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2011年9月22日

地域おこし協力隊研修会

地域おこし活動

makuhari.jpg


地域おこし協力隊の研修会なるものに参加してきました。

全国で活動する地域おこし協力隊員が一同に集まって、
「地域おこし」について学ぶもの。


場所は幕張。
なんと上京当時に住んでいた場所の近くです。
上京直後から結婚直前までの8年間、この街に住んでました。


「市町村アカデミー」というふだんは公務員職員が使う研修施設。
バカでかく、入り組んだ作りになってて迷宮みたいなところでした。
せっかく立派な庭、立派な芝生があるのに、研修中は施設内に缶詰で外に出られない。
パソコンやミーティングルームなど、研修に必要な設備は一通りそろっているのだけど、
どこか落ち着かず、最終日には息が詰まって早く外に出たくてしょうがなくなった。
落ち着いて研修を受けるにはもうちょっとリラックスできる環境だといいんだけどな。

しかし昔住んでたところの近くにこんな施設があったなんて。
遠くの世界は意外と自分の近くで交差しているものなんだね。


地域おこしに理論はあるのだろうか。
地域には地域なりの特性があり、地域おこしをする人にはその人なりの取り組み方がある。
100の地域があれば100通りの風土があり、
100人の地域おこし要員がいればやはり100通りの取り組み方がある。
これだけでもう10,000通りの町おこしが存在するわけで。

そんな疑問を抱えながらの参加だったのですが、
終わってみると、得るものが多く、やっぱり参加してよかったと思いました。

これからの自分の活動に直近で活かしたいと思う方策も見つかりました。




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僕自身は地域おこしのスペシャリスト、
もしくは地域おこしの達人になりたいとは考えてはいません。

ただ「良い住人」になりたいと思っています。
良い住人は、自分の住む場所に愛着を持ち、同じ地域に住む住人に愛着を持ち、
地域を良い場所にしていこう、という熱意に満ちています。
そうあるためにまずは地域を知ることに努め、
地域の「魅力」を見出すことに執心しています。

クラフトマンよりはディレクター。
「地域おこし要員」という専門職を僕の中ではそう捉えています。
幅広い見識、臨機応変の対応、人の心を惹きつけるための演出。

一方、自分はというと。
一つのことに集中すると周囲が見えなくなる。
「とりあえず」の対応が苦手である。
上辺の見せかけよりも、底辺の本質を時間をかけてじっくり表現したい人間である。
僕はクラフトマンになりたいのである。

どう考えても地域おこしのプロにはなれそうもありません。
...というより自分の進みたい方向ではない。

でも、今の仕事は決して妥協で選んだわけではない。
クラフトマンとしての次へのステップとして最適だと思い、自分で手を上げた。
5ヶ月という短い期間ではあるけれど、
その選択は間違っていなかったと今のところは思っています。

いろんな地域おこしがあるのだから。
正攻法だけがいつも成功するわけではないのだから。


...とまあ、前置きが長くなってしまいましたが。

三日間の研修は講義と実践の大きく二種類のプログラムに分けられます。
前置きのとおり地域おこしの理論には懐疑的なスタンスで臨んだため、
どちらかといえば講義よりは実践、
もっといえば同じ目的を持つ全国の地域おこし協力隊員同士の交流に期待を寄せていました。

が。
終わってみると、講義のほうがとてもためになった気がします。

といっても、地域おこしに特別な理論があるな、と感じたわけではありません。
基本は小さな「当たり前」の繰り返しなんだな、ということ。
分かっているはずなのに、慣れない地域で慣れない日常に流されていると、
ついこの当たり前の基本を忘れてしまう。

学びは常に新しいことに出会うためだけのものではない。
忘れてしまったことを思い出すためのものでもある。

地域を知ること。
そこに住んでいる人を知ること。
その上で地域の特性を地域の内外に分かりやすい「かたち」で提示すること。
僕らの当面の仕事はそのようなものではないだろうか。

地域おこしに必要なのは、まず良い「リーダー」。
道を示すことのできる賢明さと人を惹きつける元気。
協力隊員の仕事は、そのリーダーを発掘し、サポートする「コーディネーター」。
隊員が全面的に前に出るのではなく、
住民にその気にさせることが僕らの仕事なのです。


実践プログラムは地域おこしをシュミレーションゲームで行なうというもの。
隊員の個性がいい意味でいろいろとぶつかり合って、とても面白かったけれど、
昨今の「ゲーム」という抽象感覚をそのまま現実空間へ持ち込もうとする「危うさ」に
疑問を感じている自分としては、素直に受け入れられない部分もありました。

ただ、自分の活動を明示的にイメージで表現する、という手法は、
デザインを学んだばかりの身としては大いにその必要性を再認識できました。

隊員同士の交流もよかった。
大人数だったので実際に話せたのは参加者の半分弱くらいだと思いますが、
それでもいろんな人、いろんなスタンスがあるんだな、と。
愛媛県からは自分だけしか参加してなかったのが残念でした。


とりとめもなく長くなってしまいましたが、
研修の所感としてはこんなところでしょうか。

この研修で見つかったこれからの取り組みについては順次紹介していけたら、と思います。



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ブログを書いている人

檜垣忠雄(ひがきただお)
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広島県出身、呉工業高等専門学校電気工学科卒、ソニー株式会社でエンジニアとして14年間勤務、 その後多摩美術大学造形表現学部(上野毛キャンパス)デザイン学科に入学。 空間デザインを中心に学び、自然の一員としての人間の感覚や「ものをつくる」という人間の豊かさに気づく。 卒業後、愛媛県西予市地域おこし協力隊に着任。城川町遊子川地区の地域活性化活動に携わっています。 将来はデザインを活用した木工作家を目指します!

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