「吉岡徳仁」と一致するもの

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瀬戸内国際芸術祭2019夏会期がはじまりました。


...と思ってたら、その夏会期もあと一週間で閉幕です。
相変わらずの遅筆ですが、夏会期のレポートを随時していきたいと思います。
2013年・2016年と過去2度、芸術祭には行ってますが、
夏会期に行くのは今回がはじめてでした。

今回も早朝出発して下道でのんびり高松港に向かったのですが、
のんびりしすぎて船の時間が中途半端になってしまい、
やむなく高松市街エリアを回ることにしました。

まずは夏会期オープンの北浜エリアを経由して、
高松市美術館で開催されている宮永愛子展へ。


いやあ、暑い。
暑いときはクーラーの効いた館内でアート鑑賞するに限る。


吉岡徳仁 クリスタライズ【東京都現代美術館】

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せっかく東京にきた、ということで。
東京でやっている最先端のデザイン・アート関連の展示を見に行くことに。

まずは東京都現代美術館で開催中の吉岡徳仁の『クリスタライズ』。

実は彼の展示を見るのはこれで四度目。

2006年にAXISギャラリーで開催された『スーパーファイバーレボリューション』、
2008年に21_21DesignSightで開催された『Second Nature』、
単独展ではないけれど、
2010年に森美術館で開催された『ネイチャー・センス』、

そして、本展。


デザインとアートの中間。吉岡の立ち位置はそこにある。デザインは設計できるが、アートは設計できない。デザインは心理学的だが、アートは精神分析的である。デザインの前提は「複製」だ。いっぽうアートの前提は常に「複製への抵抗」である。(本展図録P170、斎藤環「デザインの意志」)


この記述に概ね反論はないけれど、
僕が彼の好きな部分はアーティストとしての側面である。
とくに素材の特性を生かした空間づくり。
そこに感動させられるし、自分もそのような空間づくりをしてみたいと思う。

本展のタイトルのとおり、本展で使われているマテリアルは
ガラスやアクリル、クリスタル、プラスチックといった透明感のあるもの。
自分が現在使おうとしている木とはまったく性質の異なるものではあるけれど、
素材の特性の引き出し方、空間表現への使い方を学ぶ、という点においては、
使われるマテリアルの種類はあまり重要じゃない。


そして、本展のサブタイトルは「人の記憶に眠る自然の姿結実させる」。

ここに、マテリアルの魅力を引き出す秘訣があるのだろうか。


ネイチャー・センス【森美術館】

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森美術館で開催中のネイチャー・センス展を見にいってきました。


一番の目当ては国立新美術館でのオルセー展なのだけど、
15時半頃着いたら入場まで30分待ちの混雑。

...少し入場を遅らせて先に本展を見てくることに。


今の都会人に一番欠如しているもの。

それは自然の一員としての自覚、「ネイチャー・センス」ではないだろうか。
衣食住はお金を払えば自動的に入手できる、というコンビニエントな感覚。
平和な社会における危機感のなさ。
それが一番危うい。


それだけに本展には少なからず期待していました。


...だけど。


Campus Illumination 2009【東京都市大学】

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この三連休に東京都市大学(旧・武蔵工業大学)で開催されている
「Campus Illumination 2009」に出かけてきました。

同大学建築学科が主催している光のインスタレーション。
キャンパス内の校舎や広場を利用してさまざまな光の表現が繰り広げられてました。

パナソニック電工といったメーカーが協力していることもあって、
けっこうしっかりしたイベントでした。
学生の応対も丁寧でとても好感が持てた。
意外と楽しめました。


自宅から多摩美の上野毛キャンパスまで歩いて20分。
一方こちらの会場までは歩いて10分。
じつはこちらの方が全然家から近い。
そしてこちらはちゃんとした建築学科がある。
最初からこちらに通ってれば...と考えなくもないけど、
やっぱりそれは違うんだな。

美大でアートとデザインに出会えたから、僕は建築を選択できた。
仮にいきなり理数系の建築学校に行ったとしたら、
僕は建築の魅力には気づかなかっただろう。
高専で電気工学の魅力に気付かなかったように。


うつわ U-Tsu-Wa【21_21】

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  21_21 DESIGN SIGHT:
  U-Tsu-Wa-うつわ― ルーシー・リィー、ジェニファー・リー、エルンスト・ガンペール


行きたい行きたいと思いつつ、気がつけばもう会期も終了間近。

...というわけで雨にも関わらず急いで21_21へ行ってきました。


日曜美術館や美の巨人などでルーシー・リィーが特集されてるのを見て、
彼女を知り、彼女の作品に惹かれました。
西洋的なのにどこか和に繋がる精神がそこにあるような気がする。


それほど陶器にこだわりがあるわけではないのだけど、
楽焼を知ってから少しずつ陶器に興味を持つようになってきました。


「うつわ」はその機能上必ずその外殻の内に空間が存在する。
そこには無用の用の境地が在り、内なる宇宙が存在する。

空間を内包するもの、という点で建築へと通ずる魅力が「うつわ」にはあると思う。


Second Nature【21_21】

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久々の21_21 DesignSight。
第4回企画展、吉岡徳仁ディレクションの「Second Nature」に行ってきました。

吉岡氏の師匠、三宅一生ディレクションの第3回は行きそびれたので、
今回では是が非でも、ということで。

吉岡氏の展示は以前AXISで開催された「スーパーファイバーレボリューション」
を見に行ったのですが、このときもすごく感動したものです。


しかし今回は...


それ以上だった。
だいたいみんな有名になってしまうと、そこにとどまってしまいがちなんだろうけど、
この人はとどまることなく進化し続けている気がする。


21世紀は「ボーダレス」な世界。
仮想と現実の境界もボーダレス。
デザインとアートの境界もボーダレス。

それを強く感じさせてくれる展示でした。


Designers on Design

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この本をAmazonで買う


授業の課題でインスピレーションを得ようと大学の図書館で見つけた本。

あのコンラングループの創始者、テレンス・コンランが著者の一人。
もうひとりの著者、マックス・フレイザーはよく知りません。

世界の著名なデザイナー110人をピックアップして
その作品、インタビューが紹介されているものです。

110人の中で知っている名前は10人ほど。

  ・トード・ボーンチェ
  ・深澤直人
  ・ジャスパー・モリソン
  ・ジョナサン・アイヴィー
  ・喜多俊之
  ・吉岡徳仁
  ・マーク・ニューソン
  ・セバスチャン・コンラン
  ・インゴ・マウラー
  ・フィリップ・スタルク

うーん、まだまだ勉強不足です。

そして新しい課題の案も浮かばない...

MoMA【ニューヨーク近代美術館】

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NYに1週間ほど行ってきました。

美大入学前の予習旅行といったところです。
6つのミュージアムを訪れました。
うち5つが美術館、1つが博物館です。


まずはMoMA(The Museum of Modern Art)。

マンハッタンのミッドタウン53丁目に位置し、1920年代から「ザ・モダン」と呼ばれたモダンアートの殿堂。(Wikipediaより)

今回の旅行で一番行きたかった美術館です。
絵よりはデザイン系の展示をメインで見たかったのですが...


6フロアのうち、デザイン系のフロアは3階のみ、
最上階の6階が特別展(誰のかは英語なのでよく分からなかった)、
5,4階が絵、2階は写真、メディアアート、インスタレーションみたいなもの、
1Fはロビー&ミュージアムショップといった感じ。

日本の大きな美術館はたいてい写真撮影禁止ですが、
ここは一部禁止のポイントもありますがほとんどオール撮影OK。
こいつはウレシイ...と気に入った作品をパシャパシャ撮りまくる。
ただしフラッシュは禁止です。


しかし...悲劇は起こってしまった。


au design project、MoMAのコレクションに


au design projectの最新モデルが発表されましたね。
その名も『MEDIA SKIN』。
今度のデザイナーは吉岡徳仁

しかしなあ。
サイトを見る限りまたもやイマイチ感が...
これまでau design projectにはずっと期待し続けていますが、
デザインがよくても機能がイマイチだったり、その逆だったり。
...もちろん個人の感想ですが。
結局一度も購入に至ったモデルはなかった。


個人的にはあのフリップカバーがイヤ。
いらないでしょ、あれ?...てな感じで。

しかし実物をみなきゃね。
ちょうどこのモデルのインスタレーションイベントが2月にあるし。
KDDI デザイニングスタジオも前から行きたいと思いつつまだだし。


このMEDIA SKINも含めたau design project4モデルが
MoMAのコレクションに選定されました。
パチパチパチ。