仕事で広島に一週間出張でした。
月曜から金曜までの五日間だったので、
その前後で前入り・延泊して久々の広島を満喫することに。
まず最初はずっと行きたいと思っていた広島市環境局中工場。
いわゆるゴミ処理場なのですが、
誰もが敬遠するこの場所をあえて社会にアピールする空間として、
谷口吉生が設計し、2004年に竣工しました。
ゴミ処理場そのものは平日のみの営業で、訪れたのは土曜日でお休みだったのですが、
外観及び2階のエコリウムと呼ばれる開放スペースは休日も自由に見学できます。
ゴミは人間が生み出した「悪」だと思う。
そのままだと美しい地球を汚染する。
人間はそのことを知りながら忌み嫌い、目を背けようとする。
ゴミと向き合うことは地球と向き合うことだ。
それを世間に積極的にアピールする空間がこれからの社会には必要なんじゃないだろうか。
広島平和記念公園の南側から伸びる吉島通り。
この通りの終点に中工場はあります。
「真っすぐ行ったら平和公園」というところにもどこかストーリー性やメッセージ性を感じる。
建物全体像。
一階部分はパッカー車の搬入口になってます。(一般車は進入禁止)
二階の開放スペース「エコリウム」入口。
建物に垂直に貫入する通路。
中工場の模型。
およそゴミ処理場とは思えない空間。
資料コーナーの入口にあった小さな小さなモニター。
なんのためにあるんでしょうね...
白いパッカー車。
本物のパッカー車。
エコリウムは建物を突き抜けて反対側へ。
周囲は工場地帯らしく、週末はほとんど人もいなくてひっそりしていて、
洗練された中工場の空間も社会における認知度はまだまだな気がしました。
将来的にゴミゼロの社会が実現する日は来るのでしょうか。
まずは人間がそのことを真剣に願うことが必要だ。
中工場の空間はその意識を醸成する最初の一歩なのでしょう。
訪問日:2018年8月25日午後
アクセス: 広島高速3号線吉島インターより車で5分
※無料駐車場あり
見学可能時間: 9:00〜16:30
入場料: 無料