2回目の金沢訪問の主目的は21世紀美術館。
はじめて訪れたときはこの美術館の魅力を十分理解していなかった。
今回はじっくり時間をかけて、朝と夜の2回に分けて訪れました。
夜10時までやってる美術館なんてここくらいじゃないでしょうか。
(特別展やミュージアムショップなど一部エリアは夕方に閉まるけど)
他の美術館もこれくらいオープンなら嬉しいんだけどね。
さらに欲を言えば海外の美術館のように展示作品の撮影もOKになれば
もっと良いんだけど。
この21世紀の美術館が先導を切ってくれることを願うばかりです。
[Google Earthによる上からの眺め]
金沢城址及び兼六園の前に広がる直径113mの巨大な円形の建物は、
正面・裏口の区別のない全面ファサードで、
コルビュジエのいう「自由なファサード」の究極。
また壁一面が湾曲するガラス窓となっており、
これまたコルビュジエの「連続する水平窓」の究極と言えます。
「まちに開かれた公園のような美術館」というコンセプトで2004年に開館、
三方が道路に囲まれている美術館敷地内にどこからでも人々が訪れることができ、
全面ガラス窓で白を基調とした内部空間は明るく、
自然と人々が足が向くものになっているのが素晴らしい。
SANAAはこの作品で二つ目の日本建築学会賞を受賞しました。
外観。
ベースとなる巨大な円柱が現代とすれば、
その上に突き出る直方体群は「未来都市」を象徴しているような。
未来的なベンチ。
美術館の横にはなぜか古典的な茶室があります。
休憩所ですが、モダンな雰囲気の美術館とは異なる「和」の雰囲気が
良いアクセントになっています。
夜になって。
暗闇に浮かび上がる館内照明のライトアップが美しい。
美術館の周囲も良い感じ。
中に入って。
壁一面のガラス。
館内を縦断する通路。
どこも同じような風景で案内図がないと迷子になってしまう。
昼間は混雑していた館内も夜は静か。
SANAA設計のラビットチェア。
今回の企画展。
ロン・ミュエックの精密な巨大人間に圧倒された。
恒久作品群。
『雲を測る男』ヤン・ファーブル
...最初ロッキーかと思った。
『ラッピング』LAR/ フェルナンド・ロメロ。
複雑なジャングルジム、みたいな。
『アリーナのための クランクフェルト・ ナンバー3』フローリアン・クレール。
いわゆる伝言ゲームですな。
市民ギャラリー by マイケル・リン。
レアンドロのプール。
プールの底から。
プールの底に入るには特別展のチケットが必要。
タレルの部屋。
昼。...雲もなく。
夜。...星もなく。
天井に正方形の穴を開けているだけなのに心がこんなに安らぐのはなぜだろう...
『緑の橋』パトリック・ブラン。
垂直庭園。
これも未来の造形の1つの可能性だよね。
地下フロア。
花の形のソファ、サナーフラワー。
ガラスのエレベーター。
【information】オフィシャルサイト
アクセス:JR金沢駅バスターミナル 東口3番、6番乗り場よりバスにて約10分「広坂・21世紀美術館」
開館時間:展覧会ゾーン 10:00~18:00(金・土曜は20:00まで)
交流ゾーン 9:00~22:00 *各施設の開室時間はそれぞれ異なる。
休館日:展覧会ゾーン 月曜日(祝休日の場合は翌平日)、年末年始
交流ゾーン 年末年始 *各施設の休室日は展覧会ゾーンに準ずる。