「フランク・ゲーリー」と一致するもの

fishdance_4.jpg


次の目的地は兵庫県立美術館から車で10分のメリケンパークへ。

お目当てはフランク・ゲーリーの日本唯一の芸術作品「フィッシュダンス」。
神戸港開港120年を記念してゲーリーがデザインし、安藤忠雄の監修で1987年に製作された
高さ22mにもなる巨大な鯉のオブジェ。チェーンリンクメッシュで作られています。


日本ではなかなか建たない脱構築主義建築。

それはひとえに「建築は芸術である」という認識の低さなのだろうか。


geibunkan_studiopath2b.jpg

geibunkan_board.jpg


年始の小旅行。
ぐりんぐりんを後にして、最終目的である筑後市の九州芸文館へ。

博多まではバス移動、博多から筑後船小屋駅まで電車移動。
目指す九州芸文館はこの駅のまん前にあります。
というよりこの駅の前にはこの施設以外見当たらない。
九州新幹線の立派な停車駅ですが、
アイランドシティと同様ここもこれから開発されていく場所なのでしょう。

九州芸文館は「地域とともに歩む芸術文化交流施設」として2013年に開館。
「九州芸文館」は愛称で、正式名称は「筑後広域公園芸術文化交流施設」となっています。
芸術を基軸としたコミュニティスペースといったところか。
芸術は一握りのセンスあるアーティストたちだけのものではなく、
表現の可能性を考えるすべての人たちのものである。
...鶴見俊輔氏の「限界芸術論」の実践の場といったところか。


設計協力・隈研吾。
一見すると建物がどのように成り立っているか分からない、
重力の法則に逆らっているかのような奇妙な外観。
ダニエル・リベスキンドフランク・ゲーリーのような造形観。

実に面白い。
建築は四角い箱だけではない、ということを教えてくれる。


Casa BRUTUS特別編集 死ぬまでに見ておくべき100の建築

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

この本をAmazonで買う


カーサ・ブルータスが選ぶ「いつかは行きたい!世界の名建築100選」。

...建築好きならば間違いなく興味が喚起されるテーマですよね。
数多ある建築群から限られた状況でどれだけ多くの名建築に巡り会えるか。
それは事前に知識として名建築を知っておくことにほかならない。

東京の会社を辞めて美大に行くことを決めたときから、
多くの情報をリサーチし、実際に訪れてもいるけれど、
次から次へと名建築は現れる。
まあ、それは幸せなことなんだろうけども。

自分の場合はどれだけ多くの名建築を訪れることができるか、ではなく、
死ぬまでに自分で思う究極の建築を一つ作るのが最終的なゴールではあるけども、
そのためにはやはりリサーチし続けなければならない。


BIG SHED

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

5151He4w1BL__SL500_AA240_.jpg

この本をAmazonで買う


BIG SHED 「大きな小屋」


その名の通り大きな建物を集めた作品集。

洋書なので写真を見るのみですが。


大きな建物を、大空間を見るのは気持ちいいのはなぜだろう。


建築マップ その2

建築マップその2(その1はこちら)。


今回は、

  ・オスカー・ニーマイヤー(14)
  ・ピーター・ライス(12)
  ・フランク・ゲーリー(11)
  ・エーロ・サーリネン(10)
  ・I.M.ペイ(8)
  ・アントニ・ガウディ(6)

...の6人。


...ほんの思いつきがここまでガシガシ作るとは思わなかった。


しかしGoogleマップはめちゃくちゃメモリを喰う。
メモリに余裕がない方はご注意ください。

建築マップ その1

やばい。

夏休みも終わりに近づいているのに、引きこもり癖、ぐうたら癖が抜けない。
この週末はコルビュジエ展や坂倉準三展、柳宗理展を見にいくか、
レポート課題をやろうと思っていたのにどこにも出かけず、何も手つかず。

まったく何もしていない、というのでは自己嫌悪で凹むので、
せめて家にいながらでも妄想で飛び回る作業をすることにしました。

ちょうどバイトでGoogleマップのマイマップ機能を使っているので、
それを使って、自分がこれから見てみたい建築を建築家ごとに
まとめてみることにしました。


これまで興味のある建築及び建築家をピックアップすることはあっても、
しょせん海外にあるから、ということでロケーションはとくに気に留めてなかった。
でも、よく考えたら建築ってロケーションに大きく左右されるもののはず。
また他のデザインと違って一つ一つの作品ごとに現地に行かなければ
「本物」を感じることはできない。


やはり現場に行かなければ。
どんなに遠くてもいつか行かなくては。


しかしGoogleマップはめちゃくちゃメモリを喰う。
メモリに余裕がない方はご注意を~

JapanModern

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

51TRB3T96RL__SL500_AA240_.jpg

この本をAmazonで買う


自由が丘のブックオフで見つけました。

元々海外向けとして出版されたものを日本語版に再出版したもののようです。

日本の著名な建築家による住宅のインテリアデザインが紹介されています。

僕が知っているところでは、
藤森照信、隈研吾、坂茂、山本理顕、鈴木了二氏あたり。


人体と同じく、建築の心臓もその内部にある。
インテリアデザインはその心臓を設計すること。
つまりは建築の核となる部分を考えることではないでしょうか。

ピーター・ズントーが世界文化賞受賞

681px-Wachendorf-Feldkapelle-Bruder-Klaus.jpg
[ブラザー・クラウス野外礼拝堂(2007年) ](出典:Wikipedia)


ふとテレビを見てたら。
世界文化賞の授賞式が近々あって、受賞者が来日している、というニュース。
建築部門はピーター・ズントーが受賞。


ピーター・ズントー...?
はて、どこかで聞いた名だ...と思ったら
以前見たLANDSCAPE OF ARCHITECTURES Vol.2のDVDで
出てきた建築家だ。

ここではスイスの温泉施設(ヴァルス)が紹介されていたけど、
あまりクセのない建築でよく分からないままだった...
そしてそれ以外の建築についてもWikipediaで見てもあまり作品の数はないみたい。


自分にとってはまだまだ未知の建築家なわけで。


41IBiQtKKVL__SL500_AA240_.jpg

この本をAmazonで買う


大学の図書館で借りた本。

以前ゲーリーの映画を見て、ビルバオのグッゲンハイムにすごく惹かれました。


本書はこの10年間の主な作品24点をゲーリー自身の言葉で紹介するもので、
ゲーリーの建築哲学を垣間見ることのできます。

建物は直方体、という常識を覆し、曲面を多用し、
時にそれらが風にはためいているかのごとく建築に「動き」を与える。
(カラトラバのように実際に動かすわけではないのですが)


どの作品も一見してゲーリーの作品だと言うことが分かる。
どの作品にも「ゲーリーらしさ」が現れている。
それでいて、彼はクライアントの意向をとても大切にしている。

デザイナーにエゴはいらない、自己表現はいらない。
このような言葉をよく耳にします。
自分はそのことについてとても懐疑的です。
デザイナーは造形マシン、アイデアマシンじゃない。

エゴとエゴとの折り合い。
それがデザインであり、コミュニケーションである。


ゲーリーやリベスキンド、カラトラバのような建築家はそれを教えてくれる。