
【床に置く】
毎週水曜のデザイン演習も終わりました。
スチレンボード、ストロー、ケント紙、竹ひご、針金、凧糸(釣り糸)、紙ねんど、虫ピン
...などの材料を使って接着剤を使わずにビー玉を美しく見せるモノを作成する。
というのがお題だったわけですが。
学生の中では最初のスケッチの演習も含め、
この授業はつまらない、という人もいました。
スケッチや模型を作る、という作業はデザインの基本ではあるけれど
デザインそのものではない。
作業そのものは小中学校でやる図画工作となんら変わらない。
しかしここは大学。
目先の作業に囚われていては本質をつかむことはできない。
本質を意識していれば、けっこう楽しい授業だと思うんだけどな。

第2学年第2セッション「かたちのデザイン2」の第2課題が終了しました。
第2課題のテーマは「手とモノの関係性を考える」。
具体的にはハンドツールを作成するわけですが、テーマについて考えたとき、
僕が思いついたキーワードは「馴染む」。
手の延長として手に馴染む感覚を表現しようとしたわけですが、
今思えば「馴染む」という言葉はどこか曖昧な表現。
...それが今回の敗因なのかもしれません。

セッション2「かたちとデザイン2」では2つの課題が出されているのですが、
前半の課題1のプレゼンが本日無事終わりました。
課題1は「保持するもの」の制作。
保持される物は各自で決定。
保持するものと保持されるもの、つまり「モノとモノとの関係性」を考えます。
評価のポイントは主にプロセスと制作物の仕上げ精度。
プロセスという面では自分的には満足のいくものだったけど、
仕上げ精度がいまいち納得いかなかったかな。
デザインという仕事は造形作業だけで成り立っているわけではありません。
そこにはエンジニアリングやディレクション、マーケティングなど
複雑な要素が絡んでくるのですが造形以外の要素は
デザイナーさん以外の人にタスクやジャッジを振ることができます。
しかし造形の最終的なジャッジはデザイナーしかできない部分。
本課題ではその造形のジャッジをできるようにするためのもの...らしいです。
先生によれば。
以下プレゼン内容を要約します。

水曜は「アイデアからスケッチ」。
先生がチェンジして新しい課題となりました。
前回が二次元スケッチだったのに対し、今回は三次元スケッチ。
立体的にもののデザイン、構成を検討します。
お題は「ガラス玉(ビー玉)を魅力的に見せる」。
スチレンボード、ストロー、ケント紙、竹ひご、針金、凧糸(釣り糸)、紙ねんど、虫ピン
の所定の素材を使用して、
「床に置く」「壁につける」「天井から吊す」という3通りの見せ方で制作。

第2セッションがはじまりました。
今回は「かたちのデザイン2」。
1年の時に履修した「かたちとデザイン1」の続編にあたります。
「かたちとデザイン1」はこの学校に入って最初の授業、ということもあって、
去年受講した4つのセッションのうち、
もっとも中途半端でもっとも納得のいかないものとして心残りのあるものでした。
リベンジの意味と、プロダクトかスペースかの専攻の考慮の意味で
このセッションを選択したわけですが。
去年「かたちとデザイン1」を担当した先生がこのセッションも担当する...
...はずだったのですが、昨年度でその先生が退任。
客観的にリベンジを評価してくれる先生がいなくなったのは残念ですが、
まあ自分なりに納得できる成果を出したい。
...とまあ意気込んでこのセッションにのぞんだわけですが。

1年生の時は毎週水曜はデザイン概論・デザイン史と座学でした。
2年生では前期は選択実習、後期は専攻ごとの実習になります。
で、前期の選択肢は「写真」「映像」...そして「アイデアからスケッチ」。
第1希望は写真だったのですが希望者多数により抽選漏れで
第2希望の「アイデアからスケッチ」になりました。
...しかし結果的には良かったなって今では思ってます。
この授業が僕には必要だった、ってことかな。

2学年になって最初のセッション、「インテリアデザイン」が無事本日終了しました。
スロースタータな僕は去年も年度最初のセッションはエンジンがかかりきらなかった。
頑張ったといえば頑張ったけど、冒険をせず、無難にまとめた。
...今回もそんな感じ。
インテリアデザインというセッション名にもかかわらず、
自由に外観デザインも決めてよい、というルールだったため、
インテリアデザインにそれほど興味がない僕は...独走した。
本来デザインはクライアントありきのもの。
クライアントがなにを望んでいるのか、それを常に気にしなければならない。
畑違いでも社会人を14年もやってればそんなことは百も承知。
しかしあえて僕は今回自分の表現したいことを優先した。
はたしてそれが良かったのか、悪かったのか。
今の僕にはよく分からない。
でも自分の意志でちゃんと決めたことだから、自分の選択には納得している。
ただ残念なのはそれを講師やクライアントに指摘されたときに、
はっきりと自分の意志をアピールできなかったこと。
ただ、それが悔しい。

新学期が始まり、授業もはじまりました。
専門科目の第1セッションは「インテリアデザイン1」。
しかし初日の授業内容のガイダンスを受けた限り、
このタイトルはちょっとミスマッチかなと思いました。
具体的にはとあるお寺の一部スペースを活用して、
もっとお寺に足を運ぶ人を増やしたい、という住職の要望に対する方策を考えること。
とはいってもあくまで方策を考え、模型や3DCGなどで方策をプレゼンするのみで
実際にその方策が実現されるわけではありません。
しかし実際の状況に基づいてデザインを考えることができる、というのは
デザインの現場を体験できるいい機会だし、面白い。
課題としては作成物よりもその方策により実現する「ストーリー」が評価されます。
作成物はあくまでそのストーリーを分かりやすく伝えるための手段にすぎません。
もちろんいい作成物はよりストーリーを伝えやすくはなるでしょうが、
作成物の出来そのものが評価されるのではない...
...と僕は勝手に解釈してます^^;
対象のスペースには古いトタン屋根の住居が建っていて、
この住居をそのまま活用しても良いし、
この建物を壊して新たな用途の施設を新規に作っても良い、という。
前者ならインテリアデザインなんだろうけど、
後者になるともう総合的な空間デザインの規模だと思うのです。
そこが授業内容を複雑にしているわけですが、
同時に面白くしている部分ともいえます。