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PLUTO 8

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ついに完結。


これまでの謎が一気に解決される。

しかし最後の最後まで引っ張りますね、相変わらず。
付録2冊にまで引っ張ったということは通常版ではこの最後は見られない?

しかし大胆なりメイクをした割りには最後はオリジナルに忠実でしたね。
しかしまたそこが良かった。


ロボットという偶像を通して人間の本質に迫る。

人間は対極を通してでしか自分自身を理解できない。

PLUTO 第6巻 【浦沢直樹】

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待望の第6巻。

ロボットは人間の「代用」として誕生した。
人間が立ち入ることのできない危険な場所での作業。
気の遠くなるような単純作業の繰り返し。
そんな人間のいやがる仕事をロボットは文句一つ言わずに黙々とこなす。


そんなロボットが意志を持ったら。感情を持ったら。

ロボットは人間に対してなんと言うだろう。

MASTERキートン (4)

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僕の物語は漫画からはじまった。
漫画王国ニッポンならそういう人間は珍しくないと思う。

僕の実家は僕が幼少の頃は喫茶店を営んでいて、
僕たち兄妹は学校が終わるとその手伝いをよくさせられたものだ。
そのためあまり学校の友達と遊ぶ、ということもできず、
その頃の唯一の楽しみは、喫茶店においてある漫画を読むことだった。

その漫画を読んではよく空想(妄想?)したりした。
小遣いはだいたいコミック本の購入に充てられた。

  ・「コータローまかりとおる!」
  ・「はじめの一歩」
  ・「バスタード」
  ・「めぞん一刻」「らんま1/2」
  etc...

高専を卒業する頃には数百冊以上にも及んだと思うが、
就職と同時にリアリストの門を叩いた僕は、それらをほとんど処分した。

しかしなかには捨てられずに東京に持ってきたものもある。
そしてそれらは今も僕の手元にあり、時々思い出したように読んでみたりする。

それが浦沢直樹の「MASTERキートン」「パイナップルARMY」。
この二作はどちらも原作は浦沢さんではありません。
(キートンは勝鹿北星、パイナップルは工藤かずや)
最近のお気に入りである「PLUTO」も原作は手塚治虫。


キートンとパイナップルを捨てられなかったのはそれらが「リアリズム」を持っているから。
「人生とはなにか?」を教えてくれる人生のバイブルだから。

PLUTO 【浦沢直樹】

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PLUTO (1) 【豪華版】
PLUTO (2) 【豪華版】
PLUTO (3) 【豪華版】
PLUTO (4) 【豪華版】


手塚治虫原作の『鉄腕アトム 史上最大のロボット』を浦沢直樹がリメイク。
現在第四巻まで刊行。
通常版と豪華版の二種類があります。
豪華版は通常版よりサイズが大きく、装丁が豪華なだけでなく、
各巻ごとに付録がついてますが第1巻の手塚治虫のオリジナルの
「史上最大のロボット」以外はあまり魅力的なものはないかな。

ちなみに第二巻の付録はチョコのおまけについていたシール、
第三巻、第四巻は若かりし頃の浦沢直樹の作品集、といったところ。


リメイクとはいってもデザインもストーリーもかなり変更が加えられています。
オリジナルは一冊で完結するシンプルなものですが、浦沢版はよりリアリティ
を追求し、人間の感情の奥深くに踏み込んだものになっています。

また浦沢版ではアトムが主人公ではなく、スーパーコップ、
ゲジヒトが主人公のようです(四巻でアトムは死んじゃうしね)。


ロボットが誕生してからというもの、数多くのロボット物語が生まれた。
その物語の多くが究極のロボット象は限りなく人間に近づく、というもの。
しかしどんなに科学が急激に進歩しているとはいっても、
鉄腕アトムの誕生日である2003年の時点で人型ロボットはまだ
実験レベルでとても実用レベルにあるとは言い難い状態。
それほど「無機質の人間」を作ることは難しい。

この物語ではロボットはどこまで人間に近づくことができるのか、
そしてそうすることが人間にどういう影響をもたらすのか、
またどういう意味があるのか、注意深く読者に訴えかけています。