突き刺さってくる。
つくづくこの人は天才肌の小説家なんだなと感じます。
物語自体は幼少時代に深く傷つけられた少女と、
その少女を守るためにひたすら「負」の人生を生きる少年と
その周囲の20年にもわたる心の闇を描いたもの。
面白いのは主人公の男女の心情描写が一切ないこと。
しかし彼らが感じていることが切実なまでに読者に伝わる。
ただ刺激を求める人にはこれほどもってこいの本はないと思う。
しかし。
過去に辛い傷がある場合。確実に疼きます。
今心にネガティブな部分が少しでもあるなら、
その部分が活性化します。
そういう意味では危険な本だな、と感じました。
光があるから闇がある。
その逆もまた真なり。
(2006/03/25 Tadaoh! Bookより移動)