瀬戸内国際芸術祭2016秋会期・小豆島後編。
[前編はこちら]
三都半島の北部から醤の郷を周りました。
電動自転車で三都半島を往復縦断してふるさと村まで戻って自転車を返却、
ふるさと村で軽く昼食をとり、しばし休憩。
この時点で結構グロッキー状態だったのですが、
気力を振り絞ってバスで醤の郷エリアへ。
安田でバスを降りて醤の郷エリアを見て回り、
続いて坂手港エリア、映画村のある田浦半島も巡るつもりでいたのですが、
これが甘かった;;
尾身大輔「空想と虫籠」
木彫りの巨大昆虫たち。
それほどグロテスクさを感じないのはやはり木の温かみからだろうか。
久保寛子「段山遺跡群」
シースルーの網でつくられたカラフルな動物たち。
サル。
ヒトの頭。
中に入ることもできます。
イノシシ。
人の足。
タカ。
康夏奈(吉田夏奈)「花寿波島(はなすわじま)」の秘密」
十六角形の逆円錐がどーんと。
この内側に三都半島沖に浮かぶ無人島・花寿波島(はなすわじま)の風景が描かれています。
海の風景。
山の風景。
島が描かれたダルマ。
<醤の郷(ひしおのさと)エリア>
岸本真之「つぎつぎきんつぎ」
壊れた花瓶や食器などの陶磁器の古くから伝わる修復法「金つぎ」を使った作品。
このような作品を作ることが古くから伝わる技術を伝承していくきっかけになっていく。
アートにはこのような可能性があるのではないだろうか。
サヘジ・ラハール「Revenants」
土で作った彫刻、なのかな。
いまいちコンセプトが伝わってこなかった。
島田陽「大きな曲面のある小屋」
タイトルそのままの壁面が曲面になっているトイレ。
黑﨑香織「Follow the rules」
作品を展示すると同時に画家本人が会場にアトリエをかまえて作品を制作してました。
清水久和「オリーブのリーゼント」
単なるオブジェとおもいきや、花の部分が凹んで野菜や果物が置けるようになっており、
無人販売の屋台となっているんですね。
実際に無人販売をしているのかどうかは分かりませんが...
近くに見事なコスモス畑がありました。
休耕地を地域おこしの一環でコスモスを植えたそうです。
これも芸術祭効果ですよね。
アートは地域を元気にする。
graf「小豆島カタチラボ」
大きな民家に複数の作家が集まって作品を展示してました。
人がたくさん集まっていて、なかなか写真を撮るのが大変でした。
画像はその中でも一番のお気に入りの竹のグリッド上につくられた机と椅子と棚。
ドットアーキテクツ「Umaki camp」
前回の芸術祭で島の人、観光客を問わずいろんな人が参加して建てられた建物。
島の人たちによる接待が行われていました。
そうめん美味かった〜!
この作品の後方にあるブロッコリーの樹(ウソ)
ソサ・ジョセフ「What are we ?」
旧醤油会館を会場に絵画作品を展示。
京都造形芸術大学城戸崎和佐ゼミ+graf「竹の茶室」
閑静な竹林の中に建てられた茶室。
「竹の茶室」とありますが、竹でつくられたものではなさそうです。
小さすぎて中から全体を俯瞰することはできません。
狭い躙口から入って...
茶碗置きでしょうか...
大きい開口部で光を取り込み、中は明るいです。
丸金醤油記念館で醤油ソフトクリームで小休止。
大三島の塩ソフトクリームも美味しかったけど、こちらもなかなか。
次の坂手港エリアまでは歩いてすぐの距離だと思ってたら、
スタッフから20分以上かかることを聞き、バスで移動しようと思ったものの、
午後3時を回った時点で坂手方面に向かうバスがもう無い。
...やむなく坂手港まで疲れた足をひきずって歩くことに。
といっても帰りのフェリーの時間がせまっており、
坂手港についてすぐに池田港に引き返すバスに乗らなくてはならず、
坂手エリアで見ることができた作品は実質1つ。
それが作品No.105なのですが、複数の作家と場所による複合作品であり、
現地で作家名と作品名を確認すべきだったのですが、急いでいてそれもする間もなく。
井戸の中を覗くと、万華鏡のようになってます。
遠目にヤノベケンジの「スターアンガー」を眺めながら帰りのバスで戻ってきました。
うーん、最後の最後で予定通りいかず、もんもんしながら1日目が終わったのですが。
このもんもんは2日目にはさらにひどいものになるのでした。
...2日めへと続く。