前から行きたい、と思っていた大さん橋へ行ってきました。
本当は横浜美術館でやってる柳宗理展を見たついでに行くつもりだったのですが、
ぐずぐずしている間に家を出るのが遅くなってしまい、
明るいうちに大桟橋を先に見に行くことにしたら、
結局柳宗理展へは時間切れで行けず。
みなとみらい線ってすごく電車賃高い。
自由が丘~横浜は240円で行けるのに、
みなとみらいまでだと一気に420円、大さん橋のある日本大通りだと440円に上がる。
これで貧乏大学生は行くのを迷った...結局行ったけど。
なんとか日没には間に合ったけど。
晴れてはいたものの、雲が厚かったのが残念。
しかし夕方になって気温が下がってきて涼しく、散策にはちょうど良い頃合い。
人もけっこう来てました。
設計者はイギリスに拠点を置くFOA(Foreign Office Architect)の
アレハンドロ・ザエラ・ポロ氏 / ファッシド・ムサヴィ氏。
構造設計は渡辺邦夫氏率いるSDG。
写真などでは床が傾斜しているように見えて、
各階が複雑に入り組む有機的な構成のように感じたのだけど、
実際行ってみると、いたってシンプルな構成。
1階が駐車場、2階が出入国ロビー、CIQプラザ(税関)、大さん橋ホールの3ブロック、
そして「くじらのせなか」と呼ばれる屋上デッキとなっています。
大さん橋全体が一つのクジラ...というか一つの大きな船、という感じ。
デッキの中央部分がクジラの背中のように緩いアーチを描く感じで傾斜しており、
さらに各階を繋ぐ長いスロープが各階との連携を有機的に見せています。
船の接岸部に近いデッキの両サイドはフラットになっています。
はじめは奇妙な感覚に襲われるけど、けして歩きにくい、ということはない。
しかしデッキの中央のアーチ部分と両サイドのフラットデッキとの連携は
イマイチな気がします。やたらと歩かされる気がする。
程良い運動効果はあるのかもしれないけど...
日本大通り駅から大さん橋に向かうと...
現れる大きな口。
巨大な舟のようであり、クジラのようでもあり、エイのようでもある。
出入国ロビー入口。
中央が送迎用ロータリー、両サイドが駐車場への入口となってます。
ロータリー内のバス停。
向かって右側にはベイブリッジ。
赤レンガ倉庫。
氷川丸とマリンタワー。
竜の船。
左手にはみなとみらい。
屋上両サイドのフラットデッキ。
中央のクジラの背中。
なんか中央に鏡が置いてある感じで妙な感覚が喚起される。
コーンがこの空間の魅力を損なっているような気がする。
芝生に入ってもらいたくないゆえの処置だと思うのだけど、
それならそれでもうちょっと趣向をこらしてもらいたい。
そこがデザインのしどころだと思う。
タイタニックチック。
ロマンティックやねえ。
スロープ。
この先にキングとクイーンとジャックがある。
出入国ロビー内部。
面白い屋根。
どこかキャンデラチックな気がするのは僕だけだろうか...
船の模型。
大さん橋の突端部にある大さん橋ホール。
なんか催し物が開催されていて、関係者以外は入れませんでした。
飛行機や電車のように頻繁に発着するものでもないらしく、
ほとんど船らしきものは接岸してなかったのだけど、
帰り際にやっと大きな船がやってきました。
7時近くなってとっぷり日も暮れたところで、
きりあげて、みなとみらいまで歩くことにしました。
【information】オフィシャルサイト
アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅」下車徒歩約7分(3番出口)