瀬戸内国際芸術祭2016訪問3回目。
会期最終日前日と最終日かつ週末ということもあり、
かなり混雑するだろうと思い、できるだけメジャーどころを避けてマイナーどころを回ることに。
1日目は小豆島の三都(みと)半島エリアと醤(ひしお)の郷エリアを、
2日目は午前中は栗林公園、午後は粟島を周ることにしました。
本記事では三都半島の前半部(半島南部)をレポートします。
いつものごとく前日真夜中下道を運転して高松へ。
6:50高松発の池田港行きフェリーで小豆島へ。
7:50池田港着、電動自転車をレンタルすべく8:05のバスで小豆島ふるさと村まで移動、
8:14ふるさと村着、営業は8:30からなんだけど、少し早めに開けてくれて、
8:30ジャストに自転車での移動スタート。
電動自転車での移動ははじめてだったのですが、
三都半島はけっこうアップダウンがあって思ったほど楽じゃなかったなあ。
半島を一周して再びふるさと村に戻ってくる頃にはかなりグロッキーでした;;
展示開始の9:30まで時間をつぶすために、まずは最南端まで一気に移動し、
そこから北上する形で巡っていきました。
伊東敏光「怪物と少年Ⅱ/この彫刻は一万年の生命を持ちヒトの一生の間には10mほど歩くⅢ」
三都半島の最南端には瀬戸内海国立公園に指定されている釈迦鼻園地があり、
作品は広場と海岸の二箇所に展示されています。
まずは広場から。
一体の怪物とその頭に腰掛けた子ども。
子どもが成長し、年老いてその命が尽きる頃にこの怪物は10m進んでいるわけですね。
海岸には怪物の群れが。
親怪物。
子怪物。
近くには地蔵崎灯台があります。
土井満治「境界線の庭」
半分以上が地中に埋まっている(ように見せた)鳥居。
直島の恵美須神社にも地中にめり込んだ鳥居がありますよね。
海側から山側を眺む。
鳥居の上部には神社の境内?のような彫刻が施されています。
小さな鳥居。
小さな祠。
チャールズ・ウォーゼン「ひとりおどり」
太鼓蔵に設置されたテトラポッド。
確かに踊っているように見える。
ジェームズ・ジャック「夕焼けハウス:存在の言葉としての家」
一見どこにでもあるような民家だけど、よく見ると丁寧に手を入れてセンスアップを図っている。
この鬼瓦の部分とか。
中に入って。
半円状の白壁は夕陽なのかな。
レトロなちゃぶ台とテレビ。
上り口の敷石にも「存在」が刻まれている。
赤坂有芽「stories - House -」
古民家の壁や床の間、畳の上に投影される映像の数々。
iPhoneで動画を撮ってみました。
入江早耶「ククリヒメノソノ」
掛軸に描かれている絵を消しゴムでこすって出てくるゴムかすで立体化した作品。
その大きさは5〜10センチほどの小ささなんだけど、その精巧さに驚かされる。
馬。
元となった絵。馬の部分が薄く削り取られているのが分かります。
小さな女の子。
餅つきをする人。
虎と鯉。
千手観音。
作品名は「菊理媛神(ククリヒメノカミ)」という菊にまつわる神様からきているのだとか。
(電照菊は小豆島産業のひとつ)
庭一面の菊の花がまた良い感じでした。
伊東敏光+康夏奈(吉田夏奈)+広島市立大学芸術学部有志「潮耳荘」
潮騒の音を聴くための部屋。
海に突き出た集音部。
無数の木柱で構成される内部空間は哲学的。
黒田大祐「チョウジガマズミについて」
木に取り付けられた無数のスピーカーから流れる「あなたは何者ですか?」という声。
なんか洗脳されそうな恐怖に囚われる。
友定睦「島の誕生」
小豆島誕生をテーマにした映像作品。
...三都半島後半(北部)・醤の郷編へと続く。