大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天橋立【天橋立|京都府宮津市】

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

amanohashidate1.jpg

amanohashidate2.jpg


夏休み4日目。最終日は日本三景の一つ、天橋立へ。


天橋立は京都府の丹後半島南東部の付け根に位置し、
西側は内海の阿蘇海、東側は宮津湾に挟まれた砂州です。
古代より景勝地として知られ、古くは百人一首に詠まれ、
絵や俳句の題材として多く取り上げられています。


大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天橋立 小式部内侍

小雨はれみどりとあけの虹ながる与謝の細江の朝のさざ波 与謝野寛

人おして 回旋橋の ひらく時 くろ雲うごく 天の橋立 与謝野晶子


砂州は見る場所、見る方向によって様々な表情を見せてくれます。
(...帰ってから知ったことですが;;)

北側の成相山からは龍が昇っていくがごとく(昇龍観もしくは斜め一文字)、
南側の文殊山からは龍が飛んでいるがごとく(飛竜観)、
東西からは横一文字に(一字観)。


今回は主に北側の成相山を中心に巡ってきました。


amanohashidate_logo.jpg

amanohashidate_map2.jpg


今回は前日に西舞鶴駅前のホテルに前入り、翌朝車で天橋立に向けて出発。
今回は知恩寺駐車場に車を停めて、南側から天橋立を横断します。
天橋立周囲にはいくつか駐車場がありますが、基本有料で500〜600円程度。
知恩寺駐車場は天橋立駅にも天橋立南側入り口にも近く便利です。

天橋立そのものは入場料とかはないので、歩いて渡るだけなら基本お金はかかりません。
また、門とかもないので24時間出入りは可能。
夜外灯が点くかどうかは知りませんが...

天橋立の全長は3.6kmなので、歩くと片道1時間、往復では2時間かかります。
が、すでに4日間歩きづめでそこまでの元気がなかったので、
今回は「レンタサイクル傘松まるごとチケット」というものを利用することに。
これは天橋立は往路はレンタサイクルでを渡り、復路は観光船で戻る料金に、
傘松展望台までの往復ケーブルカー・リフト料金がセットになったもので料金1500円。
さらにプラス800円で成相寺への登山バス往復運賃(入山料込)も買えるので、
トータル2300円で天橋立を満喫できました。


まずは知恩寺から。

chionji_monjudo.jpg

chionji_monjudo2.jpg

「三人寄れば文殊の知恵」でお馴染みの文殊堂。


chionji_tahoutou.jpg

重要文化財にも指定されている多宝塔。


いよいよ天橋立へ。


まずは小さい橋・小天橋(回旋橋)を渡る。

amanohashidate_bridge2.jpg

下を船が通るときに橋桁が回旋するみたいですが、今回はその様子は見られず。


続いて大きい橋・大天橋を渡ると...

amanohashidate_bridge.jpg


はじまる松林。

amanohashidate_pineroad.jpg

見事な松の数々。

千貫松。

amanohashidate_senkanmatsu.jpg


阿蘇の松。

amanohashidate_asonomatsu.jpg


夫婦松。

amanohashidate_meotomatsu.jpg


羽衣の松

amanohashidate_hagoromonomatsu.jpg


雪舟の松

amanohashidate_sesshunomatsu.jpg


なかよしの松

amanohashidate_nakayoshinomatsu.jpg


船越の松

amanohashidate_hunakoshinomatsu.jpg


松林の外側の砂浜もなかなか。

amanohashidate_beach.jpg

amanohashidate_beach2.jpg

自転車ならだいたい20分くらいで渡りきれるみたいですが、
のんびり写真を撮りながらだったので、45分ほどかかっちゃいました。


続いて傘松展望台を目指す。

元伊勢籠(この)神社

konojinja.jpg


ケーブルカー・リフト乗り場。

amanohashidate_fuchustation.jpg

どちらに乗っても同じ料金。


往きはリフトで。

amanohashidate_lift.jpg


帰りはケーブルカーで。

amanohashidate_cablecar.jpg

リフトのメリットは必ず座れる。
デメリットは夏は暑い。孤独(まあ一人旅の場合はデメリットにならないけど)。
ケーブルカーのメリットは夏は暑さを凌げる。
デメリットは混んでると座れない。


10分ほどで傘松展望台に到着。

降りてすぐのところで記念撮影で待ち構えるスタッフ。
撮るだけ撮って、気に入ったら買うというシステム。

amanohashidate3.jpg

ちなみに自分のスマホでも撮ってくれます。
「もうちょっとマシなポーズできなかったのかよ」と
ちょっと自己嫌悪に陥るくらいだったので写真は買わず。


お約束の股のぞき台。

amanohashidate_matanozoki.jpg

股のぞきしながら写真撮ってみたけど、
最近のスマホはご丁寧に自動的に上下反転しちゃうので、
普通に撮った写真と同じ構図になるという...
(冒頭二枚目の逆さ写真は後からわざわざ上下逆転したもの)


かわらけ。

amanohashidate_ring.jpg

皿をリングめがけて投げ、中を通ると願いが叶うそうな。
3枚200円。今回は気分が乗らずパス。


現在の股のぞきスポットとは別にある、「股のぞき発祥地」

amanohashidate_startmatanozoki2.jpg


そんなに今の場所と景色は変わらないかな...

amanohashidate_startmatanozoki3.jpg


登山バスに乗って成相寺へ。

山門。

nariaiji_sanmon.jpg

nariaiji_sanmon2.jpg


撞かずの鐘。

nariaiji_shoro.jpg


五重塔。

nariaiji_gojunotou.jpg

鎌倉時代の形式をそのまま復元。


本堂。

nariaiji_honden.jpg

nariaiji_honden2.jpg


鉄湯船(国指定重要文化財)。

nariaiji_dragon.jpg


十王堂の閻魔大王。

nariaiji_enma.jpg


同じく十王堂の孔雀明王。

nariaiji_kujakumyouou.jpg


熊野権現社。

nariaiji_inari.jpg

成相寺に現存する最古の建築だそうです。


弁天山展望台からの天橋立。

nariaiji_amanohashidate.jpg

本当の股のぞきとは、この展望台から見る天橋立と言われているそうです。


帰りは観光船で。

amanohashidate_seagul.jpg

餌付けでカモメがたくさん寄ってきます。


松林を通るときには気づかなかった鳥居。

amanohashidate_jinja.jpg


今回は北側の成相山にばかり目が行ってしまい、
車を停めた南側にもビューランドという見事な展望台があったのですが、
(パンフレットをもらっていたのに)今回は気づかず。

次回は南側の飛竜観を重点的に攻めたい。


訪問日: 2018年8月14日(火)午前

【Information】オフィシャルサイト