今回の腰掛け作りで参考にした本。
実際インスピレーションを得るのに役立ったかどうかは微妙ですが、
デザイン様式の歴史の勉強にはなりました。
以下簡単に古い順に主な様式をピックアップしていきます。
【中世】
フランスのゴシック様式にはじまり、
イタリアのフィレンツェではじまったルネサンス様式、
やがてルネサンスはフランス(ルイ13世様式)へ、
そしてイギリスへ(エリザベス様式)。
そしてルネサンスからジャコビアン様式(イギリス)を経てバロック様式へ。
バロック様式は後期ルネサンスとも言うそうです。
やはりイタリアにはじまり、フランスへ(ルイ14世様式)、
そしてイギリス、アメリカへ(ウィリアム&メリー様式)。
そしてロココ。
これはフランスにはじまりやがてイギリスへ(クィーンアン様式)。
【近代】
まずアーツ&クラフツ運動。
いわずとしれたウィリアム・モリスによるものですね。
そしてアール・ヌーヴォー。
ベルギーにはじまった「新芸術」運動。
ヴァンデ・ヴェルデ、ヘクトル・ギマール、C.R.マッキントッシュなどが有名。
そしてバウハウス。
ドイツのワルター・グロピウスが設立したデザインの学校。
最後の校長はミース・ファン・デル・ローエ。
ほかモヒリ・ナギ、マルセル・ブロイヤーなどが有名。
セセッション(ウィーン分離派)。
1892年、オーストリアではじまった芸術運動。
ウィーン工房を創設したヨーゼフ・ホフマンが有名。
そしてアール・デコ。
1910年から1930年にかけてフランス、アメリカを中心に広まる。
より直線的に、よりシンプルになりましたね。
クライスラービルなどNYの摩天楼群が有名。
ドイツ工作連盟(DWB)
1907年ヘルマン・ムテジウス、ペーター・ベーレンスらにより創設。
デ・スティル
1917年オランダで結成された造形運動グループ。
キュビスムに影響を受けてるそうです。
リートフェルトが有名ですね。
エスプリ・ヌーヴォー(新精神)
ル・コルビュジエと画家オアザンファンらにより創設。
コルビュジエはキュビスムを批判し、ピュリスムを唱える。
ミースもここに分類されてました。
そして時代はモダンデザイン、ニューインターナショナル・デザインへと。
中世は写真よりもイラストが多く、形状も似たり寄ったりで
正直それぞれの様式の差異はよく分かんなかった。
やはり参考になるのはアーツ&クラフツ運動にはじまる近代からですかね。
※画像をクリックすると、販売サイト(Cassina IXC)にジャンプします。
今回の案出しで結局最も影響を受けたのはリートフェルトの"ジグザグチェア"でした。
でもZ字の形状を出すのがかなり難しいらしく、断念しましたけど。
いつか作ってみたい。
構造案、寸法案もだいたい形になってきたので、
いよいよバルサ材による1/5スケールでの模型作りに入ります。
きっちり構造検討して、ちゃんとしたものを作るぞー!