建築家 坂倉準三展に行ってきました。
たぶんコルビュジエ展に合わせて開催なんでしょう。
本展は二部構成となっています。
神奈川県立近代美術館鎌倉
「モダニズムを生きる 人間、都市、空間」
パナソニック電工汐留ミュージアム(現・パナソニック汐留ミュージアム)
「モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン」
鎌倉では比較的スケールの大きいものの展示、
汐留では比較的スケールの小さいものの展示という区分け。
師のコルビュジエ同様、家具から都市計画まで実に幅広く活動されていたようです。
鎌倉での展示がこの週末で終わってしまう、ということで
あわてて行ってきました。
汐留のほうは9/27までですがついでに行ってきました。
会場は離れてますが、横須賀線1本で移動できるので
意外とアクセスは楽です。
ル・コルビュジエの3人の日本人の弟子の一人。
その建築は有機的な曲線を多用したものだった。
やばい。
夏休みも終わりに近づいているのに、引きこもり癖、ぐうたら癖が抜けない。
この週末はコルビュジエ展や坂倉準三展、柳宗理展を見にいくか、
レポート課題をやろうと思っていたのにどこにも出かけず、何も手つかず。
まったく何もしていない、というのでは自己嫌悪で凹むので、
せめて家にいながらでも妄想で飛び回る作業をすることにしました。
ちょうどバイトでGoogleマップのマイマップ機能を使っているので、
それを使って、自分がこれから見てみたい建築を建築家ごとに
まとめてみることにしました。
これまで興味のある建築及び建築家をピックアップすることはあっても、
しょせん海外にあるから、ということでロケーションはとくに気に留めてなかった。
でも、よく考えたら建築ってロケーションに大きく左右されるもののはず。
また他のデザインと違って一つ一つの作品ごとに現地に行かなければ
「本物」を感じることはできない。
やはり現場に行かなければ。
どんなに遠くてもいつか行かなくては。
しかしGoogleマップはめちゃくちゃメモリを喰う。
メモリに余裕がない方はご注意を~
前から行きたい、と思っていた大さん橋へ行ってきました。
本当は横浜美術館でやってる柳宗理展を見たついでに行くつもりだったのですが、
ぐずぐずしている間に家を出るのが遅くなってしまい、
明るいうちに大桟橋を先に見に行くことにしたら、
結局柳宗理展へは時間切れで行けず。
みなとみらい線ってすごく電車賃高い。
自由が丘~横浜は240円で行けるのに、
みなとみらいまでだと一気に420円、大さん橋のある日本大通りだと440円に上がる。
これで貧乏大学生は行くのを迷った...結局行ったけど。
なんとか日没には間に合ったけど。
晴れてはいたものの、雲が厚かったのが残念。
しかし夕方になって気温が下がってきて涼しく、散策にはちょうど良い頃合い。
人もけっこう来てました。
設計者はイギリスに拠点を置くFOA(Foreign Office Architect)の
アレハンドロ・ザエラ・ポロ氏 / ファッシド・ムサヴィ氏。
構造設計は渡辺邦夫氏率いるSDG。
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1998年にセゾン美術館で開催された、
「柳宗理のデザイン-戦後デザインのパイオニア」の図録。
大学の助手さんが貸してくれました。
それまで柳宗理といえばバタフライスツールくらいしか知りませんでした。
ポスターや雑誌の表紙、サインなどのグラフィックデザインから
家具や文房具、キッチン用品などのプロダクトデザイン、
果ては自動車、橋梁、道路の防音壁に至るまで
実にさまざまな分野でその手腕を振るっていたんですね。
しかし一番僕を惹きつけたのは、デザインに対する考え方。
冒頭に「デザイン考」と題して氏のデザインに対する考え方が
5ページにわたって掲載されています。
深沢直人氏の「デザインの輪郭」や原研哉氏の「デザインのデザイン」にも
勝るとも劣らない「デザインとは?」というデザインを志すすべての人たちが持つ
永遠のテーマへの明確な回答がここにある気がします。
なにより1983年の時点でこのようなビジョンを持っていたことがすばらしい。
氏と同じくあらゆるものをデザインし、
「口紅から機関車まで」という名著を残したレイモンド・ローウィに
通ずるものを感じますが、時代的に大量生産、大量消費を手放しで歓迎していた
ローウィに対して、自然や地球環境問題を意識した柳宗理のデザイン観は
その視野の広さを継承しつつ、さらに進化したものだった。
柳宗悦茶道論集 (岩波文庫 青 169-6)
大学の授業で岡倉天心の「茶の本」を読んでから、
少し茶道への興味が湧いてきました。
実際きちんとした茶道を嗜んだことはないんですけど。
んで茶に関する本を探してたら...
八王子の図書館で見つけました。
柳宗悦はあの柳宗理の父親です。
茶道家なのかと思ったら、思想家、美術評論家なんですね。
どうりで千家や楽焼への大胆な批評ができるわけだ。
茶人であれば家元をあそこまで批判できないでしょうね。
茶道とは「もの」への正しい接し方を教えてくれる。
人がものを作り、用い、型とし、礼にまで高めるのはなぜか。
...そこに美を見出し、愛を見出し、和を得んがためである。
それが真の「自由」だと宗悦氏は言う。
21_21 DesignSightで「Second Nature」を見たあと、
デザインタイドのメイン会場に行ってきました。
今年は会場がミッドタウンに移りました。
入場料千円。
会場で配られていたバッグ。
中には出展者一覧を紹介する図録が入ってました。
TDWに比べると規模が小さいせいもあるんでしょうけど、
こちらは分かりやすくて良かったです。
今年のTDWでも思ったのですが、
デザインタイドも今年は「もういいかな」という感じでした。
とくに内容に幻滅したとかいうのではなくて、
自分にはこういうオムニバス形式の展覧会は向いてない、
もう必要としていない、ということを強く感じた。
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デザイナーズ・チェア・コレクションズ 320の椅子デザイン
大学の図書館で見つけました。
Amazonの画像だとカバーは古びた感じのピンクカラーですが、
実物はもっときれいなピンクです。
世界中の著名なデザイナーによるチェア320点を紹介しています。
夏休み明けの第3セッションから今度はイスをつくることになるのですが、
その予習として借りました。
夏休みはこれで良いインスピレショーンが得られるといいなあ...
ALICE's TEA PARTYを見にいった後、
目黒のMEISTERへ。
ここはインゴ・マウラーのことを知ったときに照明デザインつながりで
その存在を知ることになった谷俊幸さんの作品が展示してある、
ということでそれを見に。
この前は表参道ヒルズで展示をしてたそうですが、
めちゃめちゃ人が多いこの場所とはうってかわって
ほとんど客がいなくて逆に静かすぎて落ち着かない、というか。
谷俊幸さんの作品は電球(電気)そのものもデザインする
インゴ・マウラーとは違って電球の「かさ」(シェード)をデザインする人
っぽいです。店の規模もそんなに大きくないので展示品も少なめ。
ここは一般の家具、小物もいろいろ置いていて
それらを眺めるのもこれまた楽しい。
往年の名作、柳宗理/山形天童木工のバタフライ・スツールも
置いてありました。本人のサイン入り。
ふとよさげなパズル積み木らしきものが目にとまりました。
山中組木という有名な「組木細工」というものらしいです。重要文化財指定品です。
複雑な構造のピースを手作りで丁寧に作り上げるため
品切れになると1年近く入手困難になるシロモノとか。
面白そうだし値段も手頃なので球体のもの(上記画像)をひとつ購入。
目黒通りって味のある家具屋やアンティークショップがけっこうありますよね。