瀬戸内国際芸術祭2016直島編。
メインの二つの建築だけでなく、他にもいろいろ回りました。
前回(その1/その2)と被る部分もありますが、
比較して微妙な違いなどを楽しんでいただければ幸いです^^
直島へ行くには、だいたいまず宮浦港へ行きます。
本村港ヘ行く便もありますが、便数が少ない上に運賃も高いです。
島内は大きく宮浦エリア、本村エリア、美術館エリアの3つに分かれており、
各エリア間はバスで移動します。
運賃は100円均一なのでお手軽に利用できます。
(区間によっては無料なところもあります)
社内は結構混むのであらかじめ100円玉のご用意を。
瀬戸内国際芸術祭2013。
初日の小豆島から高松を経由して、念願の直島へ。
なんといってもこの瀬戸芸の元祖。
メジャーになりすぎて今やアートのメッカになりつつあります。
外国人の観光客もこの島はひときわ多い。
しかし、かつて巨大企業に勤めていた身としては思うわけです。
規模が大きくなりすぎると、目が行き届かなくなり、見失ってしまうものも出てくる。
それを看過していると、いずれはとりかえしのつかない衰退に向かってしまう。
...というのは考えすぎだろうか。
ひと言でいえば、人多すぎ、待ち時間多すぎ。
都会で行列をなすのとなんら変りない。
平日でさえこうなのだから、休日はもっとひどい込みようだと思われます。
まあ、もうじき会期を終える時期だからこれが当然の状況なのかもしれないけど。
人が多く来ればそれだけ潤うのかもしれないけど、
それだけ地域は疲弊もしていくのではないでしょうか。
芸術は心に余裕をもって向き合うもの。
直島が芸術の聖地として長らえるには、混雑に対する何らかの対策が必要だと思う。
でなければ商業主義の波にのみこまれていずれは消えていってしまう気がしてなりません。
すばらしい場所だけに心配はつのります。
香川県立体育館に行ってきました。
世界的建築家・丹下健三。
彼の数々の名建築の中でも自分が一番好きなのは、1964年に建てられた3つの建物。
彼の名を一躍世界に知らしめた国立代々木競技場、東京カテドラル、
そして今回レポートする香川県立体育館。
この3つの建築が好きな理由は、その有機性。
建築がただ箱を作るだけのものではないことを教えてくれる。
大海原に漕ぎ出す舟のような外観のその建物は、
空間効率はけっして良いとは言えないけれどここにいるだけでワクワクさせてくれる。
幸福とはただやみくもに効率化して便利さを追求することだけで
得られるものではないんだよね、きっと。
1/3にこんぴらさん参り、瀬戸大橋記念公園に続いて高松入りして立ち寄りました。
この日はまだ正月休みで体育館の中に入れず、やむなく外観だけ撮影しました。
結局高松に一泊して翌4日から開館となったことで、中に入ることができました。
残念なことに耐震的に問題あるとかで、現在は3階のアリーナは使用できなくなっており、
一階のトレーニングルームやスタジオのみ利用されているようです。
坂倉準三設計の西条市体育館のように取り壊すことにならなきゃいいのですが。
※現在体育館は老朽化により閉鎖されており、中に入ることはできません。
三越での日本伝統工芸展での失望を埋め合わせるべく、
今度行くつもりだった外苑のワタリウム美術館へ。
9月からルイス・バラガン展がはじまっています。
会場構成をSANAAが担当し、バラガン邸が再現されます。
バラガンの名前は前から知っているのですが、
どんな建築なのかはまだよく分かっていないので、
ぜひとも行きたい、と思ってました。
この展示は知識を求めに行くと落胆します。
あくまで再現されるバラガンの空間を体験するためのもの。
最初はちょっと退屈かな~と思っていたけど、
会場内に再現されたバラガンの空間を歩き、
バラガン作品を紹介する映像を眺めていたら、とても心地よくなってきました。
建築はその機能以上にボリュームが与えるマッス(量感)により
感動与えることが大切...らしい。
[東京国際フォーラム]
石材を、木材を、セメントを工事にうつし家屋や宮殿をつくる。これは建設である。知性の働きだ。しかし突然、私の心をとらえ、私によいことをしてくれ、私は幸福となり、これは美しいといったとしたら、これは建築である。芸術はここにある。(ル・コルビジェ『建築をめざして』)
自分が究極だと信じる建築を最低1つは創る。
これが僕の人生の目標である。
生きているうちに心から建てたい、と思う建築が1つでも建てられればいいのだけど、
仮に自由にいくつでも建てられるとしたら...という妄想は常にしている。
これは決して無駄な行為ではなく、
究極の建築を1つでも実現させるためにはとても重要なことだと思っている。
まずはイメージだ。
それを少しずつ段階を踏んで形にしていく。
...というわけで僕がつくりたいと思っている10ジャンルをピックアップしてみる。
GA Galleryから現在開催中の展示のチケットが
贈られてきたので行ってきました。
たぶんオスカー・ニーマイヤーの展示の時にアンケートに答えた中から
抽選で当たったとかだと思います。
今回は日本の建築家の最新プロジェクトの様子を
模型やパネル、CGなどで紹介するもの。
日曜日にもかかわらず夕方という時刻のせいか、
人も少なくじっくり見ることができました。
建築に立方体が多いのはなぜだろう。
曲面より直線が多いのはなぜだろう。
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大学の助手さんの薦めで読みました。
タイトルのごとく現代建築に関する16のキーワードについて語るもの。
著者は東大・東大大学院卒の工学博士というエリート建築批評家。
別にエリートとか批評家というものを毛嫌いするわけではないのですが、
自分的にはあまり好きになれる内容ではなかったかな。
とは言っても建築家自身の言葉ばかりじゃ主観的な意見しか出てこない。
たまにはこういう建築家の周囲の声を客観的に聞くことも重要なのかもね。
キーワードごとに建築を語ることで、
自分の建築に対する考えを整理することもできるし。
建築とは多要素の集合体だ。
好きな側面もあれば嫌いな側面もある。
2回目の金沢訪問の主目的は21世紀美術館。
はじめて訪れたときはこの美術館の魅力を十分理解していなかった。
今回はじっくり時間をかけて、朝と夜の2回に分けて訪れました。
夜10時までやってる美術館なんてここくらいじゃないでしょうか。
(特別展やミュージアムショップなど一部エリアは夕方に閉まるけど)
他の美術館もこれくらいオープンなら嬉しいんだけどね。
さらに欲を言えば海外の美術館のように展示作品の撮影もOKになれば
もっと良いんだけど。
この21世紀の美術館が先導を切ってくれることを願うばかりです。
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大学の研究室で借りたDVD。
日本を代表する14人の現代建築家を外国人が取材してまとめたDVD。
よって日本人の建築家を扱っていながら基本解説は英語です。
といっても解説よりは建築家自身の声がメインとなっており、
磯崎新氏と坂茂氏以外は日本語で話してるのでそれほど海外色は感じません。
自分はデザインを学ぶにあたり、
できるだけ自分から遠いものを参照するようにしています。
たとえば同級生の作品については、流す程度であまり気に留めないようにしています。
それはレベル云々の問題ではなく、自分に近いものばかり見ていると、
同じような色に染まってしまい、オリジナリティが出せなくなる気がするから。
そのような理由からデザインよりはアートの展示を、
日本よりは海外のものを参考するようにしています。
...とはいってもあくまでも傾向的なものであって、絶対的なものではない。
たまには自分に近いものを参考するのも悪くない。
Amazonのパッケージ写真と実際のパッケージが若干異なるのが気になったのですが、
何パターンかあるんですかね...
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「AERA DESIGN ニッポンのデザイナー100人」
に登場するデザイナーの作品を紹介する展示会へ行ってきました。
久々に汐留...といってもシオサイト5区という
シオサイトでも一番新しい地区なのでけっこう迷った。
汐留もどんどん開発されてますねえ...