総務省主催の地域力創造セミナーに参加してきました。
会場は東京駅そばのサピアタワー内にある、関西大学東京センター。
半年ぶりの東京。
東京駅もすっかり変わってました。
セミナーのテーマは「文化芸術の振興によるまちづくり」。
昔から金勘定が苦手でした。
若いときはひょんな運から理数系の学校に進みましたが、
結局それを本道にすることはできず、遅い美大への入学で、
ようやく自分の本道を見つけることができました。
だから着任前から自分の取り組みとしては経済面からではなく、
文化面から行なうと心に決めており、それをアピールしてきました。
しかし、文化面からの地域おこしはなかなか理解してもらうことが難しい。
なぜなら、経済は人が物理的に生存していくための社会基盤であり、
文化は人が幸福に生きるための社会基盤だからです。
幸せに生きるためにはまず、生きていなければならない。
この優先順位に加えて、経済にはその到達指標として貨幣という共通単位があるのに対し、
文化にはなかなかその共通単位がない。
幸せの形は人それぞれだから。
結局はコロンブスの卵なんだろうけど。
幸せになるにはまず生きなければならない。
しかし生きる以上、幸せでなければ生きる意味が感じられない。
それが人間というものなのでしょうか。
文化と経済、どちらを優先するかは賛否両論あると思いますが、
文化なくして生きる意味なし、
ゆえに文化が考慮されない地域おこしもありえない思うのです。