大学の研究室で借りた本。
a+uのセシル・バルモンド特集。
最近知った建築構造エンジニアなのですがArupの人なんですね。
Arupで30年間活躍し、現在はArupの副会長。
この間の、Arupの展示ではこの人の存在に気付かなかったなあ...
コールハースやリベスキンドの建築の構造設計を多く担当。
日本の建築家では伊東豊雄や坂茂あたりと組んでいるみたいです。
エンジニアサイドなだけに難解な文章で理解しにくいですが、
その中にも詩的な表現が多く現れているのが目を惹きました。
Architecture, Art, and sometimes Design.
自分が究極だと信じる建築を最低1つは創る。
これが僕の人生の目標である。
生きているうちに心から建てたい、と思う建築が1つでも建てられればいいのだけど、
仮に自由にいくつでも建てられるとしたら...という妄想は常にしている。
これは決して無駄な行為ではなく、
究極の建築を1つでも実現させるためにはとても重要なことだと思っている。
まずはイメージだ。
それを少しずつ段階を踏んで形にしていく。
...というわけで僕がつくりたいと思っている10ジャンルをピックアップしてみる。
石山修展に続いてダニ・カラヴァン展を見に世田谷美術館へ行ってきました。
またもや建築系の展示ということでワクワクです。
この展示会はGA Galleryに置いてあったチラシで知りました。
もちろんダニ・カラヴァンなんて初耳。
「環境彫刻家」という肩書きのイスラエル人だとか。
オフィシャルサイトを見る限りでは建築に近い作品を作る人みたいです。
ゲーリーやリベスキンドなど、ユダヤ系には意外と著名な建築家がいますよね。
本展では二次元と三次元での表現の違いをまざまざと感じました。
二次元と三次元の両方を極めることはできない。
二次元を極める人は三次元に進む必要はないし、
三次元を極める人は二次元では満足できない。
さらに造形の意味というか、魅力というか、
そういうものについても考えさせられました。
幾何学図形はなぜゆえに存在するのだろう。
どうして僕らは幾何学図形に惹かれるのだろう。
...僕が惹かれるものの原点について考えるヒントを与えてくれる気がした。
大学の図書館で借りた本。
以前ゲーリーの映画を見て、ビルバオのグッゲンハイムにすごく惹かれました。
本書はこの10年間の主な作品24点をゲーリー自身の言葉で紹介するもので、
ゲーリーの建築哲学を垣間見ることのできます。
建物は直方体、という常識を覆し、曲面を多用し、
時にそれらが風にはためいているかのごとく建築に「動き」を与える。
(カラトラバのように実際に動かすわけではないのですが)
どの作品も一見してゲーリーの作品だと言うことが分かる。
どの作品にも「ゲーリーらしさ」が現れている。
それでいて、彼はクライアントの意向をとても大切にしている。
デザイナーにエゴはいらない、自己表現はいらない。
このような言葉をよく耳にします。
自分はそのことについてとても懐疑的です。
デザイナーは造形マシン、アイデアマシンじゃない。
エゴとエゴとの折り合い。
それがデザインであり、コミュニケーションである。
ゲーリーやリベスキンド、カラトラバのような建築家はそれを教えてくれる。
「ブレイキング・グラウンド」を読んで
日本にもリベスキンドの作品があることを知りました。
が、富山県魚津市にあることまでは書いてあるのですが詳細情報がない。
「ブレイキング・グラウンド」では「展望の丘」という名称しかなかったので、
そのキーワードでググってもめぼしい情報は得られなかった。
そこでmixiのリベスキンドコミュで質問したら、さっそく回答がもらえました。
どうやら魚津の桃山運動公園の中にあるらしい。
「展望の丘」という名称はその桃山運動公園のなかのブロック名のようです。
作品名は「アウトサイドライン」。
このオブジェクトは富山県の『まちのかお事業』により
コミッショナーに建築家の礒崎新氏を迎え平成4年から開催されました。
この事業は、市町村が事業主体となり、
海外建築家が基本設計、地元の建築家が実施設計を担当することで、
地域の1つのアイデンティティを建築やモニュメントといった形に表そうとしたもので、
アウトサイドラインはダニエル・リベスキンドと建築科学研究所のタッグで、
1997年に完成しました。
情報も得られた、ということで訪れてみることにしました。
THE ARCHITECTS' JOURNAL: Victory in Vilnius for Hadid
(残念ながら現在はリンク切れ)
どうやらアブダビに続いてリトアニアにもグッゲンハイム美術館ができるみたいですね。
そのコンペにザハ・ハディドが優勝したとか。
世界各地に分館があるグッゲンハイム美術館は
フランク・ロイド・ライト設計のNY、
フランク・ゲーリー設計のビルバオ、アブダビとなど
美術館自体がアートであることで有名です。
このほかにもベネチアやラスベガス、ベルリンにもあるみたいですが、
こちらはどうやらオーソドックスなものらしい。
いつか全部の分館を制覇したいものです。
大学が夏休みに入りました。
そのとたんの自堕落生活。
唯一の心のよりどころが読書。
...というわけでリベスキンドの著書を読みました。
建築家が書く本にしては読みやすかった。
カーンのように深い思想を示唆してくれる、というよりは
エネルギーを与えてくれるものだった。
おかげで一つの決心ができた。
時期的にも良いタイミング。
これぞまさしくセレンディピティ。
先の「LANDSCAPE OF ARCHITECTURES」で知った建築家、
ダニエル・リベスキンド。
ザハ・ハディドと同じくその奇抜さで建つ見込みのない建築案が特徴的。
ザハ同様科学の発達によりようやく技術がデザインに追いつき、
一気に躍進したデザイナーの類の建築家なのかな。
こういう貯金ができる建築家ってうらやましい。
ザハと異なるところはザハが曲線を多用するのに対し、
リベスキンドは直線を多用するところ。
稲妻のような斜めの直線が象徴的です。
彼のオフィシャルサイトでは魅力的な建築作品群を拝むことができます。
大学の研究室で借りたDVD。
6つの建築と建築家を紹介するオムニバスDVDシリーズ。
いきなり第3巻から観たのは多摩美の助手さんオススメの建築家がいたから。
その建築家については別記事にて紹介します。
・シカゴ公会堂/ルイス・H・サリヴァン
・オペラ・ガルニエ/シャルル・ガルニエ
・カサ・ミラ/アントニオ・ガウディ
・セイナッツァロ町役場/アルヴァ・アアルト
・ラ・トゥーレット修道院/ル・コルビュジエ
・ユダヤ博物館/ダニエル・リベスキンド
六者六様の見所があるわけで。