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2006年6月20日

デザインの輪郭【深澤直人】

プロダクトデザイン/ 読書

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深澤さんの『デザインの輪郭』、やっと読み終わりました。

正直なところ、抽象的すぎてピンとこなかった。

それでも。
自分が追い求める道の上に"デザイン"というものがある、ということは確信できたと思う。
この本は自分に「お前、デザインやれよ!」と言ってくれた気がする。

デザインは特別なものを、センスのいいものを、きらびやかなものを
作るための手法や技術ではない。

相手がなにを求めているかを知り、
相手の求めているものを見つけ、
相手の求めているものを作ることにより、
自分と相手双方が幸せになるための道である。



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印象に残った言葉。

ジュンサイのぶよぶよのように、その見えない感触を掴みたい。その可視できる実態の外側の空気を捉えたい。それぞれが繋がっている、見えない糸でできたネットの感触を確かめたい。見えないものを見せることが、デザインの目的ではない。適正な心地を強く自覚することはなくとも、それがわかるために、あるべきものの輪郭を見いだすことができればいい。周りの空気を描くことで見えてくるものが、そこに存在すべき姿である。(表紙カバー)

見えるものと見えるものは見えないもので繋がっている。
デザインとはその見えないものの正体を可視化することではなく、
見えないものの正体を理解させることで、
見えるものと見えるものの関係性を明確にし、
それを良好なものへと昇華させる行為のことを言うのだろうか。


最小限で生きることは、とてもリッチなことだと思います。ものがない、ただ空いた空間にいるということはけっこう贅沢なことです。...<中略>...ものをたくさんもっていることはかっこわるい(10 最小限で生きる)

最近強く意識すること。
ものをたくさん所有することで感じる豊かさをよりも、
より少ないもので多くの豊かさを感じ取れるほうがはるかに素晴らしい。


生活の経験がないとデザインはできない。だから子供にはできないでしょう(30 デザイン体質)

アートは子どもにもできるが、デザインは子どもにはできない。
経験がデザインの厚みを増してゆく。


デザインをする量より、デザインを語る量が多くなってはいけないとずっと思ってきた。(おわりに)

数えきれないほどのデザインの試行錯誤の結果として、
まとめあげられた言葉が出てくる、ということですよね。
実態のない言葉はもはや言葉ではなく、それはただの「文字」だ。


ほかにもいろいろあるのだけれどなんか上手くまとめられない。
多分自分の中で上手く整理ができていないのでしょう。

デザインとはデザインされる対象そのものだけでなく、
その対象物の周囲の環境も当然考慮に入れなければならない。
デザインされる対象物そのものと、その外側にあるもの、
両者を分ける境界線を筆者は「デザインの輪郭」と呼んでいるのだ、
と僕は解釈しているのですが、それはとりもなおさず人と社会と自然と地球
の調和を目指していることに他ならないと思うのです。

文中では俳句とデザインは似ている、と述べられているのですが、
俳句のことがよく分からない僕には正直ピンと来ない。
でも僕は合気道を長年たしなんでいるのですが、
その合気道とデザインは概念が非常に似ていると思った。
だから強く惹かれたのかもしれません。

合気道の基本概念は互いの調和を目指すもの。
それは相手との最適な距離を知り、
相手との最適な力のかけ具合を知り、
最適な調和を目指すもの。

デザインという大きな部屋にはいるための確実なドアを見つけた気分です。

デザインは語りすぎてはならない。
そろそろデザインを行なう段階にきているのかもしれない。


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