白夜行 【第10話】

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第10話が終わりいよいよ次回は最終回。
結局毎回欠かさず見てしまいました。
東野ワールドは知らず知らずにその世界に人を引き込みます。

しかし毎回見るたびに心が重くなる。
彼らがしていることはまぎれもない"悪"なのだけど。
"自我"をも持った瞬間、本来彼らを守るべき存在であった人に
裏切られるとこうなってしまうのは至極自然な気がする。

ドラマではより多くの人が死にます。
古賀刑事や雪穂の育ての親、亮司の母親は原作では死ななかった。
それでいて、本当はいい子なんだけど可哀想な境遇だから、
という同情面を前面に押し出しているのは個人的にはちょっと
気に食わないかな。もう少し冷徹さを徹底させてほしいというか。

原作では主人公の心情はまったく描かれません。
あくまで本人のとった行動と周囲の人間の心情を通してしか
雪穂と亮司の心は見えてこない。
ドラマではそこを上手く補完している。
まさに原作とドラマは表裏一体。
セットにしてよりこの物語のテーマが見えてくる気がします。

来週はいよいよ最終回。
待っているのは悲しい結末と分かっていながらも
今から心がそわそわしてしまいます。

早くもDVD化のお知らせが。
うーん。欲しいかも。

セカチューが"光"の話だとすれば、
白夜行は"闇"のお話。

光陰一体でより人の"心"が見えてきそうな気がするのです...