「神社」と一致するもの

瀬戸内国際芸術祭2016【小豆島】

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瀬戸内国際芸術祭2016、小豆島編。

去年は坂手地区しか行けなかったので、今回は島を一周したいな、と。
海側がメインだったので、今回はまずは山の中から行きたいな、と。

6:50高松発のフェリーで池田港に上陸、8:01のバスで土庄港へ。
ここで瀬戸内国際芸術祭線に乗り継いで9時前に肥土山地区の入口・常盤橋に到着。
まずはインフォメーションでチケットをパスポートに交換しているうちに
展示開始の9時に。
なかなか良いタイムスケジュールだ。

しかし炎天下でのウォーキングは大変だった〜!
雨に振られるよりは全然いいけど...


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[上野・国立西洋美術館]


2016年7月17日、トルコで開催されていたユネスコの世界遺産委員会で、
日本の国立西洋美術館を含む7カ国17資産で構成されるル・コルビュジエの建築作品が、
世界文化遺産に登録されることが正式に決定しました。

実際は前日の16日に審議されるはずだったのですが、
トルコで突如として起こったクーデター未遂事件で中止、
翌17日に再開され、決定に至りました。

2009年と2011年の過去2回の審議で登録が見送られ、
今回三度目の正直でようやくの登録。
長い道のりだったんだなあ。

東京23区で初、大陸間をまたいだ遺産としても初の登録。
そして国内20件目の世界遺産登録となります。


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愛媛県大洲市にある少彦名神社に行ってきました。

大洲市は生活圏内で、買い物によく行く町だったのですが、
この神社は市街中心部からやや離れたところにあり、なかなか訪れる機会がなく。
また現在は氏子を持たない神社らしく、20世紀末の頃には
第一の鳥居が伊予大洲駅の目の前にありながら、地元の人もほとんど訪れず荒れ放題だったとか。

2002年に地元有志が集まって「おすくな社中」を結成され、熱心な保存活動がはじまりました。
とくに山の斜面からせり出すように建てられた参籠殿は、
「伝統的な懸け造り(三方懸け)という技法で建てられた近代建築」という大変珍しいものであり、
2013年にはワールド・モニュメント財団(WMF)により「危機遺産」に認定され、
その翌年には修復のための助成金を得て修復工事が行われました。
自分が訪れた時はこの工事期間中のことでしたが、終盤ということもあって、
ほぼその全容を目にすることができました。
工事は途中現場の棟梁が不慮の事故で命を落とすという、不幸があったものの、
2015年3月に無事終了し、竣工式が行われました。
2016年にはこの参籠殿の保存活動がユネスコアジア太平洋文化遺産保全賞の2016年最優秀賞を受賞。

いやー、地元にこんなすごい建物があったなんて。
灯台下暗し。


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京都・伏見稲荷大社に行ってきました。

全国にある三万社あるお稲荷さんの総本宮がここ、伏見稲荷大社なのです。
そして稲荷信仰の原点である稲荷山があるところでもあります。


京都駅からJR奈良線で5分、稲荷駅の目の前。
無数の鳥居が奉納されている神の山が広がります。

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年始の九州小旅行、武雄市図書館の次は市村記念体育館。

JR佐賀駅からバスで10分ほど。
佐嘉神社をお堀を挟んで向かい側にあります。

坂倉準三設計により1963年建造。
地元出身の元リコー社長・市村清が佐賀県に寄贈した体育館。

もちろん、わざわざ運動しに行ったわけではなく、
建築的興味から訪問しました。

竣工後50年を経過した今も健在で、その独特のフォルムは今も色褪せない。
地元県民が大切に使ってきたことが伺えます。

同タイプの建築がわが愛媛県は西条市にもあったのですが、
こちらは残念ながら取り壊されてしまったそうです。
なんとも残念な話です。


良いものを良いと認識し、大事に使い続ける習慣。
この基本感覚をいつまでも忘れてはならない。


瀬戸内国際芸術祭2013【直島】

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瀬戸内国際芸術祭2013。

初日の小豆島から高松を経由して、念願の直島へ。
なんといってもこの瀬戸芸の元祖。
メジャーになりすぎて今やアートのメッカになりつつあります。
外国人の観光客もこの島はひときわ多い。


しかし、かつて巨大企業に勤めていた身としては思うわけです。
規模が大きくなりすぎると、目が行き届かなくなり、見失ってしまうものも出てくる。
それを看過していると、いずれはとりかえしのつかない衰退に向かってしまう。
...というのは考えすぎだろうか。

ひと言でいえば、人多すぎ、待ち時間多すぎ。
都会で行列をなすのとなんら変りない。
平日でさえこうなのだから、休日はもっとひどい込みようだと思われます。
まあ、もうじき会期を終える時期だからこれが当然の状況なのかもしれないけど。

人が多く来ればそれだけ潤うのかもしれないけど、
それだけ地域は疲弊もしていくのではないでしょうか。

芸術は心に余裕をもって向き合うもの。
直島が芸術の聖地として長らえるには、混雑に対する何らかの対策が必要だと思う。
でなければ商業主義の波にのみこまれていずれは消えていってしまう気がしてなりません。

すばらしい場所だけに心配はつのります。


吉村芳生展【香美市立美術館】

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テレビでとある画家が紹介されていました。

その人が描く絵はいわゆる精密画なのですが、
驚くべきは色鉛筆で描かれている、ということ。
線の細い鉛筆では色彩が淡くなってしまうと思うのですが、
その人が描く絵はとてもコントラストが鮮やか。
そして精密なんだけどどこか画家の個性が刻まれていそうな独特な雰囲気。

もう一つ惹きつけられたのは描き続けた自画像。
新聞紙上に描く、という点以外はとりたてて特徴のないその絵に、
還暦近くになるまで誰も振り向かなかった。
それでも彼はひたすら描き続けた。

彼に筆をとり続けさせたものはいったいなんだったのか。
それが知りたくて、彼の絵がみたくなった。
調べたら高知の香美市立美術館で展示をしている、とのことで、
このGWに行ってきました。


世間がなんと言おうと貫き通すべき「芯」。
僕はそれを持っていたい。


四国最南端の岬・足摺岬【高知県土佐清水市】

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四万十市の中村駅まで出かけたところで。

せっかくここまで来たのだから、と足を伸ばして足摺岬まで行くことに。
東側は宿毛市、西側は四万十市から、
いずれもR56からR321を経由して40分ほどで岬のある土佐清水市に入り、
そこからさらに山道を20分ほど走ると岬に到着します。

去年の夏、世界ジオパークに認定された室戸岬に行きました
こちらは岬の突端、海のそばまで割と楽に行けたのに対し、
足摺は岬に向かうまでにけっこうな山越えが待っている上に、
岬付近は交通規制されていて、岬から800m手前で車を止められました。
岬まで10分ほど歩くか、100円のシャトルバスで向かいます。
さらに足摺岬は岬自体も断崖絶壁になっていて、海とは隔絶されていて、
どこか近寄り難い雰囲気。

高知の二つの岬は対照的な雰囲気で面白い。


こんぴら参り・金刀比羅宮【香川県琴平町】

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♪こんぴら船々
 追手(おいて)に 帆かけて
 シュラシュシュシュ
 廻(まわ)れば四国は
 讃州那珂(なか)の郡(ごおり)
 象頭山こんぴら大権現
 一度廻れば♪
(香川民謡『こんぴらふねふね』)


大晦日にスキーに行って、2時間でリフト20本以上乗って今年の厄を滑り飛ばしていたら、
その疲れで元旦、二日は寝正月。
昼夜逆転生活にもなっていて、このまま正月三が日を寝正月にするのはマズイ。

...と思い立ち、2日の夜が更けてそのまま眠らず3日の早朝に出発。
今年はこんぴらさんに初詣に行くことにしました。
とくにこんぴらさんに強い思い入れがあったわけではないですが、
こんぴらさんのオフィシャルサイトを見てたら、
なんと円山応挙の襖絵を展示している、ということで無性に行きたくなって。

例によって貧乏旅行なので高速道路は使わず、のんびり下道で。
R56で松山まで、松山からはR11でひたすら東へ。
真夜中なので、道はガラ空き。
深夜3時半に出て、朝7時にこんぴらさんに到着。
さすがにこの時刻だと参拝者はほとんどいませんでした。

琴平駅前の町営駐車場に車を停めて、参拝開始。
えらく長い階段を登っていく、ということでとりあえず本宮まで行ければいいか、
と思ってたのですが、寝てないにもかかわらずゆっくりあちこち写真をとりながら
登ってたらそんなに苦もなく登れたので、せっかくなので一番奥の奥社まで行ってきました。
それでまた疲れる、という悪循環ですが...^^;

まあ良いことにせよ悪いことにせよ、人間は同じことを繰り返しながら前に進んでゆく。
それがバイオリズムというものであり、「生きる」ということなんだろうね。


大三島アートめぐり

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今回の大三島行きのメイン目的は島にある五つの美術館巡り。

元々は伊東豊雄建築ミュージアムに行きたくて、オフィシャルサイトを見ていたら、
五つの美術館を1400円で見られる共通チケットを発見。
(個別に訪れると計2400円)

島の中に五つ以上もの美術館・博物館があったり、
お隣りの生口島には耕三寺博物館・平山郁夫美術館や島ごとアートがあったり、
もっと有名どころでは直島・犬島だったりと、
瀬戸内はなにかとアートが盛んなところみたいです。
広島に住んでた頃はまったく気づきもしなかったけど。
(まあその頃はそれほどアート振興してなかったと思うけど)

それぞれは規模が小さく、それ自体だけではアピール不足だけれど、
それぞれが連携すれば大きな魅力となる。
それがネットワーク化の効力であるが、最初にネットワークありきではなく、
最初に個々の魅力をしっかり確立させておくことが大事ではないでしょうか。