渡辺篤史の「建もの探訪」。
20年も放送され続けている快適な建築物件を紹介する番組...
なのですが建築に興味がありながら、
最近友達に教えてもらってはじめて知りました。
その建もの探訪の番組の合間にKAGURA(家具蔵)という
家具メーカーのCMが流れていて、今ならカタログ無料進呈と宣伝してました。
普通カタログは無料でしょ...と思いつつWebから申し込み。
待つこと2,3日。
無事届きました~
思ったより立派な冊子。
以前TDCの日進木工のショールームでもらったカタログと同じくらい立派。
このカタログは通常千円で販売しているものですが、
デザインを勉強している学生、ということで親切にも無料でくれたのです。
ただ製品を紹介するだけでなく、
チークやチェリー、ホワイトアッシュ、ハードメープル、ケヤキ...など
使用素材の特性が丁寧に解説されていたりします。
CMで「無料進呈」をアピールするのも納得の一冊。
最近の「面白いもの」を作ることがデザイン、という風潮には少々うんざりしてます。
奇抜なものは最初は即効的に大衆に受けるかもしれないけれど、
その熱が冷めるのも早い。
それが流行というもので、経済社会のおおかたはその流行の作用によって
成立している、というのもなんとなく分かるけれど。
流行するもの全てが悪で、そこに本質などない、と言う気はないけれど。
僕はやはり流行を追うことには興味がない。
良いものの本質的な良さをシンプルに伝える。
それで十分だと思うのです。
そしてそういうものはいつの時代も普遍的な要素を持っている。
派手なCMでそのCMそのものは記憶に残るけれど、
宣伝されている製品の良さは記憶に残らない。
そういう広告がなんと多いことか。
良いものの良さを伝える、という本質においては
広告そのものはけして悪ではないはずなのに、
そうした本質を忘れた風潮が僕を広告嫌いにさせる。
本当に良いものだけが蓄積されていく。
そのためにデザインができることを考えたい。
...一冊のカタログを前にそんなことを考えたひととき。