東京再び。

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

retokyo_shiosight_sunset.jpg


人には三つの故郷がある。

第一の故郷は生まれ育った場所。
第二の故郷は生まれ育った場所を離れ、「人間」として育ててくれた場所。
第三は後継者を育て、余生を過ごすための場所。

すべてを同じ場所で過ごす人もあれば、それぞれを別の場所で過ごす人もいる。
僕の場合、第一の故郷は広島、第二の故郷は東京。

東京は僕を大きく成長させてくれた。
かなりの遠回りだったけれど。
今、都市部もいろいろな問題を抱えているけれど、僕は東京が今でも大好きだ。


5カ月ぶりに東京の地を踏みました。

研修で上京したのですが、正直こんなに早く戻ってくるとは思わなかった。
それでもどこか懐かしい。
しかし、ここにもう自分の住む場所がない、と思うとなんか奇妙な気持ちにもなる。

研修を終えた翌日からは休日ということもあって、滞在を延ばし、
懐かしい仲間たちに会うことにしました。
一人あちこち散策するのも悪くないかな、とも思ったけど、
今回は人と会うことを重視。
久々にたくさん話した気がします。

遊子川にもだいぶ馴染んだかな、と思ってたけど、まだまだ話せてないことを再認識。
本当の僕はもっともっと話したがっている。
知らず知らずのうちに、話せないストレスが溜まっていたのでしょう。


もっともっと馴染まなきゃ、遊子川に。
もっともっと知らなければ、遊子川を。


retokyo_takanawatobuhotel_venus.jpg


今回の宿は品川の高輪東武ホテル。
品川にしたのは空港にも近く、都内で動きやすい、という単純に交通アクセスの良さからだけど、
ここは在京生活のスタート地点でもあり、第二の人生のスタート地点でもある。
人に帰巣本能があるとすれば、自然とこの地を求めていたのかもしれない。
街を歩いていると、ついつい感傷的になってしまう。


旅のはじまり、空港。

retokyo_airplane2.jpg

retokyo_airplane.jpg

retokyo_airportmodel.jpg

空港という場所が好きだ。
どんな目的であっても、ここに来ると気分がワクワクする。
空へ飛ぶことへの根源的な欲求が根底にあるのだろうか。


滞在ホテルのとなりのグランドプリンスホテル高輪。

retokyo_grandprincetakanawa_pamir1.jpg

retokyo_grandprincetakanawa_pamir2.jpg

retokyo_grandprincetakanawa_restaurant.jpg

村野藤吾設計。


ホテルパシフィック東京。

retokyo_hotelpaciffic.jpg

retokyo_hotelpaciffic2.jpg

設計・坂倉建築研究所。


シンガポール・シーフード・リパブリック。

retokyo_singaporeseafoodrepublic.jpg


かつての通勤駅、品川。

retokyo_shinagawastation.jpg


昔の職場、品川インターシティ。

retokyo_shinagawaintercity1.jpg

retokyo_shinagawaintercity2.jpg


泉岳寺。

retokyo_sengakuji.jpg

別に四十七士に興味があるわけじゃないけど、かつてこの近所に住んでました。


新橋にある愛媛・香川のアンテナショップ「旬彩館」を訪れる。

retokyo_shunsaikan.jpg

西予市の特産品は少なかったなあ。


ついでにシオサイトを散策。

retokyo_dentsu.jpg


片側五車線の道路。

retokyo_shiodomeroad.jpg

遊子川、というか四国じゃありえへん。
このうちの一車線でもこのキレイな道路が遊子川を走ってくれたら。


久々のザギンへ。

静岡新聞(放送)東京支社。

retokyo_yamanashibroadcasting.jpg

丹下健三設計。


銀座のヴィーナス。

retokyo_ginza_venus.jpg


ジュエリー・ベア&ジュエリー・パンダ。

retokyo_jewelrybear.jpg

下ろされたシャッターが、閉じ込められた動物たちのものがなしさを感じさせる。


久々の渋谷。

retokyo_shibuya.jpg

久々の不夜城。
...夜のない街って必要なのかな。


都会はなにもかもが余剰だ。
モノが多すぎて、本当に大切なものが見つけにくい。
一方、田舎はなにもかもが不足している。
ものが少なすぎて、これまた本当に大切なものが見つけにくくなっている。

田舎の良さを伝えようとするとき、時折都会の悪口を言ってしまうことがあるけれど、
正直あまりいいことではないのかもしれない。
どっちもどっち、一長一短があるわけで、
第一僕はその都会から来た人間である。
自分が過ごした場所を否定する人間に、「地域」を任せられるだろうか。

都会の良さを、田舎に適したスタイルにカスタマイズして取り入れる。
そこが僕のできることであり、やるべきことではないだろうか。


遊子川は、はたして第三の故郷に成り得るだろうか。
第三の故郷にできるよう、頑張りたい。