夏休み4日目。最終日は日本三景の一つ、天橋立へ。
天橋立は京都府の丹後半島南東部の付け根に位置し、
西側は内海の阿蘇海、東側は宮津湾に挟まれた砂州です。
古代より景勝地として知られ、古くは百人一首に詠まれ、
絵や俳句の題材として多く取り上げられています。
大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天橋立 小式部内侍
小雨はれみどりとあけの虹ながる与謝の細江の朝のさざ波 与謝野寛
人おして 回旋橋の ひらく時 くろ雲うごく 天の橋立 与謝野晶子
砂州は見る場所、見る方向によって様々な表情を見せてくれます。
(...帰ってから知ったことですが;;)
北側の成相山からは龍が昇っていくがごとく(昇龍観もしくは斜め一文字)、
南側の文殊山からは龍が飛んでいるがごとく(飛竜観)、
東西からは横一文字に(一字観)。
今回は主に北側の成相山を中心に巡ってきました。
今回は前日に西舞鶴駅前のホテルに前入り、翌朝車で天橋立に向けて出発。
今回は知恩寺駐車場に車を停めて、南側から天橋立を横断します。
天橋立周囲にはいくつか駐車場がありますが、基本有料で500〜600円程度。
知恩寺駐車場は天橋立駅にも天橋立南側入り口にも近く便利です。
天橋立そのものは入場料とかはないので、歩いて渡るだけなら基本お金はかかりません。
また、門とかもないので24時間出入りは可能。
夜外灯が点くかどうかは知りませんが...
天橋立の全長は3.6kmなので、歩くと片道1時間、往復では2時間かかります。
が、すでに4日間歩きづめでそこまでの元気がなかったので、
今回は「レンタサイクル傘松まるごとチケット」というものを利用することに。
これは天橋立は往路はレンタサイクルでを渡り、復路は観光船で戻る料金に、
傘松展望台までの往復ケーブルカー・リフト料金がセットになったもので料金1500円。
さらにプラス800円で成相寺への登山バス往復運賃(入山料込)も買えるので、
トータル2300円で天橋立を満喫できました。
まずは知恩寺から。
「三人寄れば文殊の知恵」でお馴染みの文殊堂。
重要文化財にも指定されている多宝塔。
いよいよ天橋立へ。
まずは小さい橋・小天橋(回旋橋)を渡る。
下を船が通るときに橋桁が回旋するみたいですが、今回はその様子は見られず。
続いて大きい橋・大天橋を渡ると...
はじまる松林。
見事な松の数々。
千貫松。
阿蘇の松。
夫婦松。
羽衣の松
雪舟の松
なかよしの松
船越の松
松林の外側の砂浜もなかなか。
自転車ならだいたい20分くらいで渡りきれるみたいですが、
のんびり写真を撮りながらだったので、45分ほどかかっちゃいました。
続いて傘松展望台を目指す。
元伊勢籠(この)神社
ケーブルカー・リフト乗り場。
どちらに乗っても同じ料金。
往きはリフトで。
帰りはケーブルカーで。
リフトのメリットは必ず座れる。
デメリットは夏は暑い。孤独(まあ一人旅の場合はデメリットにならないけど)。
ケーブルカーのメリットは夏は暑さを凌げる。
デメリットは混んでると座れない。
10分ほどで傘松展望台に到着。
降りてすぐのところで記念撮影で待ち構えるスタッフ。
撮るだけ撮って、気に入ったら買うというシステム。
ちなみに自分のスマホでも撮ってくれます。
「もうちょっとマシなポーズできなかったのかよ」と
ちょっと自己嫌悪に陥るくらいだったので写真は買わず。
お約束の股のぞき台。
股のぞきしながら写真撮ってみたけど、
最近のスマホはご丁寧に自動的に上下反転しちゃうので、
普通に撮った写真と同じ構図になるという...
(冒頭二枚目の逆さ写真は後からわざわざ上下逆転したもの)
かわらけ。
皿をリングめがけて投げ、中を通ると願いが叶うそうな。
3枚200円。今回は気分が乗らずパス。
現在の股のぞきスポットとは別にある、「股のぞき発祥地」
そんなに今の場所と景色は変わらないかな...
登山バスに乗って成相寺へ。
山門。
撞かずの鐘。
五重塔。
鎌倉時代の形式をそのまま復元。
本堂。
鉄湯船(国指定重要文化財)。
十王堂の閻魔大王。
同じく十王堂の孔雀明王。
熊野権現社。
成相寺に現存する最古の建築だそうです。
弁天山展望台からの天橋立。
本当の股のぞきとは、この展望台から見る天橋立と言われているそうです。
帰りは観光船で。
餌付けでカモメがたくさん寄ってきます。
松林を通るときには気づかなかった鳥居。
今回は北側の成相山にばかり目が行ってしまい、
車を停めた南側にもビューランドという見事な展望台があったのですが、
(パンフレットをもらっていたのに)今回は気づかず。
次回は南側の飛竜観を重点的に攻めたい。
訪問日: 2018年8月14日(火)午前