「CM」と一致するもの

小説「聖書」旧約篇【ウォルター・ワンゲリン】

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小説「聖書」旧約篇〈上〉 (徳間文庫)

小説「聖書」旧約篇〈下〉 (徳間文庫)


とくに信心深いほうではない。

むしろ、実は神については懐疑的で、
それどころか科学の発達した現代社会で、
神について考えることは、ナンセンスだとさえ思っていた。

...この歳で大学にはいるまでは。


どこにでもあるような日本の田舎町で生まれ、育った。
家の中には仏壇があり、神棚があった。
生活圏の中に当たり前のように仏教と神道が存在していた。
とくにそのことに反発することもなかったが、
積極的に受け入れることもなかった。


二十歳で上京して自由の身になってからは、
宗教とはさらに疎遠になった。
事実上無宗教といえる。
当時はそれがごく普通の、「モダン」な日本人の姿だと思っていた。


しかし、大学にはいって芸術を学ぶうちにこう思うようになった。


神を信じない人は不幸である、と。
神を信じる人は幸福である、と。


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GW最終日。

卒制に取り組まねば、と思いつつ手は動かず。

外は晴れ。
少し前までの寒さが嘘みたいな真夏日。
これはもう出かけるっきゃない。

目黒に素敵な教会があるということで行ってきました。


カトリック目黒教会(聖アンセルモ教会)
アントニン・レーモンドの設計で1956年献堂。

丹下健三の東京カテドラル聖マリア大聖堂に負けるとも劣らない、
とても素晴らしい空間でした。


stick screw cube

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気がつけば師走も半ば。

火曜ゼミの課題の最終プレゼンが迫ってきました。

忙しすぎた前期に比べて、後期はやたらとのんびり。
自分が思う「魅力」を作品として1つ作成するのですが、
最初の1,2回はノウハウ的な授業だったのだけど、
それ以降は各自でエスキース。

出欠点として6割出席が条件なんだけど、その6割すら出欠の必要性を感じない。
もうちょっとカリキュラムの組み方を考えて欲しい。


そんなダラダラ感に引きづられギリギリまでなかなかとりかからず。

...今になってバタバタしております。

日本橋-三井本館

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ブラタモリ」で日本橋を特集してました。

前半で日本橋と三井本店を紹介していて、それがとても面白かった。


日本の主要街道の起点、日本橋。
高島屋や三越での展示を観にいくときに散策はしているのですが、
日本橋そのものに注目することは少ない。
東京オリンピックの折に大規模な道路整備により日本橋の上に高速道路が架けられ、
影が薄くなってしまっているのが実情。


文化より経済を安易に重視した20世紀の過ちの跡がここに垣間見えます。


以前に散策したときに撮影した写真を元に日本橋と三井本館をふり返ります。

六本木心中

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 ...この街は広すぎる
 BIG CITY IS A LONELY PLACE
 独りぼっちじゃ
 街の明かりが
 人の気を狂わせる...
 (アン・ルイス『六本木心中』)


課題が一段落して、芸祭期間で大学が1週間の休み。
かねてから見に行きたかった展示を見に行ってきました。


  ・山種美術館 速水御舟展
  ・ギャラリー「間」 隈研吾展 Studies in Organic
  ・21_21 Design Sight THE OUTLINE 見えてない輪郭
 

天気も良かったので、散策がてら恵比寿~乃木坂~六本木を歩きました。


[ダイティンゲンのサービスエリア](出典:Google マップストリートビュー、撮影日2014年)


先日読んだ佐々木睦朗氏の本で知りました。

ハインツ・イスラー。
1926年スイス、チューリッヒ生まれの建築構造家。

トロハの影響を受け、ガウディの逆さ吊り理論を用いて1400ものシェルを作ったといわれる。

Wikipediaも英語版ドイツ語版くらいしかなくて情報が少ないのだけど。


代表作であるダイティンゲンのサービスエリアの写真はやはり僕を惹きつける。


...これこそ本質的な構造美だと。


コンパクト建築設計資料集成

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この本をAmazonで買う


  「お前らに足らんもんはスペースの感覚じゃ、ボケっ!」


...といって先生が教えてくれた一冊。

...実際はもっと優しく言ってくれたけれど。


先生は東京藝大の出身なのですが、
学生の頃必須で買わされた本なのだとか。


建築に必要な基本要素はスペースの「感覚」。

100坪といったらどれだけの広さなのか。
机の平均的な最適高さは何cmくらいなのか。


頭の中で建物を組み立てていくための現実的なスケール感覚が僕らにはまだない。

その未熟なスケール感覚や知識を補ってくれるのがこの本なのです。

Felix Candela―フェリックス・キャンデラの世界

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フェリックス・キャンデラ。

1910年スペイン生まれの構造家。
スペインで建築の基礎を学んだ後、ドイツ留学を目の前にしてスペイン内戦勃発。
フランコの敵対政権についたため、敗戦後メキシコへ亡命。
そしてこの亡命先で花開くわけです。


世界の現代建築の潮流を大雑把に分けると、
バウハウスに端を発するゲルマン系と、ガウディに端を発するラテン系に
大きく分けられると思うのです。
ちゃんとした根拠ではなく、あくまで僕の主観的な感じ方ですけど。

ゲルマン系はドイツの国民性に代表されるかのごとく、
スマートな直線で構成された白系統の建築で、
モダニズムの主流をいくもの。
中央ヨーロッパ、北欧、アメリカ、日本など「北方」がメイン。

一方ラテン系は、
ユニークな曲線でカラフルな建築で独創的。
スペイン、メキシコ、南米など「南方」がメイン。

北のスマートな建築も大好きだけど、
自分が本質的に好きなのは南の建築だと思う。

ガウディ、カラトラバ、ニーマイヤー、バラガン...
南の建築を代表する建築家はどれもどこかプリミティブなところがある気がするから。
しかし彼らは天才肌でもあるからなかなか真似しようとしても真似できないのだけど。

キャンデラも例に漏れず偉大な天才だったようです。

スペインで建築を学んでいた当時、すでに同じ国内で活躍していた
エドゥアルド・トロハに惹かれるも冷たくあしらわれ、
ドイツ留学が決まっていながらも内戦勃発でおじゃんになるという
不遇に遭いながらもそれを好機とするポジティブさ。
たぶんトロハに師事し、ドイツに留学していたら
その後の彼の名声はなかったのかもしれない。

彼自身新しい技術や素材を開発したわけではないけれど、
すでにあるものを活用して独創的でありながら汎用性のある建築を生み出した。
また当時発展途上だったメキシコでは設計だけの仕事はなく、
設計から施工までこなせなくてはならなかった状況が
彼をトータル的なオールラウンダーにした。

HPシェルにこだわり、
極限までその厚さを薄くしながらも強度を保ち、
全体の意匠としては曲線なのに基本要素は直線で構成できるので
独創的な形を生みながらも経済的である。
複雑な計算のみに頼らず、シンプルな数式から答えを見出そうとする一方で、
エンジニアにありがちな論理的思考最優先という考えではなく、
自身の「感覚」を大切にしようとするそのスタイル。


...まさにHPシェルの大家という称号がふさわしい。


東京オペラシティ【柳澤孝彦ほか|東京都新宿区】

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新宿・初台にある東京オペラシティ。
NTTファシリティーズ・都市計画設計研究所・柳澤孝彦TAK建築・都市計画研究所の
共同設計により1999年に全体竣工。


この東京オペラシティと新国立劇場の間にあるガレリア空間の有効活用、
という大学の課題に取り組むにあたり現地見学に行ってきました。

2つの大きな施設に挟まれながら、南北への導線ニーズがなく、
これだけの大空間が有効に作用していない現状。


幅15m×縦180mという大空間。
長手方向は前回課題のおよそ10倍のスケールアップでありながら、
短軸方向はたった15mという前回以上に特異なスペース。


初回の授業にてさっそく現地見学。


KAGURA

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渡辺篤史の「建もの探訪」。
20年も放送され続けている快適な建築物件を紹介する番組...

なのですが建築に興味がありながら、
最近友達に教えてもらってはじめて知りました。


その建もの探訪の番組の合間にKAGURA(家具蔵)という
家具メーカーのCMが流れていて、今ならカタログ無料進呈と宣伝してました。
普通カタログは無料でしょ...と思いつつWebから申し込み。


待つこと2,3日。
無事届きました~