国宝・松江城【島根県松江市】

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鳥取の国宝・三佛寺投入堂をあとにして、
安来市の足立美術館を経由して松江入り。

島根は国宝二ヶ所を中心に巡りました。
まずは宍道湖の東端に建つ国宝松江城。

築城は関ヶ原の戦いでの戦功により出雲・隠岐両国を拝領した堀尾吉晴・忠氏親子。
最初はの月山富田城(現在の安来市)に入ったが、松江の将来性に着目して城地を移した。
以後京極氏、松平氏と藩主が変わり明治維新まで藩政が続く。

昭和10年に一度国宝に指定されましたが、
昭和25年の文化財保護法の制定により重要文化財と改称されたもの、
平成27年7月に国宝に再指定されました。
現存12天守のうち、これまで国宝は松本城、犬山城、彦根城、姫路城の4つでしたが、
新たに松江城が加わり国宝五城になりました。

明治の廃城令時、松江城の多くはことごとく取り壊されましたが、
せめて天守は、と地元有志の奔走により山陰で唯一残される天守となりました。


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松江城マップ(左が南方向)。

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北の門。

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太鼓櫓。

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二の丸エリアには現在は松江神社と興雲閣があります。

松江神社。

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京極家の跡を継ぎ入国した、家康の孫にあたる松平直政公を祀る神社。


興雲閣。

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明治36年(1903年)に松江市が松江市工芸品陳列所として建てた建物。


一ノ門を抜けて天守エリアへ。

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武具櫓。

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現在休憩スペースになっています。


さて、いよいよ天守へ。

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なかなかの風格です。


城全体の構えは東側を正面としていますが、天守自体は南向きに正面があります。

南側。
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千鳥を羽を広げたような入母屋破風と華頭窓と呼ばれる三層部の中央窓が特徴的。


東側。
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低層部分の大屋根が一際巨大で、この城の大きな特徴となっていますが、
画像ではその迫力がなかなか伝わりませんね...


天守のアップ。

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屋根の鯱。

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独特の形状をしてますね。
向かって左側が雄で、右側が雌(画像は雌)。
雄のほうが鱗があらいそうですが、気づかなかったなあ...


地階にも置いてありました。

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これは雄かな...
高さ2.08メートルの木造胴張りで現存のものでは最大だそうです。


附櫓にある入り口からいよいよ中へ。
ちなみにここは内部がすべて撮影OKなのが嬉しい。
さすが国宝(...なのか?)。

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まずは地階から。

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俗称「穴蔵の間」と呼ばれる14坪のスペース。
籠城時に備えて米や塩などの食料を貯蔵していたとか。


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深さ24メートルの円形井戸。
松江城は天守の中に井戸がある唯一のお城だそうです。


柱配置図。

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姫路城のように巨大な通し柱が確保できなかったからか、
松江城では2階ぶんの通し柱をふんだんに使うことで強度を確保しています。


一階。

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武具を中心に展示。


騎馬像。

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甲冑。

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桃型兜。

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金箔押貝型前立。

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鐙(あぶみ)。

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軍扇。

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大阪冬の陣で14歳で初陣した松平直政公の若武者ぶりを、
武将・真田幸村が讃えて授け与えたものだそうです。


二階。

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藩政時代から現代までさまざまな時代の松江城周辺のジオラマ模型が展示されてます。

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三階。

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松江城の模型と現存12天守の写真が展示。

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四階。

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特に展示らしい展示もなく。


最上階の「天狗の間」。

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内部から四方を展望できる望楼型と呼ばれる数少ない様式だそうです。
(通常は天守最上階周囲に回縁(めぐりえん)と呼ばれる回廊がつけられているものが多い)
観光的には回縁がついている方が眺望が良い気がしますけどね...


天狗の間の真ん中には国宝指定書が。

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天守からの眺望。

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南側には宍道湖が見えます。


【Information】オフィシャルサイト

天守開館時間:4月〜9月 8:30〜18:30、10月〜3月 8:30〜17:00

天守入城料:大人560円、小中学生280円、外国の方280円
     ※便利な3館共通券(松江城天守閣、小泉八雲記念館、小泉八雲旧居)もあります。
      大人1000円、小中学生500円

専用駐車場がなく、周辺の有料駐車場を使わなければないのが不便。
(自分は今回は城に近いところに宿をとり、車はそこに停めさせてもらいました)