「神社」と一致するもの

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夏休み4日目。最終日は日本三景の一つ、天橋立へ。


天橋立は京都府の丹後半島南東部の付け根に位置し、
西側は内海の阿蘇海、東側は宮津湾に挟まれた砂州です。
古代より景勝地として知られ、古くは百人一首に詠まれ、
絵や俳句の題材として多く取り上げられています。


大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天橋立 小式部内侍

小雨はれみどりとあけの虹ながる与謝の細江の朝のさざ波 与謝野寛

人おして 回旋橋の ひらく時 くろ雲うごく 天の橋立 与謝野晶子


砂州は見る場所、見る方向によって様々な表情を見せてくれます。
(...帰ってから知ったことですが;;)

北側の成相山からは龍が昇っていくがごとく(昇龍観もしくは斜め一文字)、
南側の文殊山からは龍が飛んでいるがごとく(飛竜観)、
東西からは横一文字に(一字観)。


今回は主に北側の成相山を中心に巡ってきました。


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【訪問日:2017年10月31日】


前回の記事にて、ブログ再開宣言したものの、
なかなか気持ちが切り替わらず半年が経過。

...亀の歩みでの再開です。


岡山旅行記、後楽園を後にして最後は岡山市街地のはずれにある、吉備津神社へ。

お目当ては国宝の比翼入母屋造の本殿。


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岡山県高梁市の備中松山城をあとにして、備前市の旧閑谷学校へ。


閑谷学校は江戸時代前期の寛文10年(1670年)に岡山藩主・池田光政によって創建された、
現存する「世界最古の庶民のための公立学校」です。
池田光政は水戸の徳川光圀、会津の保科正之とともに江戸初期の三名君と称されています。

はじめて閑谷の地を目にした光政は、「山水清閑、宜しく読書講学すべき地」と賞賛、
地方のリーダーを養成する学校の設立を決めました。
そして藩主の命を受けた家臣・津田永忠はおよそ30年の年月をかけて、
元禄14年(1701年)に現在目にすることのできる学校の姿ができあがりました。
以降300年以上も当時の様相を色濃く残すものとして国の特別史跡に指定されているほか、
敷地内の25の建物物等が重要文化財に指定されてており、
中でも講堂は学校建築として唯一、国宝の指定を受けています。

また、平成27年には「近世日本の教育遺産群」として、
特別史跡旧弘道館、史跡足利学校跡、史跡咸宜園跡などとともに最初の日本遺産に認定されました。

丸みを帯びた石塀に色鮮やかな備前焼の瓦の建物群は、
儒学の教える「仁政」に重きをおいた光政の方針とも相まって、
伝統的な日本建築とはちょっと違った独特な雰囲気を醸し出しています。


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国宝建築行脚の旅。
島根県2つめの国宝は出雲大社。


あらゆるものが豊かに、力強くある国「豊葦原の瑞穂国」を築かれた大国主大神は、
この国を天照大御神にお譲りになり、そのことを喜ばれた天照大御神は、
高天原の諸神を集められて大国主大神の宮殿「天日隅宮(あめのひすみのみや)」を造営されました。
これが現在の出雲大社です。
なお、出雲大社は通常「いずもたいしゃ」と読みますが、
正確には「いづもおおやしろ」と読むそうです。

このようにして目に見える世界を天照大御神が治め、
大国主大神は目に見えない世界を司り、
そこにはたらく「むすび」の御霊力によって人々を幸せに導いてくださるのだそうです。

年に一度、全国の神々は出雲大社の大国主大神の元に集まって、
人々の"しあわせ"の御縁を結ぶ会議「神議(かみはかり)」がなされます。
これが10月のことであり、この月を「神無月」と呼ぶ由縁です。
(逆に出雲の地では「神在月」になります)
神々が集まってなされる神議の催しを「神在祭」と呼びます。


出雲大社へは子どもの時分に親に連れられてきたことがありますが、
大人になってきちんと訪れるのははじめて。


国宝・松江城【島根県松江市】

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鳥取の国宝・三佛寺投入堂をあとにして、
安来市の足立美術館を経由して松江入り。

島根は国宝二ヶ所を中心に巡りました。
まずは宍道湖の東端に建つ国宝松江城。

築城は関ヶ原の戦いでの戦功により出雲・隠岐両国を拝領した堀尾吉晴・忠氏親子。
最初はの月山富田城(現在の安来市)に入ったが、松江の将来性に着目して城地を移した。
以後京極氏、松平氏と藩主が変わり明治維新まで藩政が続く。

昭和10年に一度国宝に指定されましたが、
昭和25年の文化財保護法の制定により重要文化財と改称されたもの、
平成27年7月に国宝に再指定されました。
現存12天守のうち、これまで国宝は松本城、犬山城、彦根城、姫路城の4つでしたが、
新たに松江城が加わり国宝五城になりました。

明治の廃城令時、松江城の多くはことごとく取り壊されましたが、
せめて天守は、と地元有志の奔走により山陰で唯一残される天守となりました。


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愛媛県にある3つの国宝建造物はすべて松山市内にあります。
今回は松山総合公園の麓にある大宝寺に行ってきました。

残る二つの太山寺、石手寺のような四国八十八ヶ所霊場ではありませんが、
空海の興した真言宗系のお寺です。

古照山薬王院大宝寺。本尊は薬師如来。
飛鳥時代の大宝元年(701年)に小千(越智)伊予守玉興により創建。
現在残っている本堂が平安末期の阿弥陀堂形式を用いて鎌倉時代の建立で、
愛媛県最古の木造建造物であり、国宝建造物に指定されています。

松山市のほぼ中心部にありながら周囲は閑静な住宅街であり、
境内もそれほど大きくなく、併設されている住職の邸宅のほうが立派に見えるくらい、
簡素ですっきりした構成でした。
お遍路巡りの寺に指定されていないこともあってか、参拝者は自分以外に誰もなく、
ひっそりとした雰囲気でした。

まあ、自分はお寺のそういう雰囲気が好きなのだけど。


かつての日本屈指の海城・今治城【愛媛県今治市】

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今治城に行ってきました。

今治城は藤堂高虎が関ヶ原の戦いの戦功に伊予半国20万石を拝領し、
1602年に築城を開始、1604年〜1608年に完成させました。

枡形虎口による鉄御門の強固な守り、
堀を二重三重に巡らせて、瀬戸内海の海水を引き入れて、
船が城郭まで入れるようになっていた日本屈指の海城でした。

Wikipediaによれば、築城当時に天守が建造されたかどうかの一次資料がなく、
その存在については諸説あるそうで、
現在の天守は1980年に多門櫓、武具櫓とともに再建された史実に基づかない模擬天守です。
その後1985年に御金櫓、1990年に山里櫓、そして2007年に鉄御門が再建されました。

現在は二の堀、三の堀は埋め立てられ、本丸と二の丸・三の丸を囲む堀のみですが、それでもこの壮観さ。

往時はさぞかし圧倒的だったことでしょう。
返す返すも廃城令という残念な施策が悔やまれます。


瀬戸内国際芸術祭2016【小豆島2】

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瀬戸内国際芸術祭2016訪問3回目。

会期最終日前日と最終日かつ週末ということもあり、
かなり混雑するだろうと思い、できるだけメジャーどころを避けてマイナーどころを回ることに。

1日目は小豆島の三都(みと)半島エリアと醤(ひしお)の郷エリアを、
2日目は午前中は栗林公園、午後は粟島を周ることにしました。
本記事では三都半島の前半部(半島南部)をレポートします。

いつものごとく前日真夜中下道を運転して高松へ。
6:50高松発の池田港行きフェリーで小豆島へ。
7:50池田港着、電動自転車をレンタルすべく8:05のバスで小豆島ふるさと村まで移動、
8:14ふるさと村着、営業は8:30からなんだけど、少し早めに開けてくれて、
8:30ジャストに自転車での移動スタート。

電動自転車での移動ははじめてだったのですが、
三都半島はけっこうアップダウンがあって思ったほど楽じゃなかったなあ。
半島を一周して再びふるさと村に戻ってくる頃にはかなりグロッキーでした;;

展示開始の9:30まで時間をつぶすために、まずは最南端まで一気に移動し、
そこから北上する形で巡っていきました。


淡路島散策

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[大鳴門橋記念館『おったまねぎ』]


淡路島に行ってきました。

今回は泊まりなしの弾丸日帰りツアー。

行程は以下の通り。

夜11時過ぎに松山を出発、例によって下道をのんびりドライブ、
四国中央市から徳島に入って三好市→東みよし町→つるぎ町→美馬市→阿波市→板野町を経由して鳴門へ。

鳴門市内の道の駅第九の里物産館に朝4時頃到着、二時間ほど仮眠をとって出発、
大鳴門橋を渡り、淡路島に入ってすぐの淡路島南ICで高速を降りる。

以下の順で10スポットを訪れました。


  7:30 大鳴門橋記念館 → 8:00 若人の広場公園 → 9:30 甍公園

 → 10:00 おのころ島神社 → 10:30 洲本城 → 12:00 本福寺

 → 13:00 淡路夢舞台 → 14:00 世界平和観音寺 → 14:30 八浄寺

 → 15:00 しづかホール


出発の直前に台風が連続して訪れていて天気が心配だったのですが、無事通り過ぎて、
雲の多い一日ではあったものの、時折太陽が顔を見せ、ベストショットを撮りやすい1日でした。


瀬戸内国際芸術祭2016【直島】

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瀬戸内国際芸術祭2016直島編。

メインの二つの建築だけでなく、他にもいろいろ回りました。


前回(その1その2)と被る部分もありますが、
比較して微妙な違いなどを楽しんでいただければ幸いです^^


直島へ行くには、だいたいまず宮浦港へ行きます。
本村港ヘ行く便もありますが、便数が少ない上に運賃も高いです。
島内は大きく宮浦エリア、本村エリア、美術館エリアの3つに分かれており、
各エリア間はバスで移動します。
運賃は100円均一なのでお手軽に利用できます。
(区間によっては無料なところもあります)
社内は結構混むのであらかじめ100円玉のご用意を。