
1年生の時は毎週水曜はデザイン概論・デザイン史と座学でした。
2年生では前期は選択実習、後期は専攻ごとの実習になります。
で、前期の選択肢は「写真」「映像」...そして「アイデアからスケッチ」。
第1希望は写真だったのですが希望者多数により抽選漏れで
第2希望の「アイデアからスケッチ」になりました。
...しかし結果的には良かったなって今では思ってます。
この授業が僕には必要だった、ってことかな。

この授業では二人の講師が担当。
最初の2ヶ月は1年生の時にもお世話になった梶本先生。
その梶本先生の授業が先週で終わりました。
この授業は読んで字のごとく、頭に浮かんだアイデアをスケッチにして、
アイデアを第三者に理解できる形にしようというもの。
スケッチはデッサンではない。
デッサンはスケッチの助けにはなるけど、デッサンだけではスケッチは完成しないし、
デッサンができなくてもスケッチは別のもので補える。
...今回の授業で僕はそう学んだ。
デッサンはあくまで目に見えるものを二次元的に表現するもの。
パースだ奥行きだ、といっても、
それは結局「三次元に感じる二次元の像」を表現するためのテクニックに過ぎない。
一方スケッチは...
それは誰かに「存在」を伝えるためのもの。
二次元だろうが三次元だろうが、それはあまり関係ない。
それを見る人にその存在を正確に想起させるものであればいいのです。
画力がなければ言葉を添えても良い。
明確に伝わるようにできるだけ簡潔な線で、それでいてはっきりとした線で描く。
だからスケッチは鉛筆よりもペンの方がいい。
僕は鉛筆よりもペンのほうがしっくりくる。
その意味が何となく分かった気がしました。
お題は前半が「花器」、後半が「カップ&ソーサー」で自分なりにテーマを定めて
あったらいいな、と思うものをスケッチする。
スケッチのこつは「とにかくたくさん描くこと」。
深いことは気にせず、否定的にならず、思いつくままに手を動かすこと。
煮詰まれば休み、手とは違う場所を動かすこと。
散歩するなり、体操するなり、背伸びするなり。
次に多くのスケッチの中から共通性、テーマを見いだす。
そこから深くアイデアを突き詰める。
テーマを見いだせれば、後は比較的楽かも。
「花器」と「カップ&ソーサー」も最終的なアイデアは概ね先生も好評でした。
「花器」は通常その外観を花と共に楽しむもの。
それは花を上から目線で眺める。
そこで逆転発想して、花器の内側に入り、その中に花と共に人も入る。
そこでは花と人は同目線でいられる。
花に対して同目線になることで花に対して、自然に対して優しい気持ちになれる。
つまりは「エコ」です。
...そういうものを提案したかった。
一方「カップ&ソーサー」では。
「カップ&ソーサー」につきもののスプーン。
しかし混ぜるとき以外は不要で意外とジャマ。
陶器と金属音が不用意に触れることでかちゃかちゃいう音も意外といらっとする。
そこでテーマは「スプーンレス」。
スプーンがなくてもスプーンの機能を果たす仕組み。
スプーンがあってもジャマにならない収納の仕組み。
いらっとするあの音を逆に音を出すのが楽しくなるような仕組み。
...そんなことをテーマとして提案してみたら、
最終案3つのうち1つが好評を得ました。
次回からは先生が変わります。
今度はより立体的な側面からのアプローチになるようです。
...それも楽しみだな。
やはり二次元ではなく三次元が僕の表現領域のような気がする。