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ミースに関する本をもう一冊読みました。
ここまできたらもう少し彼の建築を知りたい。
こちらはミースの下で働いた、ミースの日本人の弟子である高山 正實氏によるもの。
フランツ・シュルツによる評伝と比べるとボリュームは少ないものの、
その分簡潔にまとめられており、日本人が書いているということもあって
分かりやすかった。またシュルツの評伝では全ての作品写真が白黒だったのに対し、
こちらはカラーもあり、写真画質も良くて建物の様子が把握しやすいです。
シュルツの本と本書をあわせて読むとかなりミースカラーを
理解するためのと助けになる思います。
ミースは本を一冊も書きませんでした。
午前中は絵画、午後は彫刻、夜は建築、とマルチな才能を発揮した
コルビュジエとは対照的です。
建築を通してでしか真理を追究しようとしなかった。
その頑固で一途な姿勢が建築にも表れているような気がします。
雑誌や講話などにおけるミースの言葉と弟子や研究者たちによる評伝。
現在ではそれがミースを知るための唯一の手段。
彼は建築を通して真理を表現しようとした。
彼の天才性よりもその姿勢に惹かれるものがある。
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建築界における20世紀三大巨匠の一人、ミース・ファン・デル・ローエの評伝。
哲学士、美学を修めたアメリカのフランツ・シュルツ氏が1985年に発行したものを
建築学科卒業の経済学教授の澤村明氏が邦訳。
原題が「Mies Van der Rohe, A Critical Biology」で、
「Critical Biology(批判的な伝記)」となっているように、
いわゆる賛美本ではなく、研究者としての立場から
ミースの人生及び建築作品が客観的に、そして冷静に分析されてます。
天才といえど彼も一人の人間であり、
全ての面において恵まれていたわけじゃなかった。
彼のきらびやかな面だけがクローズアップされがちだけど、
この本を読む限り、彼の人生の前半はけして恵まれたものじゃなかった。
とにかくミースの人生について克明に記されてます。
プロフィールを見る限り著者は建築の専門家でもないようなのに、
ミースの建築について事細かに解説しています。
そして哲学士、美学者という観点からただ作品の外観だけでなく、
その作品に込めたミースの思い、といった感覚的、美学センスといった
精神論に至るまで詳細に解説されてます。
難しい専門用語がこれでもか、というくらい出てきます。
加えて邦訳というせいもあってか文章が難解。
...なので建築はともかく、美学や哲学は素人同然の自分には、
書いてあることの半分くらいしか理解できなかった気がします。
その半分の理解度で感じたことを書き記しておきたいと思います。
もう少し勉強した後でいつかもう一度読み直したい。
"Less is More(より少ないことは、より豊かなこと)"
厳正な合理化により無駄なもの極力削ぎ落とす究極のシンプル化。
それでも彼の根底にあったものはトラディショナルなものだった。
装飾を廃し、斬新で革新的な空間や構成を求めても彼はシンケルを忘れなかった。
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昨日は大学の大掃除。そして春休みに入りました。
大学の図書館ではDVDなども観れるわけですが。
1年生もまさに終わってしまったその日にようやくDVD資料を活用。
DVDは館外貸出しはできず、館内の視聴覚設備のみでの鑑賞のみ。
そして春休み中は原則図書館は閉館しちゃうので、
1年生の間に観ることのできたDVDはこの1本のみ。
もっと早くから活用すりゃよかった。
先日コルビュジエの本を読んだから、というわけでもないですが。
20世紀の三大建築家の一人、ミース・ファン・デル・ローエ。
フランク・ロイド・ライトのように官能的でもなく。
ル・コルビュジエのように芸術的でもなく。
無のレベルまで余分なものを削ぎ落としたシンプルさ。
そこに彼の建築の醍醐味がある。
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今回の腰掛け作りで参考にした本。
実際インスピレーションを得るのに役立ったかどうかは微妙ですが、
デザイン様式の歴史の勉強にはなりました。
以下簡単に古い順に主な様式をピックアップしていきます。
【中世】
フランスのゴシック様式にはじまり、
イタリアのフィレンツェではじまったルネサンス様式、
やがてルネサンスはフランス(ルイ13世様式)へ、
そしてイギリスへ(エリザベス様式)。
そしてルネサンスからジャコビアン様式(イギリス)を経てバロック様式へ。
バロック様式は後期ルネサンスとも言うそうです。
やはりイタリアにはじまり、フランスへ(ルイ14世様式)、
そしてイギリス、アメリカへ(ウィリアム&メリー様式)。
そしてロココ。
これはフランスにはじまりやがてイギリスへ(クィーンアン様式)。
【近代】
まずアーツ&クラフツ運動。
いわずとしれたウィリアム・モリスによるものですね。
そしてアール・ヌーヴォー。
ベルギーにはじまった「新芸術」運動。
ヴァンデ・ヴェルデ、ヘクトル・ギマール、C.R.マッキントッシュなどが有名。
そしてバウハウス。
ドイツのワルター・グロピウスが設立したデザインの学校。
最後の校長はミース・ファン・デル・ローエ。
ほかモヒリ・ナギ、マルセル・ブロイヤーなどが有名。
セセッション(ウィーン分離派)。
1892年、オーストリアではじまった芸術運動。
ウィーン工房を創設したヨーゼフ・ホフマンが有名。
そしてアール・デコ。
1910年から1930年にかけてフランス、アメリカを中心に広まる。
より直線的に、よりシンプルになりましたね。
クライスラービルなどNYの摩天楼群が有名。
ドイツ工作連盟(DWB)
1907年ヘルマン・ムテジウス、ペーター・ベーレンスらにより創設。
デ・スティル
1917年オランダで結成された造形運動グループ。
キュビスムに影響を受けてるそうです。
リートフェルトが有名ですね。
エスプリ・ヌーヴォー(新精神)
ル・コルビュジエと画家オアザンファンらにより創設。
コルビュジエはキュビスムを批判し、ピュリスムを唱える。
ミースもここに分類されてました。
そして時代はモダンデザイン、ニューインターナショナル・デザインへと。
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アール・ヌーヴォーと並び、
デザインを学ぶ上で避けては通れない様式であるアール・デコ。
19世紀末から20世紀初頭に現れたアール・ヌーヴォーに続き、
1920年代から1930年代に登場したデザイン様式。
アール・ヌーヴォーが植物的・有機的・曲線的であるのに対し、
アール・デコは、無機的・直線的。
...とまあ大学の授業で学んだところではこんなところですが、
まあもうちょっと詳細を知りたい、ということで図書館で借りてきたのですが。
意外にも日本で唯一のアール・デコの入門書らしいのですが、
...難しかった~
アール・デコ様式をいいところはもちろん、悪いところも含めて
その全貌を説明する、という趣旨の元に突出した著名人だけでなく、
無名のデザイナーの作品なども紹介されているところが内容を難しくしている
一因かもしれません。
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ガウディといえばサクラダ・ファミリア。
...というか僕はそれしか知らなかった。
空へ伸びる有機的な尖塔の数々。
没後80年が過ぎてなお、建設され続けるこの建物を設計したガウディとはいかなる人物だったのか?
...というわけで読んだのですが。
...余計分からなくなったような^^;
この本は建築のことを知らない人には難しすぎる。
ホイットニー美術館へ行ってきました。
場所はメトロポリタン美術館の南へ10分ほど。
開館時間は11:00~18:00。
ただし金・土は13:00~21:00。
休館日は月・火。
メトロポリタン美術館を見た後、夕方6時ごろ行ったのですがこの日は金曜日。
いつもなら閉館時間なのですが、金曜日はこれからナイトタイム。
ナイトタイムでは通常15ドルの入場料が任意料金になります。
20ドル札1枚出したらお釣りが19ドル帰ってきた。
1ドルじゃん!...こりゃお得だ。
鮮やかな緑色のチケット。
全体がシールになっていて、右側の日付がプリントされている正方形部分を
はがして衣服など見える部分に貼り付けて入場するのですが、
粘着力が弱いので途中はがれ落ちて危うくなくすところだった。
The House Book
The Garden Bookと同じくPHAIDONからの出版で
世界中から選りすぐりの500のステキな家が収録された本。
2005年3月第1刷発行。
小ぢんまりとした個人宅から「これ家なの?」というくらい豪奢で巨大な宮殿まで、
世界中の「家」が網羅されています。
ステキな家屋にステキな庭園。
晩年はこんなところで過ごしたいものです。
実際に住めるかどうかはともかくまず、晩年までに、
「自分が住みたいのはこんなところなんだ」というはっきりとした
イメージをもっていられるようにしたい。
そのためにはいろんな家を見なくちゃね。