「タワー」と一致するもの

横浜美術館【丹下健三|横浜市西区】

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[サルバドール・ダリ「バラの頭の女性」]

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ドガ展を見に久々に横浜美術館へ行ってきました。

丹下健三設計により1988年竣工、翌1989年開館。


僕の中のイメージでは建築家には2つのタイプがあって、
デビューから早い時期に花開く天才肌タイプと、
晩年に花開く大器晩成型。

丹下さんは前者で、1955年の実質的なデビュー作となった広島平和記念公園から、
1964年の東京カテドラル代々木競技場香川県立体育館を頂点に、
以後はあまりぱっとしない印象がある。
...あくまで僕の中での印象なのだけど。


横浜美術館もぱっと見はモダニズムの重厚さは薄れ、
どちらかといえばポストモダンの軽さが見える。
モダニズム好きにはちょっとがっかりなのだけど、そこは巨匠、
内部空間はやはり素晴らしい。


2つの「人間らしさ」

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卒業制作中間審査まであと4日。

空間を意識できるスケールでの基本ユニット完成後、スタジオで写真撮影。
写真写りを良くするために模型をラッカースプレーで白く塗装。
スタジオといってもうちのキャンパスにはそれほど充実した設備が
あるわけじゃないけれど、それでも障害物がない空間が用意されているだけでも、
できあがる写真は僕のような素人でもそれなりに良くなるので有り難い。

ブログをやるようになり、美大に入ってからはさらに写真を多く撮るようになったけど、
いまだにカメラ機材や、撮り方の技術などにはとんと無頓着。
ソニーのα100のAutoモード、オートフォーカスで三脚なんかもほとんど使わない。
最近になってようやくレンズを変えてみたいなあ、と思うようになったけれど、
極貧状態の今の状況ではそれも叶わず。


写真撮影後は、発表時のパネル作り。
規定はA1サイズ2枚以上。
が、実際はプロジェクタによるパソコン上のデータでのプレゼンメインになるため、
会場内は暗く、審査員もほとんど見ることがないと思われるのだけど、
どうやら慣例というだけで用意しなければならないらしい。

印刷代は無料とはいえ、A1ともなるとパネルだけでも1枚1000円ほどかかる。
けっこう痛い出費。


ほとんどポスター感覚で仕上げて印刷依頼。
週明けにはできあがる予定。
これをハレパネに貼るのがまた大変なんだな。

あとは当日のプレゼンデータの準備。

ゴールをある程度明確にしておかないと、
審査員の先生たちに自分がやりたい意図が伝わらないからなあ。


自分でもまだはっきりゴールが見えていないだけに、悩みどころである。
グラフィック表現は苦手だし。

東京の未来を考える2010

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藤本壮介展に行ってきました。
....一週間前に。


石上純也同様、独特の雰囲気がある。

たぶんは彼らはこれからの建築を担う、新世代の筆頭格なのだろう。

...それは分かる。


しかし彼らの作品や、彼らの展示の仕方は落ち着きがない。

落ち着きのない建築に魅力はあるだろうか。


彼らを批判したいのではない。

たぶん、かつての偉大な建築家たちも若くして頭角を現した頃は、
こんな感じだったのかもしれない。


建築の評価には時間がかかる。
そのスケールが故に。

それが正しい評価のされ方なのだ。


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アントニン・レーモンドの聖アンセルモ教会を見に目黒へ出かけた帰り道。

時間があれば東京都庭園美術館の隣にある国立科学博物館付属自然教育園
足を伸ばしたかったのだけど、教会が思ったより素晴らしくて長居してしまい、
間に合わず。

予定を変えて目黒雅叙園へ。


結婚式の専用量産工場。
幸せがたくさん集まる場所と思えば、幸せな場所なのかな。

レーモンドの教会を見た直後だけに、結婚式場としての対照性が際立つ。

結婚の誓いを立てる場にふさわしい空間とはいかなるものだろうか。


関内~馬車道散策

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横浜・関内のギャルリー・タイセイからの帰り。

授業まで少し時間がある、ということで。
あまり来ない横浜まで来た、ということで、桜木町まで歩いていくことに。


横浜、といえばオシャレな港町。
しかし、大きな都市には表の顔と裏の顔がある。
横浜といえど例外ではない。

関内から桜木町までの道筋はちょうどそんな都市の裏の顔を
歩いているような感じでした。
しかし、裏の顔の中にも美は潜んでいる。


そんなひっそりとした美を見つけるのも散策の楽しみなのだ。


聖アンデレ教会【香山壽夫|東京都港区】

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神谷町でバイトしているわけですが。


天気のいい日はたまに昼休みに周囲を散策したりします。

東京タワーの近くにとても感じの良い、聖アンデレ教会という教会があります。
香山壽夫の設計で1996年竣工。

切妻型の屋根、円形の天窓、半円アーチのエントランス、
装飾のない、シンプルな幾何学図形のそのファサード。
ロマネスク様式なのかな。


中に入れるのかな、とおそるおそるドアを開けると...
鍵がかかってない。そして中には誰もいない。
入口には訪問ノートみたいなものが置いてあって、
真摯な気持ちで書かれた懺悔などが記されていました。
迷いの多いいまの自分には、何を書いたら良いか分からず、何も書けませんでした。

教会っていつもこんな風に開放しているのだろうか。
都会のど真ん中で鍵もかけずに迷い人を受け入れる。
何とも不思議ですが、都会だからこそ、こういう場所が必要なのかもしれない。


そして内部もとても素敵な空間でした。


建設中の東京スカイツリー【東京都墨田区】

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川村記念美術館からの帰り。

思ったより早く見終えたので、もう1箇所どこか行きたいなあ...と。

東京東部へはめったに来ないので、
ちょうど最近、東京タワーの高さを越えたばかりの
東京スカイツリーを見に行くことにしました。


京成佐倉駅から、青砥で乗り換えて、押上で下車。
地下ホームから地上へ出てみると...


目の前にそびえ立っていました。

DIC川村記念美術館【千葉県佐倉市】

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千葉県佐倉市の川村記念美術館に行ってきました。

新しいバイトをはじめて1ヶ月が無事過ぎ、いよいよ初給料日間近。
そして来週には大学4年生のスタート。
毎回休みには貧乏旅行をしていたわけですが、
いよいよそんな悠長なこともしていられない状況になってしまい、
バイト三昧の春休みだったけど。

日帰りでも、近場でもどこか行っておきたい。
ちょうど桜も見頃だし。

候補として、水戸芸術館か川村紀念美術館が頭に浮かぶ。
水戸芸術館は過去に何度か行ったこともあって、磯崎新のタワーが大好き。
また、水戸の偕楽園へも一度は行ってみたいなあ、と。
対する川村記念美術館は千葉は佐倉にある庭園美術館。
前から一度行きたいと思いつつ、未だ行けてなかった。

で、交通費を調べたら...
なんと水戸は佐倉の倍はかかることが発覚。
一も二もなく佐倉に決定。
...水戸って遠いんだな。

かつての会社員時代に通い慣れた総武線で2時間ほどかけて佐倉へ。
佐倉駅からは無料シャトルバスで20分ほど。


佐倉で桜を満喫。


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[起工 昭和32年6月29日 竣工 昭和33年12月23日]


幼い頃。

祖母に連れられて東京タワーに登った。
その圧倒的な高さがよっぽど衝撃的だったのか、
しばらくは電信柱を見る度に、「東京タワー!」と叫んでいたとか。

今となっては自分の記憶には残ってないのだけど、
祖母にはそんな僕の様子がよっぽど印象的だったらしく、
ことあるごとにその話をする。

思いこみの激しさはその頃から変わってないようです。


東京タワー。
日本電波塔株式会社が運営する電波塔。
正式名称は「日本電波塔」。
高さ333メートルの東京のランドマーク。


神谷町散策

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昨日の虎ノ門に引き続き、今日は仕事の面接で神谷町へ。

琴平ビルの前の桜田通りをずっと南下すると、神谷町に至ります。
ただ、虎ノ門は銀座線、神谷町は日比谷線。
桜田通りをもう少し南下すると飯倉という交差点に至ります。


ここがまたなんとも不思議な場所で。
東京タワー、霊友会、宗教的なビル...
なんかこの一角にはパワーが満ちているような。
いわゆるパワースポットというか、ヒーリングスポットというか。
僕自身には霊感はないんですけど。


今回はポートフォリオ持参なので、デジ一は持って来れなかったのが残念。
やむなく携帯で撮影。